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【名医取材記#10】「現代医療と人間が持つ自然治癒力を信じきる」という話

名医の呼ばれる医師の特徴

『国民のための名医ランキング』編集部です。
医療現場の最前線を取材して10年以上になります。取材を続けていると、名医と呼ばれる医師にある共通項があることがわかってきます。それぞれ分野は違っても、診断・治療・患者さんに関する姿勢に名医であると感じるものがあります。これは医師や病院を選ぶ上で重要な点だと思いますので是非、参考して頂ければと思います。
①患者に病気や治療法をよく説明をしてくれること(正直・親切・丁寧)
②判断・治療を急がず、患者をあせらせないこと(ただし、緊急性の判断も的確にできること)
③症例数が一定以上あること。また、最新知見を更新していること
④他の医師に相談するセカンドオピニオンを決して嫌がらないこと
⑤地元の評判が良いこと
⑥他の治療法・選択肢を完全否定しないこと

「ちょっと待って」と言える勇気を

誰でも突然、病気を宣告されると気持ちがあせってきます。そして、「そのまま病院で手術を勧められて」という流れになる話がよくあります。「今すぐに決めないと手術のスケジュールが取れない」と言われることもあります。あっという間に入院や手術の計画が立ち、後戻りができなくなります。
そんなときは一度、立ち止まって「家族と相談します」などと言って時間をおいて冷静になることが大切です。第三者(家族や身近な人)に相談することによって「最適な医師・病院、治療法」を落ち着いて考えて選択できるようになります。

自分が何を希望するのか、希望しないのかを明確に

患者にとっては、治療方針の選択肢やそのメリット・デメリット、必要な手続きや費用などについても詳しく説明してもらわなければなりません。
治療方針に迷っている人や、自分に合った治療方針を知りたい人にとって、患者目線でありながら、医師としての意見もはっきりと示すことができるのが名医だと思います。そのために、自分が何が不明なのか、何を求めているのか、何は希望しないのかを事前にある程度は決めておくと医師と話がしやすくなると思います。

身体には快復する力がある

編集部でも整形外科分野で手術を勧められましたが、リハビリと鍼灸で何とか持ちこたえたという体験談があります。あの時に、セカンドオピニオンで「手術しなくとも大丈夫」と言ってくれた整形外科医には、本当に感謝しかありません。また、全身の状態を診てくれ、粘り強く励ましてくれた鍼灸の先生もすばらしい方でした。人間の身体には、まだ解明されていない不思議な自然治癒力があると実感し感動すら覚えました。「名医の冷静な判断と自分の身体を信じきること」その両方が大切ではないでしょうか。「病は気から」とは言いますが、本当にその通りだと思います。
医師や病院によって、診断や治療方針は変わってくる場合があります。これは、誤診という意味ではなく、その先生の経験に裏付けされた治療方針、考えが違う可能性があります。手術が良いとか限りませんが、手術しなければもっと悪化する場合もあるかと思います。その判断をするのは、患者側には難しいのですが、きちんと説明してくれるのが名医ではないでしょうか。
『国民のための名医ランキング』が自分にとって最適な名医探しの手がかりとなれば幸いです。皆さまがより良い方向に進むことを心よりお祈りいたします。
全国の名医を探す取材は続きます!


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