Sansanが徹底的にユーザーを知る2日間『Meet Up』とは?
こんにちは。UXリサーチセンターの倉内です。
プロダクト開発やデザインを担当するメンバーの近くでリサーチに携わるようになり、日々、様々なユーザーの声がプロダクトへ活かされている様子を目にします。
さて、みなさまはユーザーの声をどのようにして集めていらっしゃいますか?
ちなみに、弊社での主な方法はこちらです。
これ以外にも、立ち話やミーティング中など、様々な所からユーザーの声を集める文化があります。
加えて、プロダクト開発の現場では『Meet Up』という施策があり、今回はその施策について書きたいと思います。
『Meet Up』とは?
一言で言うと「ユーザーと向き合い、話す会」です。
全プロダクト(Sansan・Eight・Bill One・Contract One・名刺メーカー)のユーザー様をお呼びして、3ヶ月に1度、丸2日間かけて対話の会を実施しています。
多い時で10チーム、1チーム4~5名、かなりの数のユーザー様にご参加いただくことになりますね。
私たちはプロダクトマネジメント室という一つの組織に所属していますが、組織内には、PdM・デザイナー・データアナリスト・UXリサーチャーが在籍しています。このメンバーがユーザーに向き合う会として始まったのがこの取り組みです。
Meet Upを実施することになった背景とは?
背景を少しお話しますね。
プロダクト開発において、ユーザーの声はとても大切なものだと思います。
先述の通り、slack上のフィードバックチャンネルや、営業・カスタマーサクセスからも、日々沢山の声が集まってきます。どれも具体的で、新たな機能開発や改善の種になることは間違いありません。
また、Sansanは『営業DXサービス』とお伝えしている通り、ユーザー様の多くは営業職に従事されています。
そこから少し離れて考えてみると、このような疑問が出てきます。
リサーチセンターでは、具体的な業務課題を解決するべく検討された機能について調査を行うことが割合的には多い状況です。
しかし、Meet Upでは、機能開発・改善にこだわらず、上述のようなユーザーのリアルな業務業況を把握することを念頭に置き、プロダクトの可能性を拡げることをメインテーマにしています。
一例を挙げますと、Sansanでは営業職のユーザーが多いため、営業職と近いマーケティング職に従事されている方に「業務状況」や「Sansanの利用シーン」をヒアリングしたケースがありました。
結果としては、直接的なSansanの利用シーンは少なくても、特定の機能においてはかなり業務サポートできる可能性を見出すことができました。
Meet Upを実施するまでの準備・オペレーション体制をどのように作ったのか?
スケジュールは、余裕をもって1ヶ月半くらい前から準備を開始しています。
準備・オペレーションは、専任のメンバーが中心となって進めてくれる体制を整えていました。これも回を重ねるごとにバージョンアップしてきました。
専任メンバーは、全メンバーへの連絡、スケジュール管理、各種問い合わせ対応、当日の運営ルールの設定、Zoomの配信設定、ユーザーからの電話対応などなど、きめ細やかなサポートをしてくれます。
そのため、リサーチャーは協力者(ユーザー)を集めるためのアンケート、当日のインタビューに集中することができる仕組みです。
普段、ユーザーをお呼びする「調査」では、第三者の立場としてリサーチャーがインタビューをしています。しかし、この日はPdMもデザイナーも全員でヒアリングへ参加します。
この日ばかりは、みんな仕事の手を止めてMeetUpに臨んでもらっていますね。
ユーザーの皆様も、プロダクトを作っているメンバーとの時間ということで、本当に細かい業務内容や機能についてご意見をくださいます。
全員で何がわかったのか共有することがポイント
前工程が終了した後、閉会式を実施し、各チームのPdMやデザイナーが以下の2つの報告を行います。
2日間を通して得られた声をどのように受け止め、何に活かしていくのかを検討するまでがMeet Upなのだと、私たちは考えています。
結果として、今まで想定していたターゲットよりも幅が拡がったり、更に、新たな機能のアイデアが生まれ、実際に開発に至った例もあります。
Meet Upは、リサーチセンターが担ってきた開発を想定した特定の機能にフォーカスした調査ではないのですが、全員でアイデアを生み出したり、磨いたりすることができる点がポイントなのではないでしょうか。
まとめ
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
最後に、SansanのMeetUpのまとめです。以下のようなことを私たちは意識しながら実施していました。
ご参考になるポイントがあれば幸いです!
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