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メジャーの「花巻東対決」。大谷選手、菊池投手が、いつか挑戦を受ける日が、きっと来るはず。米大学への進学を控える佐々木麟太郎選手の存在

メジャーリーグの「花巻東対決」。岩手県にある甲子園の強豪だ。東北からメジャーへ。卒業生のドジャース大谷翔平選手(29)と3学年先輩のブルージェイズ菊池雄星投手(32)が相まみえる勝負は、見応えがある。そして、2人が、いつかメジャーの舞台で、後輩から挑戦を受ける日がきっと来る。米大学への進学を控える佐々木麟太郎選手(19)の存在だ。

カナダのトロントで27日(日本時間28日)に行われたゲームで「花巻東対決」があった。アウェーのドジャース大谷選手は2番指名打者で登場。そして、ブルージェイズの先発マウンドに上がったのが菊池投手だった。

2人は日本のプロ野球時代から対戦があった。特に印象的なのは、2016年9月28日にあった対決だ。日本ハムの大谷選手は投手で先発登板。9回15奪三振で1安打完封勝利を収め、西武の菊池投手に投げ勝った。この日の勝利で日本ハムがリーグ優勝を決めた一戦だった。

2人がメジャーに戦いの場を移しても直接対決は続く。2019年のメジャー初対決以来、大谷選手が20打数6安打、3本塁打と圧倒している。

この日の「花巻東対決」。初回に大谷選手が打席に立つと、大きなブーイングがロジャースセンターに響き渡った。相手ファンが大谷選手へブーイングを発することで、味方の菊池投手への応援につなげようとする。

無死三塁のチャンスだったが、大谷選手はセカンドゴロに倒れた。菊池選手と相手ファンのブーイングの勝利。

しかし二回の第2打席で、大谷選手のバットが快音を奏でた。2死一、三塁のチャンス。カウント2-2からの5球目。158キロのストレートを振り抜くと、ライト前へタイムリーヒットとなった。

打球速度は自己最速を更新する191.8キロと衝撃的な当たりだった。2022年4月10日のアストロズ戦でマークした191.7キロを更新した。

四回は1死一塁の場面で空振り三振。菊池投手が六回いっぱいでマウンドを下りたため、この日の「花巻東対決」は大谷選手が3打数1安打1打点。ドジャースが4-2で勝利。菊池投手が今季2敗目を喫した。

大谷選手と菊池投手の豪華な「花巻東対決」。そして、いつの日か2人が挑戦を受ける側に立つかもしれない。今年から米国の名門スタンフォード大学に進学する佐々木麟太郎選手の存在だ。

佐々木選手は昨夏の甲子園で花巻東の8強進出に貢献した。日本プロ野球からも熱い視線が送られていたが、米国の大学進学を選んだ。

大谷選手は後輩が米国の大学へ進学することにエールを送った。「基本的に自分が選んだところがベストの選択だと思いますし、僕ももちろんそうやって、いろいろ決めてきているので、本人が納得して選んだというのが一番大事だと思う」

佐々木選手がスタンフォードを卒業した先には、日本のプロ野球でなく、いきなり米球界に進出することもありえる。そうなれば、大谷選手、菊池投手との対決も現実味を帯びてくる。

大谷選手と菊池投手との対決だけなく、佐々木選手も交えた戦いとなれば、「花巻東対決」はよりいっそう華やかさを増す。佐々木選手を交えた「花巻東対決」が実現することを願っている。

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