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古民家で暮らそう!〜我が家の移住&リノベーション体験記

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名前も知らなかった兵庫県・多可町に越してきてから10年が経過しました。 現在、私のデザイン事務所と民泊、レンタルスペースとして活用していますが、ボロボロだった茅葺きトタン引きの古… もっと読む
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記事一覧

古民家で暮らそう!⑰「倉庫の解体」

古民家で暮らそう!⑰「倉庫の解体」

倉庫の解体

さて、いよいよ倉庫の撤去作業が始まるということを聞いていましたので、捨てないでほしい材木を選別するために新居にやって来ました。
到着すると、すでにトラックや重機などがたくさん家の回りに停まっていて、7、8人の業者さんが役割分担をして一気に撤去作業に取りかかっていました。
自分の家なのに、何だかその場にいてはいけないような雰囲気で、邪魔にならないように見ているだけです。すでに倉庫は半日

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古民家で暮らそう!⑯「家の周辺ご紹介」

古民家で暮らそう!⑯「家の周辺ご紹介」

蚊がいないってこんなに快適

業者とのリフォームの打ち合わせで多可町の新居に来ましたが、この日は最初から掃除や草抜きなどの作業はするつもりがなかったので、比較的きれいになった母屋でのんびりすることができました。家中の窓を全開にしていると心地よい風が家の中を抜けるので、クーラー無しでも大丈夫です。しかも蚊がいないので、メッチャ快適です。生瀬の家の庭はとても気に入っていたのですが、とにかく蚊が多くて大

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古民家で暮らそう!⑮「リフォームに悩む」

古民家で暮らそう!⑮「リフォームに悩む」

まずは図面を用意

いよいよ古民家改修の醍醐味・リフォームについてですが、あれこれやりたいことは山ほどありますが、そうは言っても資金的に無理なのは分かっていますので、現実的な箇所のみをお願いすることにしました。
おそらく、もう1軒家が買えるぐらいの金額がかかるのは何となく覚悟をしていましたが(そもそも家の値段が安いんですけど)、実際に妻と相談しながら考え始めるとなかなか結論が出ない…。

とりあえ

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古民家で暮らそう!⑭「立つ鳥跡を濁さず」

古民家で暮らそう!⑭「立つ鳥跡を濁さず」

夢の別荘生活?

6月末に家を購入しましたが、8月末までは生瀬の家も賃貸契約をすることにしたので、2ヶ月間は家が2つ自由に使える夢の別荘生活を送ろう!と思っていましたが、実際のところは仕事が立て込んでいた時期だったので、あまり通うこともできませんでした。
しかも、節約のために片道2時間弱で往復4時間を高速を使わずに通っていたので微妙に遠く、必要最低限しか行かないという残念な結果に終わりましたが、改

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古民家で暮らそう!⑬「初めての大掃除」

古民家で暮らそう!⑬「初めての大掃除」

いよいよ自分の家に

ようやく家が自分のものになりましたのでいつでも引っ越しできるのですが、実際はそうではありません。このまま搬入すると間違いなく床が抜けますので、引っ越しの荷物を搬入するためには、先に母屋の床を全部やり直さないといけません。
それまで住んでいた賃貸の一軒家は家賃が11万円もしましたので、できるだけ早く引っ越しをするために大きな部分は工務店にお願いすることにしました。自分でDIYで

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古民家で暮らそう!⑫「一国一城の主となる」

古民家で暮らそう!⑫「一国一城の主となる」

ついに、転居先の家が我が家のものになりました!43歳にして、初めて家というものを購入しました。
多くの方は住宅ローンを組んで返済し続けるという方法でしょうけど、我が家はそれができないので現金一括で購入しました。一気に手持ちのお金がなくなりましたが、今後、修繕費以外の費用に関しては返済しないで良いので、気分的にはかなり楽です。

仲介不動産屋の事務所で、売り主ご本人と物件を管理していた相手側の不動産

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古民家で暮らそう!⑪「手持ち無沙汰な待ち状態」

古民家で暮らそう!⑪「手持ち無沙汰な待ち状態」

契約は済ませたものの、売り主側の荷物の撤去や登記変更の手続きの件などでまだ自分の家にはなっておらず、翌週に残金の支払いを済ませたら、やっと鍵がもらえて自由に出入りができるようになるのですが、それまでの待ち時間が何とも手持ち無沙汰。

