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川の畔で

気づいてほしい
変わろうとしたこと

気づかなかった
本当はもっと…と思っていたこと

ずっと笑っていた
ただただ苦い味だった

言葉の裏の違和感が顔を出しても
必死さでかき消し
そんなわけない、と

君と目を合わせることもなかったね

今はどんな気分?
大丈夫?

見返りなんて何もなく
心の火花が尽きてしまわないように
聞かないように君は耳をふさぐ

実は君も私を避けていたよね
本当にずっと前は
友達だったのに
今度の励ましは約束だったのに

この葛藤がまだ続くなら
身に入む海にたどり着く前に

川を遡ってあの屋根の下で
もう一度私は踊りたい

欲しがりで雑食のあなた
それなのになぜ私を蝕むの
まるで選ばれた運命かのように
着飾ることだけは得意なのね

時間は過ぎていくけれど
心は今も奏でない
私はそう 壊れかけよ
逃げることでしか助けを求められない人

こんなことして嫌な気持ちにならないかって?
さあどう思う?
自分の正しさもわからないのに
あなたのことを試すようで辛い

一生懸命の我慢は果てにいくと消えた
その世界ではどんな色をしているんだろう
泡になっても永遠に漂って
私の視界の邪魔をするの

1番幸せだったときっていつだろう
痛む体を持ってでも
笑い合ったあの日なのかな
それとも浮遊感でふらついて
不安になるくらい少しだけ泣いた瞬間たち?

今すぐ走り出したい
川のほとりへ この思い出とともに
もう戻らないで
悲しい記憶の子
そう言って今手を離してしまいたい

ただそれでも
私には信じる場所がある

誰かと比べなくても明らかな
不確かでも自信なさげでも
自分が何を始めても

そのたびぎゅっと抱きしめてくれるその場所へ
優しさで満たされる「ずっと変わらないよ」の言葉

私は「忘れないよ」と返したい
いずれ戻ってくるその涙のかけら
手の中に残った1本の棘をポケットに仕舞い
いつまでも川の流れを見つめていた



Written by Shiba-mi
Inspired by IU(아이유) - My Sea


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