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【映画感想】ゴールデンカムイ

チタタプしながらゴールデンカムイを見終えたので、個人的な感想を書き留めておく。

ちなみに私は原作既読・アニメ視聴済みの、超ゴールデンカムイ大好きオタクである。


※以下ネタバレあり。



おすすめ度 ☆☆☆☆☆
贅沢は言わない、八時間放映してくれ。


どうして二時間だけなのよ~~~ッ!!!

もっと!もっとだ!
もっと見せろ!!!
贅沢は言わねぇ!
八時間放映しろ!!!

いや……マジで……何で二時間しかないんだ……???

普通は二時間ってもっと長く感じるはずなんだ。
ネトフリでも二時間の映画を一本見ようと思うと、「よし見るか」と本腰を据えないと見られない。
二時間って、「二時間もあるのか」と思う絶妙に長い時間だ。
それに加えて大好きなゴールデンカムイの実写である。
正直言うと、「まだあんのかよ」と思う事を前提に見に行った。

だってお前、ゴールデンカムイの実写だぜ……?
アニメ化すら、「やりやがった!」ってなるあのゴールデンカムイの実写だぜ……?
期待しろってのが無茶な話だろ……?
ゴールデンカムイが大好きだからこそ思うんだよ。
「あれを実写化って頭イカレてんのか?」って。

それを含めて、ありとあらゆる不安を粉砕する最高の実写化だった。

山崎賢人さん、杉本の役を引き受けてくれて本当にありがとう……!!!

これも包み隠さずに言うと、まずゴールデンカムイの実写化の話が出た瞬間に、「どうせ山崎賢人が杉本なんだろ」と思った。
キャストが発表された瞬間も、「ほらな。どこが不死身なんだよ。日露戦争生き残れねぇだろ」と思った。

そして映画を実際に見て思った事。

山崎賢人!お前が不死身の杉本だーーー!!!

掌くるくるですわ。
あんなん見せられたらそら掌くるくるですわ。
こんなん替えの掌が必要ですわ。

冒頭の二百三高地が完璧過ぎる。
アクションの良さと、杉本の殺人マシーンっぷりが完璧な実写化。
これはロシア兵も恐れるし、不死身の杉本と一目置かれるのも納得。
短いシーンで、「この杉本はちゃんと杉本だ」と安心させられる。
顔の傷も画像で見た時は薄い細いと思ったが、映画で見ると何の違和感もなかった。

ちなみに戦争シーンに関しても、がっつりやってくれていたので感動した。
このご時世、戦争はセンシティブなものだ。
しかもロシアとの戦争となると、まあそりゃあセンシティブ。
ぶっちゃけふわっとぼかされてもしょうがないと思っていた。
ただゴールデンカムイと言う作品においては大事なものでもある為、ここをがっつりやってくれたのは本当に嬉しい。
「しっかり原作愛がある」と感じられて、もうそこからは安心して椅子に身を任せてポップコーンを食うに至れるよね。

アシリパはぶっちゃけ出てくるまで本当に「二十歳のアシリパ」を想像していた。
役柄が役柄だけに子役には無理なのは分かっていたし、まあビジュが公開されても「大人っぽいけどアシリパだな」と思ったから、それ以上は求めまいと思った。
なのに……。

しっかり幼女じゃん!
え!?幼女じゃん!!!
アシリパ十二歳じゃん!!!

山田杏奈……凄くない……???
本人はとうに成人しているのにあの、大人びた十二歳感出してくるの凄くない……???
アシリパの衣装が結構着込んでいるものの為、着膨れしているのと、眉毛の太さで完全に十二歳のアシリパを再現していた。

ただこうやって幼女じゃん幼女じゃんって言うと、まるで山田杏奈に色気がないように捉えられるかもしれない為補足しておく。
少女から大人に移り変わっていく中に存在する絶妙な、揺らぎを含んだ色気があった。
これがあるから、アシリパの完全再現が出来ていると個人的には思う。

マジでどう言う経緯でこんなドンピシャ女優見つけてくるんだよ……実写化に対するガチ度がすげぇよ……。

杉本とアシリパが手を組む時の、アシリパは汚れていない綺麗な手に対して、杉本は血の付いた手な事。
アシリパ登場時の神秘的な雰囲気。
解釈一致ですありがとうございます。

ちなみにゴールデンカムイとは切っても切り離せない熊についてだが、もちろんCGである。
ただ吃驚するくらい、熊とレタラのCGの出来が良い。
アニメみたいなCGが来たらどうしようかと思ったが、俳優陣と並んでも何ら違和感のない素晴らしいCGだった。
レタラがめちゃくちゃ綺麗で、二瓶に狙われるのも納得する。

あと個人的に俳優陣で驚いたのは、月島役の工藤阿須加。
キャスト発表・ビジュ公開の時に私はXでお気持ち表明したよ。
月島は鼻がなくて背が低いのにムキムキのゴリマッチョで良いチンポだから月島なんだ!鼻があって背が180cmもあってムキムキのゴリマッチョで良いチンポの月島なんて月島じゃない!
そうお気持ち表明しましたよ。

だが映画を見たらもうただひたすらに「月島ぁ~ん!」って言うしか出来ねぇよ……。

「はい」の言い方!
そして目線!
確かに月島基がそこにいました!!!

