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判決期日記者会見兼報告会 2023.9.11 14:55-弁護団から判決内容の報告、原告からのコメント、質疑応答

北海道高等学校教職員センター
北海道高等学校教職員センター4階大会議室


会場:北海道高等学校教職員センター4階大会議室
原告:佐々木カヲル(社会福祉士)
弁護団(弁護士):加藤丈晴、須田布美子(司会)、犬塚賢護、髙橋友佑、本橋優子(欠席)

元道職員SOGIハラ訴訟原告。2021.6.9 ロックの日に、北海道及び地方職員共済組合を被告として札幌地方裁判所に損害賠償請求事件を提訴(憲法第14条1項違憲訴訟)。2023.9.11 14時55分から行われた判決期日記者会見兼報告会の模様。なお、質疑応答の最後に原告から同性パートナーを持つ北海道職員へのメッセージがあります。また、サプライズで、吉田圭吾社会福祉士より花束をいただきました。

<原告及び弁護団>
原告 佐々木カヲル(社会福祉士)
弁護団(弁護士) 加藤丈晴・須田布美子・犬塚賢護・髙橋友佑・本橋優子

<動画説明>
元道職員SOGIハラ訴訟判決期日記者会見兼報告会
会場:北海道高等学校教職員センター4階大会議室
原告:佐々木カヲル(社会福祉士)
弁護団(弁護士): 加藤丈晴、須田布美子(司会)、犬塚賢護、髙橋友佑、本橋優子(欠席)
1 弁護団からの判決内容の報告(01:16-)
(弁護団)髙橋友佑弁護士
2 原告からのコメント(09:48-)
(原 告)佐々木カヲル(社会福祉士)
3 質疑応答(14:21-)
(原 告) 佐々木カヲル(社会福祉士)
(弁護団)加藤丈晴弁護士、高橋友佑弁護士

<判決文>


<原告コメント>
原告の佐々木カヲルです。本日は平日、月曜日のお忙しい中、私どもの裁判の傍聴、そして、この報告会にお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。

本日の判決期日については、先ほど弁護団から説明のあったとおりです。

誤解を受けると困るので、念のためお伝えすると、この裁判、元道職員SOGIハラ訴訟は、異性カップルであれば、内縁、事実婚でも認められる福利厚生制度を、戸籍上同性のカップルにも認めて欲しい。制度から排除しないで欲しいと願うものでした。

提訴の際にもお伝えしましたが、私は、性的マイノリティだから「特別な扱い、特別待遇」を求めたつもりはありません。他の職員と同様に、「当たり前に」「普通に」取り扱って欲しいと求めてきたのです。なぜなら、私は、北海道職員だったとき、他の職員と同様に税金を納め、共済掛金や互助会費を支払っていたからです。

今の率直な気持ちは「とことんやった」のひと言です。

私が裁判を始めたのは2021年、2年程前のことですが、私が被告らに届出をし、認定不可との回答があったのは、2018年、2019年、弁護団に相談を始めたのが2020年、その間、4~5年の間、この問題と向き合ってきました。

その出来事があってからこれまで、私は、「自分が自分でいること」を必死で守ろうとしてきました。要望書を提出したり、提訴して被告らと争ったりしてきました。

でも、私は気づきました。

過去の出来事にしばられるあまり、今の自分や自分とパートナーとの生活を犠牲にし、人生を、生活を、純粋に楽しめずにいるということに。

そして、今、私は、自分が過去に抱いた感情や考えから、自分を解放したいという気持ちになっています。

振り返ってみると、私に課せられた役割は、世の中には、マジョリティが気づかないマイノリティへの差別があり、そのような差別が堂々とまかり通っていることを知っていただくことだったかもしれません。
提訴までの間にサポートしてくださった方々、この訴訟に関心をもち、裁判の傍聴、報告会への参加、カンパなどの形でサポートしてくださった方々、そして、取材していただいた報道関係の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。共に、多様性の尊重や公正な社会のあり方について考えていただいたことに対し、深くお礼申し上げます。

これからは、自分やパートナー、家族、自分の人生を大切にして生きていきたいです。

以上です。


<配布資料>

1 判決期日チラシ

2 元道職員SOGIハラ訴訟の判決期日の争点



note マガジン https://note.com/sapporo5887711/m/md71437443f0f


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