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格差社会が固定化するのは寂しすぎる。プロ野球のパリーグ。昨年のAクラス組が今季も上位3位を占める。セリーグは昨季最下位の中日が今季トップなのに

格差社会が固定化するのは、あまりに寂しすぎる。プロ野球は各チームが今季13~15試合を終えている。シーズンの10分の1を終えた計算だ。その中で、昨季のパリーグAクラス組が、今季も上位3位を占めている。格差社会が固定化しているようにも思われる。一方でセリーグでは昨季最下位の中日が、今季首位に立つ健闘ぶりだ。パの下位組よ、奮起せよ!

昨シーズンのパリーグは、オリックスがリーグ3連覇を達成した。86勝53敗4分けで勝率6割1分9厘と圧倒的な強さを見せつけた。15.5ゲーム離されて2位に入ったのはロッテ。そしてゲーム差なしで勝率の差でソフトバンクが3位だった。

昨季Aクラスに入った3チームが、今季も上位3位を占めている。4年ぶりのリーグ王座奪還をめざすソフトバンクが今季、トップを快走している。

西武からFAで移籍した山川穂高選手が、13日に古巣と対戦したゲームで2打席連続満塁本塁打を放ち勝利に貢献した。プロ野球史上2人目の快挙だ。

ソフトバンクは今季10勝4敗で勝率7割1分4厘だ。12球団で唯一、二けた勝利に到達している。

首位を2.5ゲーム差で追うのがロッテ。7勝6敗で2位につけている。2年前に完全試合を達成した佐々木朗希投手が、今季3試合に先発して2勝0敗。今季も好調を維持している。

そして3位のオリックスは、今季最下位に落ち込む時期もあったが、復調気配だ。「日本のエース」山本由伸投手らが抜けた穴は大きい。それを今季加入したエスピノーザ投手が2戦2勝をマークして、チームの起爆剤となっている。

一方の昨季Bクラス組3チームは、今季も4位以下に位置している。

日本ハムは新庄剛志監督就任後、2年連続最下位に終わっていただけに、今季は勝負の年だ。オープン戦では好調だっただけに、飛躍が期待される。開幕後は6勝7敗で4位。16日から首位ソフトバンクとの2連戦。差を縮めていきたいところだ。

5位は6勝8敗の西武。今年は西武ライオンズが誕生して45年。開幕前にはかつて輝きを放ったOBたちによる「レジェンドゲーム」が行われるなど、今季を盛り上げようとする熱意が伝わってくる。現役選手たちも栄光をつかむ年としたいはずだ。

そして6位が楽天。5勝8敗で、どのチームからも勝ち越せていない。今季は球団創設20年の節目の年。3季ぶりのAクラス入りを果たしたい。今季就任した今江敏晃監督は40歳。12球団の指揮官で最年少だ。兄貴的存在が現役選手をうまくリードしきたいところだ。

今季セリーグは2年連続最下位だった中日がトップに立ち、プロ野球を賑わせている。パリーグが格差社会の固定化を招けば、盛り上がりに欠けてしまうだろう。Bクラスの3チームよ、下位に甘んじていてはいけない。奮起する姿を見せてほしい。

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