フリーランスとして歩み始めて半年。多分「卵巣がん」っぽいです。#13


入院6日目(術後4日)

4:30 鈍痛で目覚めた。
もしかして我慢できる程度の痛みで、もう痛み止めは必要ない?と思ったけどそんな事はなかった。痛み止めを飲まずにしばらく様子を見ていたら痛すぎて後悔。痛み止めの内服はお早めに。

7:00 痛み止めを飲んでから眠ったらしい。
痛かったせいか何となく具合悪い。
看護師さんに2本採血された。この結果が良ければ今日退院できるらしい。まだ起き上がることや、歩行など、色々と日常動作が危ういから退院する気はないけど。

この頃には、1日早く入院していたという斜め向かいのMさん(多分同年代)とは結構喋るようになっていた。胃腸科のトラブルで緊急入院したMさんのところには毎日医師軍団が回診に来る。(婦人科の私は多くても3人)
この日は特に多くて突っ込まずにはいられなかった。
私「回診の人数めっちゃ多くない?」
Mさん「多いですよね」
「廊下まではみ出てましたよ」
「え!私からは4人くらいしか見えてなかった」
「いや、10人くらい…?」
「何しに来たんだろう?」
「…あいさつ?w」(本当にあいさつ程度で帰って行った)
後日、全貌が見えていないMさんのために、動画撮影を試みる約束をしたけどカメラを準備していた日に限って4人だけだったんだよな。Mさんに見せてあげたかった。

朝ごはんを食べてから少し身なりを整えた。今日はPCで何かしようかなと思って数日ぶりにコンタクトを装着。それから廊下を散歩。
管が全部取れて身も心も軽いから簿記1級のオンライン講座を視聴することにしたけど座っているのは30分が限界だった。

勉強してたらT先生が朝の回診に来た。血液検査の結果は問題なし。
病理検査の結果は来週金曜日、いずれにしても(悪性・良性)今後ホルモン補充の治療はするとのこと。退院は2日後に決定。

実は痛みと食事のタイミングが何度か重なって食欲が低下していた。
看護師さんに、家族がお昼頃面会に来るから、昼食はキャンセルして食堂かカフェで食べて来ても良いか聞いてみたら、感染予防のためテイクアウトで病棟に持って帰ってくるならOKと言われた。
家族とは正面玄関で待ち合わせしようと思ったら、一旦病棟まで来て問診票を書いてもらってから下りてとのこと。ううーん、厳しい!
ということで家族には病棟まで迎えに来てもらったけど、別の看護師さんが「病棟に入らないなら書かなくていいかな」
対応のしかたは看護師それぞれっぽいです。
「さっき別の人が問診票書いてと言ってましたよ」とはあえて言わなかった。

病棟外でも面会時間は15分!
ドトールでコーヒーとレタスドックをテイクアウト。父と息子にもコーヒーを奢った。
病棟に戻ってから全部食べられるのか半信半疑で口に入れてみたら、めちゃくちゃおいしかった。食欲低下の原因は痛みより薄味だったのかも。

食後の歩行訓練。
腰は伸びたけど足がスムーズに出ない。歩き方を忘れた人みたい。でも多分明日は普通に歩けそうと思った。

夕飯まで起きて過ごせそうな気がしたけど17:00リタイア。

ベッドでウトウトしながら、更年期障害の症状が気になって調べてみると…今まで通りやんwという感じ。あまり気にしていなかったけど今までも酷い肩こり、イライラ、倦怠感などはあった。(子宮内膜症の治療で長年生理を止めていたせい?)
それが術後は全然なく、清々しい気分で過ごしています。術後1か月の現在も今のところ更年期障害のような症状は出ていません。多分。

18:00 夕飯は無事完食。
「あ…私、元気だ」と安心した瞬間でした。
そして入院してる感ある自撮り撮っておこう~♪とひとり撮影会w(写真は文末に)

この日は一昨年末に90歳で亡くなったおばあちゃんの一周忌。
夜におばあちゃんとの思い出を振り返っていたら自然と涙がこぼれてきました。
私の唯一の理解者だった優しくて大好きなおばあちゃん。料理も、おしゃれも、人生の楽しみ方も教えてくれたのはおばあちゃんでした。

なかなか眠れないし、感傷に浸っていたらコードブルーの館内放送。
ひぃ!はじめて聞いてしまった…。
コードブルーに驚いて痛み止めによって来るはずの眠気も来ない。ということでその時X(旧Twitter)に投稿したおばあちゃんとの思い出を転記します。

【おばあちゃんの一周忌】

あっちゃんがいなくて良かったな。

きっと生きていたらすごく悲しませていたと思う。
あまり良い家庭環境ではなかった私が、一応さほど問題なく世間を渡り歩いて来れたのは、あっちゃんの存在があったからこそ。

今回は入院まで全て1人でこなした。
きっと今後の通院もそうする。

そういえば、15年前に私が大怪我をした時は、あっちゃんはまだ若々しくて、美人な自慢のおばあちゃんで、通院の付き添いもしてもらっていた。

「先生いい男だね」

「ぇ…?(理解できん)」

というある日のやり取りを思い出し、クスッとしたと同時に懐かしくて涙が出てきた。

またある日の事、恐らく休憩時間に病院横の広場をジョギング中の先生とすれ違った。

「きゃー!○○先生だよ!!」

大興奮のあっちゃん。
この人、私の事が心配なんじゃなくて先生に会いたくてついて来ているのではないか?
当時、あっちゃん75歳くらい。

今にして思えば先生は確かに背が高くて細マッチョでいい男だったと思う。
じゃあ、もし今の主治医に会ったら…?
あまり深く考えないようにした。笑
(ニノとか風間くん風かな?あっちゃんの好みではなさそう)

卵巣摘出によってこれから更年期障害が待ち受けているかも知れない私だけど、あっちゃんみたいにいつまでも若々しい心を持った女性でいたいと思った。

嘘。

私はやっぱりもうしばらく1人で良い。
独り身の快適さから抜け出せずに早10年。今回持ち込んだ本はこちらです…。

入院してる感のある自撮り

5:00 無事に寝落ち。

~良いことではないのですが、たくさん♥️押して頂けたら嬉しいです!~

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