いやもう、本当に見てくれ。
原作勢とかアニメ勢とか、とにかくゴールデンカムイをすでに履修している勢は本当に見てくれ。
マジで目線が月島過ぎる。
「え?月島本人を連れてきたんですか?」ってくらい月島。
そりの上で杉本を殴る時も、「あーこうやってクソ親父を殴り殺したんだなあ」と「これは悪童ですわ」と納得させるのに完璧過ぎる。
背の高さと鼻の高さなんて全く気にならん。

今作ではストーリーは杉本が第七師団から逃げてアシリパにストゥで殴られるまでで、各勢力紹介・物語の導入程度な為月島の出番が少ないが、次回以降で出番が増えるのに超期待。
いつか「貴方達は救われたじゃないですか」の月島も見れるんですよね?
信じてますからね???

てかビジュ関係で言えば、土方や鶴見のビジュが完璧過ぎるのはもう言うまでもないが、尾形があんなに尾形の顔をしているとは思いもしなかった。
何か……もう言葉に出来ねぇんだ……ただとにかく顔が尾形だった……。
あれは実際に見ないと分からないと思う。
見てくれ。
マジで尾形。
全身尾形。
最後は顎に切り取り線もついてより尾形になっていたので、次回が楽しみ。
「興奮すると早口の薩摩弁になり"もす"から」を聞きてぇー!

てか今作は明らかに序章なので、次回もその次もありますよね?
私達が映画館に足を運べば続きが見れるんですよね?

勃起魂を受け継ぐ源次郎ちゃんとか!
ラッコ鍋でスケベ過ぎるマタギになる源次郎ちゃんとか!
インカラマッとオチウする源次郎ちゃんとか!
バーニャする源次郎ちゃんとか!
スチェンカする源次郎ちゃんとか!
少女団のお荷物になってブヒィする源次郎ちゃんとか!
むっちむちのケツで餅を作る源次郎ちゃんとか!
グラビア撮影する源次郎ちゃんとか!
牝牛のように肥てそりから落とされる源次郎ちゃんとか!
有古とあやとりする源次郎ちゃんとか!
見れるんですよね!!!???

あと肥えたシマエナガに「ふいぃぃぃ~!ごめんなさいごめんなさい~!」しながら羽を毟る杉本を演じる山崎賢人がめちゃくちゃ見たい。

まあ真面目な話をすると、どこまで映画化するか分からないし、どこまでカットされるかも分からないので、とにかく期待しながら待つしかないのだが。


以下、少し気になった点。

・杉本がローテンション
 →原作やアニメだとギャグシーンは振り切ったテンションが多い為気になったが、実写と言う点を踏まえると仕方がないのかなとも思う。
・熊の死体がぬいぐるみ過ぎる
 →CGの出来が良いせいで余計に目立つ。もう少しどうにかならないかな。
・牛山の身長が低い
 →と言うより舘ひろしがデカい。並ぶと原作のような身長差がなく、牛山がデカく見えない。ただこれも実写化にあたって仕方がない点なのかなと思う。横と幅のデカさは申し分ないからこそ少し気になった。
・一瞬止まるカメラワーク
 →原作のコマ割り意識なのか、「はい!見せ場!」みたいな感じで止まる瞬間がある。個人的には鶴見の歯かちかちシーンとかが特に気になった。そんなに止めて見せる必要があるのかな?と感じる。ただこれは好みによるとしか。


・総評
めちゃくちゃ良かった。
原作を知ってても、知らなくても楽しめる。
実写化においてこれ程の完成度を私は見た事がない。

アクションシーンもワイヤー感が全くなく、原作リスペクトが感じられる。
原作で見た動きが実写で存在していて、尚且つ良い具合に盛られているので本当にカッコよくで素晴らしい。

舞台も実写ならではの、雄大な北海道の大地が感じられて素晴らしい。
綺麗な一面の雪景色と、そのすぐ裏にある自然の怖さを感じられる。

グロシーンに関しては、原作より控えめ。
恐らくグロ耐性が低い人でも見られるようになっている。
ただ今作は話がかなり序盤なので、そもそもグロシーンが少ない。
囚人が増えていく次回以降はどうするのか気になるところ。

俳優陣に関しても、主演やその他メイン所のビジュや演技の完成度は激高。
更に寅次や梅ちゃんやフチなどの、脇を固める俳優陣も素晴らしいので、捨てる所がない熊みたいな映画。

マジで次回が楽しみな映画とか久しぶり!!!

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