ここから先、引っ越しの準備や住所変更の手続きなどであれこれ大変なはずなんですが、特にこれといってできることもないので、家を買ったという割にあまりワクワク感がない。

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古民家で暮らそう!⑩「家と生活」について思うこと

古民家で暮らそう!⑩「家と生活」について思うこと

「田舎に引っ越しをする」とか「古民家に住む」という話をすると、自給自足の生活を目指していると思われることが多いのですが、僕自身は自給自足にはあまり興味が無いというのが正直なところです。敷地が180坪ほどあるので、少しぐらいは野菜やハーブを育てると思いますが、たぶん本格的な畑はやらないと思います。

しかし、定年退職をした方や一部の若い世代の方たちが田舎暮らしを選択して、自給自足の生活に憧れるのはい

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古民家で暮らそう!⑨「契約完了!」

古民家で暮らそう!⑨「契約完了!」

元のお値段より少し安くして頂いて、金額の折り合いがつきました。

いよいよ家を購入するための契約となる訳ですが、物件が気に入った場合、不動産屋が売り主と交渉をしてもらうために申込金をお預けして「売り止め」という状態にしてもらわなければいけません。不動産って、必ずしもひとつの不動産屋が情報を発信している訳ではないので、同じ物件を管理している不動産業界で「この物件は現在交渉中なので、新たな購入希望者を

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古民家で暮らそう!⑧「この家がいいかも」

古民家で暮らそう!⑧「この家がいいかも」

篠山、丹波を中心に探索を繰り返していましたが、その後、丹波の西側にある多可町というエリアに住みたい!ということが決まり、後は物件が出てくるのを待つばかり…と言っても、待っているだけというのはなかなかつらいものです。性格上、じっと待っていられないので、妻も僕も毎日のようにネットで情報を収集していて、その中に一軒、気になる物件が候補にあがりました。
ただ、ネットに掲載されていた連絡先が個人の携帯番号だ

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古民家に住もう!⑦「住みたいエリアが決まる!」

古民家に住もう!⑦「住みたいエリアが決まる!」

住宅ローンを組むという関門を突破する方法を模索するのもひとつの手ですが、僕の中ではその努力をするという方法に関してはきっぱり除外することにしました。
住宅ローンを組む以外に有無を言わさず解決できる唯一の方法は、現金一括で購入するということです。一番判りやすく、金利などの余計な費用もかかりませんが、当然のことながら一括で払える費用には限界がありますし、スッカラカンになると事業運営にも影響がでるので、

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古民家に暮らそう!⑥「住宅ローンが組めない!」

古民家に暮らそう!⑥「住宅ローンが組めない!」

当然のことながら、物件を探すエリアを拡げれば、それだけ候補の物件もたくさん出てきます。こういうのって、物件を見て回るだけでもワクワクして楽しいものです。実際に住む訳でもないのに、ここにこれを置いてとか、ここの壁をぶち抜いてとか、この部屋を事務所にして…など、勝手な想像が膨らみます。
物件の具体的な住所はネット上には記載されていませんが、Googleマップで住所を入れれば航空写真でそのエリアの自然環

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古民家で暮らそう!⑤「攻めの家探し」

古民家で暮らそう!⑤「攻めの家探し」

結局、篠山では最初に見せていただいた物件以降、自分たちが買えそうな値段の家を見に行くことすらできない状態でしたので、すっかり意気消沈してしまいましたが、僕の中では「篠山の物件は、もう出て来るのを待つしかない!」という結論に至りました。
一度決心をすると割と思考の切り替えは早いのですが、じっと待っているタイプでもないので、篠山以外の場所を積極的に探し始めることにしました。人生、何事も攻めの姿勢で自分

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古民家で暮らそう!④「買っちゃう!?」

古民家で暮らそう!④「買っちゃう!?」

篠山方面をあれこれ車で回っているとあっちこっちに空き家があるので、その都度「あっ、あれ空いてる!」とか「あんな感じの家がいいな~」とか「こういう立地が最高」などなど、夢はどんどん膨らむばかり。そういうのを見ていると、なんだかあっちこっちに候補があって、簡単に気に入った物件が見つかるような気になっていました。

…がしかし、空き家があるのと実際に物件として出てくるのとでは全く状況が違っていて、自分た

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