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タイムマシーンに乗れたなら。

■ベトナムの決済アプリ。
・最近のニュース(2024年3月21日付)、「ベトナム人56%が決済アプリを多用、X世代(1965~79年生れ)及びY世代(1980~90年生れ)89%がデジタル決済利用」。
・上述は米クレジットカード大手Visa発表によるもので、「消費者の支払いのスタンスに関する調査結果によると、ベトナム人消費者の56%は前年と比べて現金を持ち歩くことが減り、非現金決済を積極的に利用している。また、調査対象となったベトナム人消費者の5人に4人以上が決済アプリを頻繁に利用している」そうだ。

■大船に乗っている気分。
・以前私のnote『現金を持ち歩かないベトナム人(2024年1月14日付)』でも投稿したが、今や多くのベトナム人はデジタルチャネル経由の取引を当たり前のように行い、また零細店舗ですら現金いらずで非現金決済で支払いを完結できる。この背景にはベトナム国内店舗の決済アプリやQRコード決済の急速な普及が要因と言われる。
・余談、私が若かった頃は現金が手元にあればあるだけ気持ちが落着いたし、大したサイズでもないのに大船に乗ったような気持になり最終的には手持ちを使い果たしてしまう生活が随分と長く続いた。年齢を重ねるうち、お金と真剣に向き合うようになり、支出を減らし、貯蓄をし、収入を上げる努力をし、蓄えたお金を投資へ回し、複利の恩恵を少しづつだが得られるようになった今でもお金の勉強を続けている。

■過去の私に逢いたい。
・今では必要最低限の現金を持ち歩き、どうしても足りない状況時にはカード支払いで乗切る。カード支払いは年に数回程度で1回の支払いは特別高額ではない。タイムマシーンに乗れるなら私は数十年前の自分に会いに行きたい、そしてお金の事を伝えてみたい。
・と、この投稿を書いていて上述を感じたのだが、でも実際そのマシーンに乗れたとして、過去の私(彼)は現在の私の伝えたい言葉を真剣に素直に聞くのだろうか、また彼が聞く耳を持っていたら私は現在地に立っていないかもしれない、海外で働くという考えにすら至らなかったかもしれない。
・私は現地点に辿りつく迄、振返ればかなり遠回りをしてきた、空回りも相当していたと思う。現在の私が彼に近道を伝えたら「(現在の私がいる)ベトナムの地」へ彼は到達できたのか。私はそうは思はない。これまで経験してきた辛い事、情けない事、無駄と思えた事、嫌な事、恥ずかしい事、悲しい事、消えたい気持、痛み、楽しい事、幸せな事それら全てが一つでも欠ければ今の私に辿りつく事は出来なかったと常に感じている。
・私が彼に会う事が出来るならば本音は沢山の事を話してみたい、「これからこんなことが起きるぞ、あんなこともある、そして悲しい事もまだまだあるぞ、でも大丈夫、君の思うままに進んで欲しい」と私は現景色を伝えたい。そして彼はなんと返してくるのだろうか、知りたい気もする。でも私はきっと彼をそっとしておく道を選ぶだろう。

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