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『珀色の夢』

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毎週火曜日連載小説。 夢でしか会えない人に恋をした女子高生のお話。 ヘッダー画像:https://pixabay.com/
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記事一覧

【小説】珀色の夢 11【完】

 さようならも、ありがとうも、大好きも言えなかった。  目を覚ました紗絵は、ベッド脇で母…

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竹入嵯峨
4年前
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【小説】珀色の夢 10

「私、ですか?」 「現実を捨てて、夢の中で俺と生きて、寂しくならないかって聞いてる」  …

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竹入嵯峨
4年前
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【小説】珀色の夢 9

 山の入り口が、大口を開けて紗絵を待っていた。喉の奥には濃緑が鬱蒼としている。砂利の舌は…

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竹入嵯峨
4年前
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【小説】珀色の夢 8

 我ながら随分と遠くまで歩いてきたんだなと紗絵が思ったのは、町の中に田んぼが現れるように…

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竹入嵯峨
4年前

【小説】珀色の夢 7

 夢であるというのに、現実世界とほとんど変わらない。  臨海公園から歩ける所まで歩いても…

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竹入嵯峨
4年前
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【小説】珀色の夢 6

 目を覚ますと、レンガ道の向こうに海が広がっていた。  さっきまで夢で見ていた海とは違い…

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竹入嵯峨
4年前
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【小説】珀色の夢 5

 音が耳に迫っては引いていく。  目を開けると、煌めく水面が広がっていた。  一定の間隔で砂浜をさらっていく波は、紗絵から少し離れた所まで打ち寄せてくる。  日差しも強く差す中だったが、紗絵は半袖のティーシャツにハーフパンツ姿で、麹色の砂粒が素足にまとわり付いていた。  彼女の横を子どもたちが駆けていく。  波間に水しぶきが上がって、はしゃぐ声が響き渡った。  海水浴客の声が聞こえてきて振り返ると、人波の合間に光るものが見える。  小さな光の点が少しずつ大きくなっていき、それ

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【小説】珀色の夢 4

 名前を聞けなかった。また会えたのに。  その後悔が、紗絵の重しとなった。  授業中にぼう…

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竹入嵯峨
4年前
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【小説】珀色の夢 3

 気が付くと、メリーゴーラウンドに乗っていた。  上下する馬やドラゴンに乗る子ども。華や…

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竹入嵯峨
4年前

【小説】珀色の夢 2

 紗絵の目は、バランス良く彩られた弁当を映していなかった。  友達二人の噂話も、彼女の鼓…

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竹入嵯峨
4年前

【小説】珀色の夢 1

 街中に人の姿が無かった。  太陽はまだ東の方にあって、空は青い。  定食屋もコンビニも開…

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竹入嵯峨
4年前
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