皿 割子

35歳までに本を出すのが夢のライター/イラストレーター 大好きなファッションのこと👗 …

皿 割子

35歳までに本を出すのが夢のライター/イラストレーター 大好きなファッションのこと👗 そして人生についてもりもりかきます! 毎週月曜日21時エッセイ「ファッション×パッション」を連載しています。

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外野は消える タビブーツは残る

不穏なタイトルで自分でもびっくり! 先日、こんなマシュマロを頂きました。 タビブーツについての漫画はこちら まずはいつも見て下さって本当にありがとうございます! とっても嬉しいです…! 「お高いアイテム、身の丈に合っているか悩む問題」 お気持ち、すごくわかります。私もタビブーツを購入する際は身の丈に合っていないのではと滝汗をかきました。 先日、某ブランドのSNSで 「可愛い服なのに、値段が可愛くありません。買いたいのに、学生には買えません」 という学生さんか

    • 赤い髪の女

      私には母が二人いる。 実際には紛れもなくたった一人の母なのだが、ある時を境に別人のようになったので、私の中には母が二人存在しているようなものなのだ。 小学校低学年まで、母はとても神経質な人だと思っていた。 それはあくまでイメージで、たくさん楽しい話をして、たくさん笑わせてくれていたはずなのだが、父に怒鳴られて俯く母の印象が強かった。 母は元々地元の小さな服屋さんでアルバイトをしていて、服を作るのが好きだったらしい。 私が幼い頃の母はギラギラとした赤髪だったので、洋裁が好き

      • ウォールマリア

        「昭和の雷親父」と聞くと、眉間に皺を寄せ、口を一文字に結び、腕を組んで仁王立ち…そんな姿を思い浮かべる人も多いだろう。 皆さんが思い浮かべたその男こそが、私の父である。 何か悪さをすると、雷が落ちたようにピシャリと怒号が落ちてくる。 なんなら悪さをしていなくてもその日の風向きによって雷は落とされる。 反抗期を迎えた兄は何度か父にボコボコにされていた。 兄も負けじと掴みかかるものの、中学生やそこらの体格ではまだ父には敵わない。 私はいつも、それはもうボコボコにされている兄を、

        • 猫のキンタマ

          適応障害で、新卒で入社した会社を辞めた。 営業がダメだったので、今度は転職して事務員をやってみることに。 制服があり、ロッカールームで着替える。 ドラマでよく見るOLだ!と興奮した。 ロッカールームでも食堂でも、みんな合コンの話をしていた。 占いに行って、婚期をみてもらって…。 みんな、ロングの巻き髪で、パフスリーブのビジューがついたニットに、 膝丈のフレアスカート、そしてベージュのコート。 嘘だと思うかもしれないが、本当にほぼ全員が同じ見た目をしていた。 それらを脱いで、制

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          マジックアワー

          ちっちゃんという幼馴染がいる。 小学一年生から高校卒業までずっと同じ学校で、 何度か同じクラスになったこともあるけれど、教室ではほとんど話したことがない。 性格だって、服装だって、学校で行動を共にする友達のタイプだって、私たちはまるで似ていなかった。 それでも、おそらく人生で一番長い時間を過ごした友達はちっちゃんだ。 お互い両親が共働きで、土日も働いていたため、よく私の家で休日を過ごした。 朝来て、夜帰ることもあったし、そのまま泊まっていくこともあった。 ちょうど小学校高学

          マジックアワー

          つむじだけが知っている

          新卒で入ったのは広告代理店。 私は営業マンになった。 前任者の不正受注が引き継ぎ後に発覚。 私だけが新人研修を欠席して、 社長、支社長、部長と共に謝罪行脚の旅に出ることに。 家に帰ることができずホテル暮らしになった。 客先でこれでもかと頭を下げる社長たちを見て、 折りたたみ携帯電話みたいだなあと、ぼんやり思った。 お客さんの「本当に悪いと思ってるんですか?」という声を、つむじで聞いていた。 事の発端である前任者というと、 最終出社日に 「僕はもっと高みを目指します!」

          つむじだけが知っている

          憎きフリルシャツ

          私は人生のほとんどをショートヘアで過ごしている。 パーマボブにしたりウルフにしたり、就職活動の時期には肩までの長さでハーフアップにしたりもした。 しかし人生の中で見ると本当にわずかな期間のことで、最近はもうずっとワンレンショートで定着している。 たまには違う髪型を、と思っても結局ショートヘアに落ち着いてしまうのだ。 両親が共働きだったこともあり、幼少期の大半の時間を兄と過ごした。 服はいつも兄のお下がりだった。 いつも遊び相手は兄だったので、言葉遣いや仕草も兄に似ていたかもし

          憎きフリルシャツ

          ジレンマ

          「貴方にとって個性とはなんですか」 就職活動。似たようなスーツを着た大学生がずらりと並ぶ。 髪は顔に掛からないようにピンで留めること。 髪が長い場合は、なるべく低い位置でひとつに結ぶこと。 それまで後頭部の半分以を上刈り上げ、赤髪、青髪、銀髪… いわゆる「派手髪」と言われる髪型しかしてこなかった私は、就職活動に相応しい髪型の正解がわからなかった。 刈り上げていたショートヘアをなんとか肩まで伸ばしたものの、 どう処理して良いかわからずに、コメカミの位置でまとめてハーフアップ

