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『言の葉の庭』の聖地巡礼&映画感想文(新海誠)

あらすじ

靴職人を目指す高校生・タカオは、雨の朝は決まって学校をさぼり、公園の日本庭園で靴のスケッチを描いていた。ある日、タカオは、ひとり缶ビールを飲む謎めいた年上の女性・ユキノと出会う。ふたりは約束もないまま雨の日だけの逢瀬を重ねるようになり、次第に心を通わせていく。居場所を見失ってしまったというユキノに、彼女がもっと歩きたくなるような靴を作りたいと願うタカオ。六月の空のように物憂げに揺れ動く、互いの思いをよそに梅雨は明けようとしていた。

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感想

新海誠の中ではで1番好きな作品です。

言の葉の庭といえば、雪野と孝雄が短歌を詠み合う

新宿御苑

が印象的です。

女子生徒の反感をかい悩んでいた国語教師・雪野は雨の日に公園で偶然、孝雄に出会います。

やがて雪野は、孝雄が雪野の働く学校の生徒だと知り、安心感や運命的なものを感じるようになります。

そしてある日の帰り際に孝雄に次のような短歌を詠みます。

雷神(なるかみ)の 少し響(とよ)みて さし曇り
雨も降らぬか 君を留めむ

訳すと、

雷が鳴り、雨でも降ってくれないか。
そうすれば、あなたをこの場所に引き止められるのに。


その時点では短歌の意味が分からなかった孝雄ですが、後日次のような返し歌を詠みます。

雷神(なるかみ)の 少し響(とよ)みて 降らずとも
我は留らぬ 妹し留めば

訳すと、

たとえ、雷が鳴り、雨が降らなくても
あなたが引き留めるのであれば私はここにいる。


雪野は深く悩んでおり、味覚障害も患っていました。

そんな中での孝雄との出会いは、雪野にとって唯一の救いでした。

徐々に雪野に惹かれていく孝雄も、靴職人になりたいという自分の夢を打ち明けます。

あ〜〜。

もどかしくて甘酸っぱい恋でもあり、教師と生徒というハードルのある恋でもあります。

最後のシーンで感情的にお互いの思いをぶつけあうのが印象的でした。

あと、秦基博の『Rain』が流れるタイミング!

神すぎました(笑)

言葉にできず凍えたままで
人前ではやさしく生きていた
しわよせで こんなふうに雑に
雨の夜にきみを抱きしめてた

道路わきのビラと壊れた常夜燈
街角ではそう だれもが急いでた
きみじゃない 悪いのは自分の激しさを
かくせないぼくのほうさ

Lady きみは雨にけむる
すいた駅を少し走った

どしゃぶりでもかまわないと
ずぶぬれでもかまわないと
しぶきあげるきみが消えてく
路地裏では朝が早いから
今のうちにきみをつかまえ
行かないで 行かないで
そう言うよ

秦基博『Rain』

言の葉の庭のために作られた曲ですよね。

そしてなんといっても新海誠の作品は絵が綺麗です。

聖地巡礼レポ

と、いうことで!

新宿御苑へ聖地巡りに行ったので、ぜひご覧ください(笑)

※若干作品とは異なりますが撮影の角度や遠近にもこだわっているので温かい目で見ていただけると幸いです。

今後も新海誠の作品から目が離せません!

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