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人類最大の敵は飽き

いつも読んでいただき
ありがとうございます。
さおりんです。


ディズニー映画で「アラジン」は
ご存じでしょうか。


プリンセス映画の中でも、人気です。
じつはこのアラジンのストーリーでは
共感性の罠が描かれています。


共感を軸にしたコミュニケーションは
実際は最強に近いです。
しかし、リスクも存在しているのです。


人がその人に共感するかどうかというのは
実質的にはどの物語を切り取るかにより
決まります。


どんなに筋の通らないことでも、
その気になれば理屈はつけられます。
それが「アラジン問題」です。


映画のアラジンはこう始まります。
アラジンは貧しさゆえにパンを盗みます。
もちろん盗まれた店主は怒り、
警察も出動します。
追っ手を軽やかに振り払い、
なんとか逃げ切るアラジン。
ようやく一息つき
パンを食べようとすると、
目の前に現れた
お腹を空かせた子供たちへ与えます。


これだけ聞くと、
貧しい心の優しい主人公に聞こえます。
しかしこれが、危険なのです。


脚本の世界では、
悪い奴を主人公にしたら、必ずもっと
悪い奴を敵にする
という格言があります。


というのも人が人を判断する時、
見える範囲だけでその人を評価する
からです。


アラジンの場合、パンを盗むという泥棒
をしても、その後子供に分け与える
という行為で視聴者が共感してしまいます。


アラジンは自分が生きていくために
パンを盗み、逃げていますが犯罪です。
盗まれたパン屋にも家族がいて、
アラジンの行為はその店主の努力を
踏みにじる行為なのです。


この切り取る編集さえうまくやれば
店主の方に感情移入させることも
できるのです。


例えば、パン屋さんの店主が病弱な子
のために朝早く起きて
一生懸命粉をこねてパンを焼くシーンが
描かれていたら、きっと視聴者の多くは
むしろ店主の方に感情移入していく
でしょう。


つまり、共感性というのは
ストーリーのどこを切り取るのか
により決まります。


だから現実的に
共感性だけを軸にして経営の意思決定を
すると、間違います。


共感性は、一見すると根深そうに見える
が、じつはすぐにひっくり返るもの
でもあります。


大事なのは、
どの部分を切り取り見せるかです。


さらに、宇宙人(天才)タイプは
どこを切り取られるか影響を受けやすい
です。
ぜひ、このあとは宇宙人タイプの考え方
を知ってください。


ある宇宙人タイプのAさんが
世界最高のアートは宇宙だ!
宇宙に行くと人は優しくなると言います。


価値観とはすべて、相対的だと気づけ、
宇宙空間では、上下、左右というものが
存在しません。360度回る世界の中で
自分から見た上と、相手から見た上は
全く違います。


国境ですら、人が区別したもののひとつ
なのです。あなたと私、外国人と日本人、
黒人と白人、宇宙人・仙人・地球人など
区別はありふれています。


人が何かを区別するためには必ず、
1本の境界線が必要です。
それは重量、家、場所によるそうです。


重力により人は地球に足をつけて
生きています。
自分の居場所という所有したい欲望
から来ています。


アートとテクノロジーの役割は、
人の認識を揺さぶることです。
アートはその時代なにが美しいのか
を掲示し、
テクノロジーはこれまで
人体ではできなかった境界線
をなくします。


つまり、アートもテクノロジーも
すっと引かれた1本の線を消す消しゴム
のようなものです。


だからAさんは、宇宙を創ったその存在
に対してジェラシーを感じるそうです。


ビジネスを行う上で、
いつもお客様に楽しんでもらうことだけ
に集中していれば絶対に利益も出るが
人類最大の敵である飽きへの対策をする
必要があることを聞いて
わたしもハッとさせられました。


まず、そもそも組織が進化するうえで
1番重要なのはじつは飽きです。


組織や世の中には、
必ず飽きている人がいます。
それは、時代や古いやり方に
飽きています。


新しいものを作る人にとって
飽きはとんでもない苦痛です。
生きている感覚がしないくらいの
レベルの苦痛です。


特に天才の宇宙人にとっては、
誰かが創ったレールの上で生きていく
そんなのは朝飯前過ぎて面白くない
のです。
だから、宇宙人は新しいレールを
自ら敷いて新しい価値を作りにいきます。


それは壮大な飽きとの戦いです。
しかし、じつはこれこそが
イノベーションが生まれる瞬間そのもの
なのです。


つまり革新的なイノベーションとは
組織の飽きをモチベーションにした
世の中の余白に対する宇宙人の指摘
により生まれます。


革新的なイノベーションとは、
宇宙人の飽きに近い感情から生まれます。


宇宙人からすると古いやり方や、
非効率な社会というのは飽きすぎてヤバい
存在です。
例えば、授業中に先生間違ってますよ!
って言って怒られたりします。
でもこの瞬間こそ、イノベーションが
起きているときなのです。


大人は飽きることに対して、
たくさんの対抗策を持っています。
遊び、趣味、金、恋愛など。
だけど、宇宙人が求めているのは
そんなんじゃないのです。


これまでの世界に飽きているし
そこに改善できる余白しか見えないです。
だから、指摘もするし作るのです。


彼らが求めるのは
常に飽きを満たしてくれるような
心が燃え滾るような余白なのです。


けれど、大体の組織にも先生がいて
宇宙人を殺すのです。


ここでいう先生とは
秀才でいう仙人タイプのひとつで
善かれと思って宇宙人の事を指導して
宇宙人にとっては好奇心を殺す存在に
映るのです。
地球人や仙人にとっては善い人ですが
宇宙人にとっては非効率な存在に
見えてしまいます。


イノベーションとは、宇宙人と飽きが
共存した組織で起きます。
そのうえで、先生という仙人を環境から
外すことが重要です。


しかしもっと大事なのは
飽きには時間差があるということです。


少し長くなってしまったので
次回はさらに宇宙人にまつわる飽き
についてご紹介していきます。


ここまで読んでいただき
ありがとうございました。
さおりんでした。


今回ご紹介したのは、
リスペクトしている
北野唯我さんの著書「天才を殺す凡人」
を基礎に、ジェンダーのLGBTQ種族や
ADHD・HSPなどの繊細敏感種族、
いわゆる繊細感覚派が
生きづらい世の中から
生きやすい世の中になるために
今まで感銘を受けた思想をいくつか
私の主張も絡めながらミックスさせた
コンテンツとなります。


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