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音楽だったり、映画だったり。なんか思い付きで脳内から垂れ流しで書いていく。これはレビュ…

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音楽だったり、映画だったり。なんか思い付きで脳内から垂れ流しで書いていく。これはレビューや批評、考察ではない。感想文ってやつだ。深さなんてどこにもない。意味なんてどこにもない。いまはそんな感じ。

最近の記事

君はロマネスク実験を知っているか?

 ある時期において、相対性理論というバンドの影響力はすさまじいもので、フォロワーバンドはもちろん、明らかに参考にしているバンドが至る場所に存在していた。直接的な影響はないだろうものの、同じ枠組みで捉えられているようなバンドだっていた。それは相対性理論というバンドが演者、リスナーに与えた影響が途轍もないものだったということの証であろう。  時は2024年。直接的にその影響を音にする、声にするバンドはすっかり鳴りを潜めている。本家本元ですら動いていない。コピーバンドが水面下で活

    • THE SMILE『WALL OF EYES』で思ったあれこれ

       正直に言おう。このアルバムの良さが僕にはわからない。  というと、 “良くない”という否定的な意味合いにとられるかもしれない。厳密に言うなれば、良いのはわかる。確かに良い。本当に素晴らしい。ただ、何が良いのかがわからないのだ。そう、今の僕にはこの良さを言語化できないのだ。 “良い”という感覚でしかまだわからないのだ。    このアルバムが発表されたその日。SNSなどでは絶賛の言葉で埋め尽くされていた。しかも、自らの分析を連ねている者もちらほら見られた。しかし、そんな簡単に

      • 『関心領域』を観たわけです

         ネタバレなしで書こうにも、ほんと、フライヤーだの公式サイトだのに書かれている言葉がそのままなんで、そういう映画ですとしか言えず。正直、何を書いたらいいのかまったくわからないし、何を話したらよいのかもわからない。じゃあ、どうレビューするのか?とりあえず、やってみますか。  まずは監督のジョナサン・グレイザー。音楽ファンには  なんかでお馴染みのはず。ほかにマッシブ・アタック、ブラー、リチャード・アシュクロフトなんかも。ある世代には直球で突き刺さる面子を手掛けているんですね

        • 記憶の着陸 ~SPIRAL LIFEと彼の30年~

           彼は30年前のことをどうにかして思い出そうとしていた。記憶というものは薄れていくもの。それは彼も十分にわかっている。しかし、ここまで薄れるとは想像もしていなかった。だからこそ、思い出そうとしていた。  高校生であったことははっきりと覚えている。通っていたのが男子校であったことも覚えている。だが、どうだ。クラスメイトは誰だ? 担任は誰だ? 乗換駅はどこだ? まったくもって覚えちゃいない。それまで思い出そうとすらしていなかったのだから、当然といえば当然のことだ。しかし、不思議

        君はロマネスク実験を知っているか?

          “何も知らないこと”の喜びを感じさせてくれた柴田聡子

          柴田聡子『Your Favorite Things』  アルバムを聴き始めて、1曲目が進んでいる中で “これはとんでもないものを聴いている” という気持ちが湧き上がってきた。その気持ちは曲が進むたびに増幅されるのみで、アルバムを聴き終えた瞬間に ”とてつもない作品と僕はいま向き合っていたんだ” と思うばかりであった。聴いている環境が浴室にも関わらず。そう、音楽を聴く環境としては決して健全ではない環境下でそう感じたのだから、アルバムの持つ力が環境をも上回ったということだろう(

          “何も知らないこと”の喜びを感じさせてくれた柴田聡子

          謎多きGlass Beamsのグレートサイケデリア

           なんだ、このクセになる感じ。エキゾチックで、サイケデリックで脳内がゆっくりと溶けていくような感覚を覚えさせる。これはもう聴くドラッグなんじゃないか??(となると、やっぱりこれはサイケ?)。  そんな音楽を奏でますのは、Glass Beamsなる3ピースバンド。ルックスも見ての通り、謎の多い感じ。マスクというか、顔を隠しているこの姿。より興味を惹かれますよね?  2021年にEP『Mirage』を出しているが、今回の「Mahal」はそれ以来のもの。この作品はEPとしてNI

          謎多きGlass Beamsのグレートサイケデリア

          『ストップ・メイキング・センス』を観て、考えたり、思ったり。

           トーキング・ヘッズが1983年12月に行なったライヴを収めたライヴ映画。監督は後に『羊たちの沈黙』でアカデミー賞を受賞することになるジョナサン・デミ。映画の公開は1984年。オリジナルネガの発見、4Kレストア。メンバーであるジェリー・ハリスンがサウンド面を監修。40年という時を経て、2024年にIMAXという巨大フォーマットでの上映。これだけで期待するしかない。期待以外の何物でもない作品。はたして、それはいかなるものか? 結論 とんでもないものでした。圧巻でした。  

          『ストップ・メイキング・センス』を観て、考えたり、思ったり。

          はじめてみます、noteってやつを

           この先、ここに綴られていくだろう言葉の束の数々は、日本という国にて生活を営むとある成人の戯言であるということ。私的感情という非常に客観性から遠い位置にあるもので形成されるだろうということ。少ないボキャブラリーの中から無理矢理に組み立てられた、ちょっとしたことですぐに崩れてしまう基礎工事のなっていない建物のようなものになるということ。つまり、それは稚拙な文章で生み出されていくということ。それだけはすでにわかっている。それを踏まえたうえで捉えていただくと、連ねられていく言葉たち

          はじめてみます、noteってやつを