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全て解決!二段階料理説明について解説するよ!

こんにちは。さとしです。

久しぶりにnoteを更新しています。
というのも先日こんなツイートをしました。

これに関していくつか質問があったので詳しく解説していきます。

●二段階料理説明

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「二段階料理説明」は私が名付けました。
なのでどこに行ってもこんなことを言っている人はいません。笑

二段階料理説明とは読んで字のごとく、段階に分けて料理説明をすることです。

●なぜ二回に分けるのか?

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料理説明はサービスマンにとって仕事の重要な一部です。
お客様とコミュニケーションをとる最大のチャンスでもあり、今出ている100の料理を120にする力があります。

しかし、基本的に料理とは「出来立てが一番うまい」ものです。
キッチンの中でお皿に盛り付け完成した瞬間がその料理のピークです。
料理のパーツ、温度帯、火入れ、全ての神経を一瞬に注いでいるわけです。

一秒でも早く食べてほしい。これが全料理人の願いでしょう。
私が仮に料理人だったとしても間違いなくそう思います。

だから、僕たちサービスマンは最短で最高の結果を得なくてはいけない。
しかし、料理人のこだわりがあればあるほど、しっかりお客様に伝えた方がきっと料理はより美味しく食べてもらえる。

そこにサービスマンとしての葛藤が生まれるわけです。

あれも伝えたい。これも伝えたい。しかし早く食べてもらいたいし、料理人の視線もいたい。サービスマン全員が感じたことある感情だと思います。

僕も10年以上感じ続けていました。
しかし、最近思いました。

「料理説明って二回に分けちゃダメなのかな?」

…正直ダメな理由がないんですよね。
むしろ良いことだらけで、料理説明はがっつりできる。お客さんも最善の状態で料理を食べることが出来る。コミュニケーションは深くなる。

だから料理説明は二回に分けるのが良いと考えました。

●一回目と二回目の違いとは?

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ここからはより詳しく解説します。
一回目と二回目の料理説明はなにがちがうのか?

二回に分けると言っても、料理説明を中途半端に終えることではありません。
1回目にする料理説明は「この料理は何なのか?」を説明します。

・メインとなる食材
・ソース

・調理法
・ガルニチュール

など基本的なことを話します。
これはみんなが行っている料理説明です。

二回目の料理説明では「なぜこれなのか?」を話します。

・シェフのこだわり
・料理に対するストーリー
・その料理に対する自分の感想
・同じ料理でも他店との違い

など、その料理に対してより深堀した内容を話します。

これが二段階料理説明です。

●いつ二回目の説明をするのか?

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これに関しては、色々なタイミングがあります。
私がよくやるタイミングは主にこの四つ。

・一口目を食べた後
・半分くらいで水やワインを注いだタイミング
・お客様からなんらかの質問があった時
・料理が全て終わった後

理由としては
再三言っている通り、料理とは出来立てが一番おいしい状態です。
つまり、最高の一口を食べた直後は料理に感動している可能性が高いワケです。
このタイミングで補足の説明が出来たら、その後はさらに美味しく感じてもらえる。

半分くらい料理が進んで、水やワインを注ぐタイミングは一番ナチュラルに声がかけられます。個人的にはこのタイミングが一番多いです。

お客様からなんらかの質問があった時は、100%興味がある時です。
上に乗ってるハーブは何か?間に入ってる食感の違う野菜は何か?など、質問が合ったタイミングは最高のタイミングです。

料理が全て終わった後にやることもあります。
これは答え合わせ的な要素も含みます。

後々説明することで「だから○○だったのか!!」とお客様をより納得させる効果があります。

●二回目の説明で具体的に話すこととは?

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先にも書きましたが説明するのは、
・シェフのこだわり
・料理に対するストーリー
・その料理に対する自分の感想
・同じ料理でも他店との違い
など、その料理をより深堀した内容です。

基本的にどのシェフにもスペシャリテが存在します。
これは一番説明がしやすいです。

スペシャリテにはスペシャリテたる所以があります。

シェフの修業時代のエピソード
生まれ故郷
育ってきた環境
シェフの想い
歴史と伝統


スペシャリテが出来た経緯を掘り起こせば話せることは沢山あるはずです。

もちろんスペシャリテ以外にも特殊な食材を使っている料理。
料理人のこだわりが見える調理法。

など、いくらでも話すことはあります。
これらをタイミングよく使い分けて二回目の料理説明をする。

実際、私はこれでお客様から直接
「こだわりや他のお店と違うところがたくさん聞けて楽しかった。本当にありがとう」
と言われたことがあります。

ただの料理説明と満足度の違いは圧倒的ですよね。

●当たり前の話だけど・・・

二段階料理説明をやるのは全ての料理でもないし、相手を選びます。
間違っても接待利用でホストは仕事ゴリゴリなのに、こんな空気の読めないことはしないでくださいね。
そこはサービスマンとしてわかりますよね?

●まとめ

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二段階料理説明のメリットは
・より深く料理説明が出来る
・お客様も料理人もwin-win
・圧倒的にお客様の満足度が上がる

タイミングは主に4つ。
・一口目を食べた後
・半分くらいで水やワインを注いだタイミング
・お客様からなんらかの質問があった時
・料理が全て終わった後

これ以外にもあれば自由にやっていいと思います。
別に決まり事ではありません。

二回目の料理説明で話すべきは以下。
・シェフのこだわり
・料理に対するストーリー
・その料理に対する自分の感想
・同じ料理でも他店との違い

以上が二段階料理説明の概要です。
ツイートではアフターサービスと書きましたが、これの事です。

ぜひ、明日から使ってみてください。


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