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日本で盛んなスポーツは?「バスケ」と答えてもOK!男女そろってパリ五輪へ。女子も「死の組」を突破し出場権。男女ともに自力突破は1976年大会以来48年ぶり

「日本で盛んなスポーツは?」と聞かれたら、「バスケットボール」と答えても大丈夫な時代になった。男女ともに代表チームがパリ五輪の出場権を獲得した。女子は最終予選で「死の組」を突破しての出場権。男子は昨年沖縄で開催されたワールドカップで、パリ切符を手にしていた。男女ともに自力突破は1976年のモントリオール五輪以来48年ぶりだ。

日本女子はハンガリーで行われた世界最終予選に臨んだ。世界ランキング9位の日本は4チーム中3位以内に入れば出場権を手に入れられる。しかし日本は「死のグループ」に入っていた。

相手は世界4位のスペイン、5位のカナダと格上のチーム、さらには開催国のハンガリー(19位)とぶつかる。

初戦のスペイン戦で86-75を制した日本だったが、2戦目で開催国のハンガリーに75-81で敗れて、土俵際に立たされていた。完全アウェーの状況で戦う厳しさが結果に出てしまった。そして最終戦の相手がカナダだったのだ。

第1クォーター(Q)を20-20と同点。第2Qで50-46と4点差をつけて折り返した。第3Qでは70-67と3点差に詰め寄られて最終Qに突入した。

残り4分半で79-79の同点に追いつかれた。しかし日本は最終盤で躍動した。残り3分を切って司令塔の宮崎早織選手が一人で持ち込んで勝ち越し点を奪うと、高田真希選手、山本麻衣選手のゴールも決まり、強豪カナダを86-82で振り切った。

試合終了のブザーが鳴ると、コート上に歓喜の輪が広がった。これで日本女子は3大会連続の五輪切符を手にした。

この試合は山本選手とともに、途中出場の馬瓜エブリン選手がそれぞれチーム最多の21点を挙げた。

男子は昨年沖縄で行われたW杯で出場権をつかみ、日本中にフィーバーをもたらした。女子もこの勢いに乗って男女そろっての出場権獲得だ。

前回の東京五輪で初の銀メダルを獲得した女子は「死の組」を突破してのパリ切符。男女そろっての自力の五輪出場権獲得は48年ぶりだ。パリでは男女ともに日本旋風を巻き起こしてくれるだろう。

日本ではバスケマンガの「SLAM DUNK」が長く人気を博してきた。そして代表チームが男女ともに自力で五輪出場権を手にした。日本の盛んなスポーツにバスケが入ることに何の問題もないだろう。

男女ともに代表チームがパリで勇躍する姿に、それを再確認できるはずだ。「バスケ大国」日本。その言葉を誰も疑わないだろう。

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