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安定を飛び越えた勇気のフレンチ料理

12月に入り、街中でクリスマスツリーがよく見られる季節となりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
今日もヨガのお話から進めてまいります。

今から約2000年前に成立されたとされるヨガの根本経典「バガバットギーター」には私たちの生活をより良くしていくための賢者の教えが記されております。

その中から一説ご紹介いたします。
「私のこのような恐ろしい姿を見ても、慄いてはいけない。心を乱してはいけない。恐怖を離れ心から喜んで。」

このバガバットギーターという書物は、世界のたくさんの人に読まれている叙事詩です。戦士であるアルジュナ、神様であるクリシュナの二つの会話形式で進められ、アルジュナは私たち人間、そして、クリシュナは私たちの目の前に広がるすべての世界を表しています。
ですので、この一説は私たちの目の前の世界が私たちに向けて、「心を乱すことなく、恐れを克服していきましょう。」と教えてくれています。

とはいえ、私たちは自分の安全圏でいたくなるものです。安心で快適で傷つくことなく人生を過ごしていくことができればいいと思いがちなのです。
けれどもそれは本当に安全なのでしょうか。

「リスクを取らないリスク」という言葉がありますが、変化を恐れて何もしないことが逆に将来において問題を引き起こす場合があるのです。
例えば、新しい本やジャンルの映画を試さないことで、素晴らしいストーリーや知識を見逃すリスクがあります。また新しい食べ物を試さないことで、美味しい食べ物の楽しみを見逃すリスクがあります。

リスクを取ることは恐怖心や不安がつきまうと思います。けれど思い切って恐怖心に打ち勝ち新しい世界に飛び込んだ時、私たちのまだ知らなかった大きく、感動した世界がそこに広がっているはずなのです。

私のお話になるのですが、以前私は外資系のホテルで5年間、和食のレストランで働いていました。レセプションとして毎日不規則な生活を続けていましたが、職場の風通しもよく、人間関係も良好、毎回来てくれるお客様も優しい方ばかり。
同期のメンバーともかなり仲が良く、誕生日などのイベントがあるたびみんなで集まって鍋パーティーやBBQなどをしていました。

不満なども特になかったのですが、数年経った時から、同期のみんなが転職や結婚でそのホテルを離れていくようになりました。

会社としてはホワイトカラーのホテルで安定、実績、ネームバリューもありここで働けば安心、と思っていましたが、同期たちの転職などを機に私のマンネリしていた気持ちが少しずつ動き始めました。
「ゆくゆくは会社内で現場のサービススタッフとしてではなく、バックヤードで支えるマネージャーの秘書などをやりたい」と思うようになり、ヘッドマネージャーの秘書をしているコーディネーターの方にお話を聞いたりするようになりました。そして、同期の1人が転職した先の別の外資系ホテルでコーディネーターの枠があるから働いてみない?と聞かれたのです。

そして彼がそこの料飲部マネージャーを紹介してくれ、実際にそのかたにお会いすると(女性だったのですが)、その人間性に魅了され、彼女のホスピタリティーの高さと、意志の強さなど、同じ女性として「こうなりたい」と思うまさにバリバリなキャリアウーマンといった方ですぐに「一緒に働いてみたい」と思ったのです。給料も上がる、同期の1人がいる、風通しも良さそうな雰囲気と、かっこいい上司・・。

そこから安定さを求めつつも、思い切って、
今の仕事を辞め、パソコンの資格をとりそのホテルに転職する決意をしそこの新しいホテルへ転職したのです!!

しかし、入社し期待したのは最初のうち、
今までビッグカンパニーで勤めていた安心感はそこになく、規模が小さなホテルだった理由で、初めは料飲部のサービスを経験しないことには事務作業はできないということで、またレセプションから働くことになったのです。

業務は明らかに以前の仕事に比べ多く、
一番苦戦したのはフレンチ料理の基礎が全くわからない、というところでした。

以前までは和食レストランとして働いており、日本人だし、和食に関しては知識や調理法などがあったけれど、フレンチに関して、食べたこともほぼなく、料理の説明などにも苦戦。

さらに大変だったのは、輝いて見えた上司がめちゃくちゃ厳しかったことです。
彼女は私の今でも尊敬する大先輩なのですが、仕事が誰よりも早く、お客様の心も掴むのが上手で仕事に情熱がありました。

