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心に火を灯す方法

なんだか気持ちがザワザワするとき、スピーチをするようにしている。

もちろん、実際にスピーチをするんじゃない。頭の中で、妄想するのだ。


聞き手は、誰だっていい。自分にとって、都合のいい人でいい。チクチクしたことを言ってこない人。ゴタゴタがあった人は、呼ばなくていい。優しく見つめて、ただただ頷いてくれる人。そんな人だけを、脳内で集める。来てもらう。

「えーと、ちょっとの間だけ、私に時間をください」

自分は、居酒屋かどこかの広い畳の部屋で、真ん中に立つ。

私の視界に入るのは、私が好きな人だけ。つまりそれは、私に好意を抱いてくれている人だけ。もちろん、人間的な意味で。

目に映ったその情景を思い浮かべてしばらくすると、スラスラと、言葉が溢れてくる。

こんなことがあったんだ。でも私は、こんな風に感じたんだ。こんなことを考えているんだ。悔しい。悲しい。モヤモヤする。でも、乗り越えたいんだ。そして、みんなのことが、好きなんだ。愛しているんだ。大事なんだ。心から、感謝しているんだ。


そう、大切な人を目の前にしていると、最後は絶対に「感謝」で終わる。

この人たちと出会えたこと、知り合えたこと、好いてくれていること、この関係が今ここに存在していること。それが全てであり、それが支えであると、気づかされる。

そんな風景を想像していると、ジンワリと目元が熱くなり、いつの間にか、心に火が灯る。モヤモヤは、どこかに消え去る。


自分に都合が良くても、それでいいので。
こんな自分の癒し方も、あります。お試しあれ。

Sae

「誰しもが生きやすい社会」をテーマに、論文を書きたいと思っています。いただいたサポートは、論文を書くための書籍購入費及び学費に使います:)必ず社会に還元します。