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だんナン

旦那が最近ハマっているもの。

無印のカレーと無印のナン。
私は無印のカレーが好きなので、常に家にストックをしています。グリーンカレーにマッサマンカレー、北インドのカレーに南インドのカレーなどなど。

絶対に私が作ることはないだろう、そして、家族が誰も食べないであろうカレーを好んで買います。休日の昼食や夕食などの際に、ほくそ笑みながら食べるのが好きなのです。

ちなみにカレーのことはよくわかりません。
好きで色々選んで食べてはいるものの、区別できているかどうかと聞かれると、さてはてというくらいにカレーのことはわかりません。グリーンカレーが緑だということはわかりますが、それ以外は何もわかりません。どこぞのスパイスなんかがふんだんに入っているというくらいカレーはスパイシーなものだということは理解していますが、だからなんだ。
それがどうした。
大体、スパイスってそもそもなんなんだ。

(2ーB教室の片隅で)
レオン
おい、スパイス、ちょっとこい。
その面、ちょっとかせ。放課後、校舎裏で待ってるからな。絶対こいよ。
スパイス|
うん。わかった。
(カレーくんの後ろから、声のみ出演)

(放課後、校舎裏)
レオン
なあ、スパイス。
カレーくんの後ろに隠れてばっかじゃなくて、お前が勝負してこいよ。お前の本気が見たいんだよ。
スパイス
え?いいの?レオンちゃん。そんなこと言って後悔しない?
レオン
後悔しない。全てを受け止める覚悟はできてる。
スパイス
わかった。

(カレーくんの後ろからわらわらと現れるスパイス軍団)
レオン
え? スパイスって、そんなにいたの?
一人じゃないの?君。スパイスって何? 
グループ名?
え? 何? ジェネレーションズなの君たちは。
思ったよりイカつくない?
スパイス
え? ギャップ萌え〜って言ってくれないの?
せっかく出てきたのに。
レオン
ごめんごめん。私が悪かった。
カレーくんと一緒に48としといてよ。
もう、カレーマンでもいいし。
強い個性もグループだといい感じになるってことが、今回のことでよくわかったよ。

ナンを寝かせています。ぐーぐー。

私がカレーとそんな対話を行なっている間、夫はナンをこねます。こねてこねて、こねまくります。こねくりまくります。代わりに私は屁理屈をこねくりまくります。理屈じゃないんです。おならです。もう、おなら。屁理屈じゃなくて、私がこくのはHE。

He stretches the dough and fries it in a pan.

この日はグリーンカレーで旦那お手製のナンをいただきました。

無印のナンは肉まんの皮のようなふんわりとした食感。ほんのり甘くて辛いカレーの辛味を和らげてくれます。

まだ温かいナンを一口サイズにちぎってグリーンカレーにつけると、ナンのふわふわした生地にジュワッとソースがしみていきます。
カレーのたけのことチキンをスプーンですくってナンに乗せます。大きく口を開けて一口で頬張ると、口の中にグリーンカレーの辛味とナンのほんわりとした甘みが混じっていきます。
シャキシャキとホロホロとフワフワが口の中ですべて混ざりきると、私の口の中は満足して、私はそれを飲み込みます。

そんな風に私がむしゃむしゃと食べていると、
「うまいやろ?」
とドヤ顔で夫は聞いてきました。
「美味しいね〜。おとんが作るナンは美味しいね〜。またよろしくね〜」
と私は答えました。

2枚のナンを平らげると、私のお腹はいっぱいになったのでした。




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