けれども私がその仕事の速さや、気遣い、料理に対する情熱に欠けていたのもあり、こっぴどく叱られる毎日です。

次第に「この質問したら怒られるのではないか」「ここでこれをすると間違っていると怒られるのではないか」とどんどん自分の仕事に自信がなくなっていきました。

同期の1人に相談したりしながらクタクタになりながら大量の業務をこなす毎日。

「前の会社でいた方がもっと楽だったかもしれない・・。」

「前の会社でずっといればよかった・・。」

と後悔の気持ちが積もっていきました。


そして我慢ができず、ある時、その上司に思い切って相談することにしたのです。

上司の1人になる機会を見計らい、
ドキドキしながら、いろんなシュミレーションをしつつも、厳しい上司の前で思い切って、腹を括り、今のクタクタになっている状態やサービススタッフとしての続けられないことを話をし、会社を辞めたいと正直に話をしたのです。

彼女も私自身もなんだか煮え切らないような気まずい雰囲気が流れ
円満退社を諦めるような流れになってきたのです。

そして退社の手続きを進めようとして矢先、
その上司から
「シェフのアシスタントが必要になりそうだからせっかくだから紗弥ちゃんどうかな」
と提案が。

元々サービススタッフではなくバックヤードの内勤の希望でこの会社に入ったので、辞めるのなら一回この仕事をしてから辞めてもいいかもしれないと
シェフのアシスタントとして内勤で仕事を始めることとなったのです。

そこからようやく自分が求めていた仕事ができるようになってきたのです。
会社の新しいシステム導入でコスト管理やレシピの作成、また上司が使う報告やレポートを作成したり、フライヤーや毎月のメニュー作成など。

デスクワークでもやることはたくさんありましたが、パソコンの資格もとっていたおかげもあって、シェフの仕事や上司のアナログだった仕事もスムーズにできるようになり、また、現場が忙しい時には現場も手伝ったりと、いろんな人と繋がりながら仕事ができるようになったのです。
そしてなんとその年の最優秀従業員賞を受賞、賞金10万円を獲得!!

これも厳しく愛情を注いでくれた上司の一声のおかげもあったかと思いますが、自分が人に役立つ仕事ができたと思うととても嬉しかったです。
そしてさらに新しい夢ができ、ヨガのインストラクターとして円満退社することができ今に至っています。

そしてそこから数年経った今、最近、両親の結婚記念日で食事をご馳走することになり、父親が一回いったフレンチのレストランを予約し、夫と四人で会食することになりました。

レストランは表参道にあるおしゃれなフレンチでコース料理だったのですが、メニューを見た時、三人はフレンチの楽しみ方や、お料理の名前を知らなかったのですが、私自信が和食や、フレンチも知識がある程度あったので
「出されてあるプレートを眺めて目で楽しむところから食事は始まっているんだよ」とか、「ミニャルディーズは焼き菓子のことだよ」と、フレンチを楽しむお話ができたのです。

三人とも満足そうな笑顔を見て、その美味しいフレンチを味わった時、
「転職したあの時は後悔した気持ちもあったけど、実際転職して賞も取ることもできたし、こうやってフレンチを楽しみ、家族も、楽しんでくれるようになった」と、
改めてあのとき安定から別の世界に飛び込み、厳しかった上司に感謝、そして自分を褒めることができたのです。

私たちは、今の生活が安全だと常日頃思い込んで新しい世界を見ることなく過ごしてしまうことがあります。

けれども、あえてリスクをとる勇気を持ち、恐怖の先に飛び込んだ時、さらに人生の可能性を広げ、つながりに満ちた世界を発見することができるはずです。

まるで、新しい場所を求め、まだ見ぬ世界へ踏み出していく開拓者のように、私たちも安全圏を飛び出して人生の可能性を広げていきましょう。


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〜万年不調ネガティブ女子が超健康ポジティブ女子に変わるメソッド〜 
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ウェルネスヨガアドバイザー 吉田紗弥

💚鬱・アトピー・喘息・生理痛・PMS ・虚弱体質&運動経験なしから薬0、病院通い0になった私が証明できること。
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