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無意識にあなたを苦しめる「ステレオタイプ脅威」の罠

いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
今回は「他人からの評価」について解説します。

東京大学出身であることが怖い

皆さん、「東京大学」と聞いたらどんなイメージを持つでしょうか?

・頭が良い、天才
・官僚になる人が多い
・子供のころから勉強が一番
・なんでも知ってる
・勝ち組
・オタクが多い(暗い人が多い)
・(勉強はできるが)運動が苦手
・真面目で硬い人が多い

日本人であればこんなイメージを抱くのではないでしょうか?
こういった誰しもが抱くイメージのことを「社会通念的‐固定観念(ステレオタイプ)」と言います。

しかし、このステレオタイプは、その当事者に対してはプラスに働くこともあれば、マイナスに働くこともあります。

実は私は過去に「東京大学卒業」であることが理由で心を病んでしまった人に会ったことがあります。

その人は、自分が「東大出身」ということを絶対に明かさないでほしいと私に頼んできました。自分が東大を出ていることで、周りの人たちに持たれるイメージが怖いというのです。

そして彼は、過去にそれが理由で「東大出てるのにそんなことも出来ないと?」と人から言われ、それが苦しくて鬱病を発症した経験がありました。

このように人は「他人からどう見られるか」ということを非常に気にする生き物なのです。

人間は社会的な生き物である

このように、ある社会的に言われている特定の固定観念を自分が感じることで、ネガティブな感情を持つことを「ステレオタイプ脅威」と言います。

「東大出身である」という、ある意味それ以外の大学を卒業した人からしたら羨望の眼差しで見るようなことでも、実はその言葉が持つイメージに逆に苦しめられている人たちがいるのです。

しかも私は東大出身で精神を病んでしまった人にこれまで複数人会っています。

彼らは大学に入ったときはとても誇らしい気持ちでいたものの、だんだんと周囲の期待や、イメージに苦しめられるようになりました。

つまり人は、自分が持っているアイデンティティを他人からどう見られるかも含めて意識をしてしまう生き物なのです。

これが「人間は社会的な生き物である」と言われるゆえんです。
人は自分のことを自分だけで評価することができず、周りの人の評価も含めて「自分」を定義しているということなのです。

人は誰しもがステレオタイプ脅威にさらされている

そしてこの「ステレオタイプ脅威」は社会の中で生きている全ての人が、その脅威にさらされています。

「男性」「女性」「LGBT」「障害者」「高齢者」「若者」「外国人」「お金持ち」「貧乏」「シングルマザー」「アニメ好き」「筋トレ好き」など、この世の中には様々なその人が持つ「アイデンティティ」が存在しています。

そしてこれらのアイデンティティには、日本人であれば多くの人が抱いているイメージ(固定観念|ステレオタイプ)が存在しているはずです。

そこにはポジティブなイメージも、ネガティブなイメージも両方存在しています。

しかし、それを自分がどう感じるかが問題なのです。

ポジティブなイメージをそのまま持つことができればいいのですが、先ほどの「東大出身」という本来であれば誇らしいことでも、それが逆に自分を苦しめることもあります。

またネガティブなイメージをそのままダイレクトに感じてしまう人もいるでしょう。

例えば「シングルマザーは結婚生活が上手くいかなくて大変な思いをしている人たち」という固定観念があった際に、周りから「大変ねぇ」と言われることで、本当はそんなことないのに「自分は大変な思いをしているんだ」と感じてしまうかもしれません。また大変だと思われたくないので、自分がシングルマザーだと言わないという人もいるかもしれません。

このように人間は様々なステレオタイプ脅威に常にさらされています。

自分はどんなステレオタイプを持っているかを知る

ステレオタイプ脅威に対して、まず行うことは、自分はどんな「ステレオタイプ脅威」を持っているかを認識することが大事です。

たとえば自分の学歴に対して恥ずかしいと感じている人は「学歴」というものに対して「ステレオタイプ脅威」を持っている可能性があります。

そして「学歴」という言葉が持つ世間のイメージを想像します。

・学歴は高いほうが良い
・学歴が低い人は頭が悪い
・学歴が低い人は勉強をしてこなかった怠け者

など、社会的に持っているイメージにどんなものがあり、それが自分にとってどう影響しているかを分析します。

そして、もし「学歴が低い人は頭が悪い」ということに対して、自分が脅威を感じているのであれば、自分はそうではないということを自分で感じる必要があります。

例えば、自分の興味があることを深く勉強して、それに対して周りの人に教えてあげることで、喜ばれるところまで持っていくことができれば、「学歴」に対するステレオタイプ脅威を軽減することができます。

また自分がそのような経験があるからこそ、同じようなことで悩んでいる人を助けてあげられるかもしれません。

このように、自分がどんなステレオタイプ脅威を感じているかをまず分析し、それに対して対策を考え実行することがとても大事なのです。

まとめ

人間は社会的な生き物なので、必ず「社会から自分はどう思われているのか?」ということが気になります。

もちろん、それを気にせずに生きている人もいるかもしれませんが、それはレアケースでしょう。

また「そんなの気にすることないよ」というアドバイスも、それだけでは不十分です。

大事なことは自分がどんな「ステレオタイプ脅威」にさらされているのかを自分自身でしっかり認識し、分析することが大事なのです。

そうすることで、これまで訳も分からず苦しんでいたことから、自分でコントロール可能な問題に変えることができるのです。

少しずつでも取り組むことで効果は変わりますので、ぜひ自分のステレオタイプ脅威の分析をしてみてください。


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