          ジレンマ

          皿 割子です。

          32歳になりました。 皿 割子になって5年。 バツイチになってから2年。 「35歳までに本を出す」という夢を宣言してから2年。 30歳からの2年間は本当に濃い時間で、 周囲の親しい人たちからも「変わったね」と言われるようになりました。 人間としては、充実の2年間。 じゃあ夢を追いかける皿 割子としては? そう、動画を始めてみたり、色々と挑戦してみたものの、 「君はそもそも何をされている方なの?」と聞かれたら、 「これを見てください」と言えるコンテンツはそんなに多

          皿 割子です。

          一切のネタバレを禁ズ

          アイシールド21が今週のジャンプに載っている。 2009年に連載終了したアイシールド21が!!2024年のジャンプに!!載っている!! もう大騒ぎである。 本当に悲しいことに今は手元にないけれど(実家に置いておいたらいつの間にか…)もちろん漫画は全巻持っていたし、画集も持っていた。 今は部屋に名シーンを額装して飾っている。 (↓それについてはこの記事を読んでみてね) SNSは見ない。ネタバレはもちろんのこと、どのキャラクターが登場するのか、読んだ方が何を感じたのか、そういっ

          一切のネタバレを禁ズ

          これでいいのだ

          11/25(土)・26(日)と、皿 割子として初イベントとなる蚤の市を開催しました! すっごく楽しみにしていたのに、前日になると「誰も来なかったらどうしよう」と急にナーバスに…。 時間を持て余さないようにiPadを持参し、「開催することに意味があるから!」と予防線も張りまくりでした。私は本当にそういうところがある。 実際は、iPadなんて取り出すこともなく、ほとんど座る時間もないほど沢山の方が来てくださって、本当にずっと驚いていた2日間でした。 そもそも今回蚤の市をやろうと

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          「ダサいかもしれない」とどう向き合うか

          マシュマロありがとうございます! 今回は 「ダサいかもしれない」とどう向き合うか について私なりに書いていこうと思います。 私はフォローしてくださっている方はもちろん、職場や友人にもオシャレでセンスに溢れた人に囲まれているので、 そんな人たちに向かって「私はファッションが好きです!」と公言していると、心の中ではやっぱり「その割にダサいな」と思われているんじゃないかとドキドキ。 特に職場なんかは、寝坊してしまってとにかく適当に選んだ服を着てほぼスッピンで出社することも

          「ダサいかもしれない」とどう向き合うか

          母と私と星の王子さま

          今年も母の日がぬるっと過ぎていった… 我が家は基本的にイベントごとはスルーの家系なので、 母の日も毎年気付いたら終わってるんだけど 今年は少し印象深い日になったのでnoteを書いてみます。 私の母はいわゆる”天然”で、どこかひょうひょうとして掴みどころのない人。 私は母にとても顔が似ていて、「皿 割子」なんて名前でやっている通り、よく”やらかす”ため、友人たちから「お母さんにそっくりだね」と言われることも少なくありません。 でも、私自身は母とは似ても似つかないなあと思うこ

          母と私と星の王子さま

          前厄女、大凶を引く。

          1月が終わろうとしている…嘘でしょ…ついこの間まで年末で浮かれていたというのに…なぜ…。 2023年は、父に襟足を燃やされるというエンターテインメントなイベントからスタートしました。 燃える時の効果音って「ボッ」もしくは「ジュッ」のイメージないですか? 髪の毛が燃える時は「シュワッ」という音がします。 今年はファッション関連以外にも日々のことや、自分の内省的なことも綴っていこうかな~と! 当たり前だけどこの日の私はこの日にしか存在しないから、思ったことを積極的に書き記してい

          前厄女、大凶を引く。

          12年越しに成人式を堪能した話

          新成人の皆様、ご成人おめでとうございます! 振袖やスーツ、一張羅の姿を街で見かける度にほくほくした気持ちになりました。 ただ、私は成人式に出たことがなく、振袖も着たことがありません。 なぜなら成人式の日は大阪で友人たちとスイパラで甘いものをしこたま頬張っていたから!笑 地元の友人たちから届いた晴れ姿の写真を見て可愛い~!とはしゃいだり、同窓会の最中に友人がかけてくれた電話越しに同級生たちと挨拶を交わしたのが唯一の思い出です。 だからどこかで成人式はとても素敵な節目のイベン

          12年越しに成人式を堪能した話

          似合うニットの選び方

          ニットについてのマシュマロをいただきました! 私は重ね着というよりもっぱらニット1枚着てどーん!タイプなので、似合うニットをどうやって見つけるかは重要課題。 あくまで「私の場合はこうです」という話にはなってしまうのですが、 似合うニットの選び方について振り返っていこうと思います。 まずは私のスペック。 こうして書き出してみるとまあ主に下半身へのコンプレックスが強いことがわかるかと思うのですが、似合う服が少しずつわかるようになってきてからはあんまり気にならない! もちろんコン

          似合うニットの選び方