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50代、まだまだ空高く舞える。スキージャンプの「レジェンド」葛西選手。4季ぶりのW杯出場へ。ギリギリで予選突破。本戦ではビッグジャンプを!

スポーツの世界で50代でも第一線でプレーする人はかなり稀だ。スキージャンプの「レジェンド」葛西紀明選手(51)が世界最高レベルの大会に帰ってくる。ワールドカップ(W杯)に4季ぶりに出場する。札幌で行われる大会で、予選はギリギリの突破だった。本戦ではビッグジャンプに期待だ。50代、まだまだ空高く舞える。

葛西選手は1992年のアルベールビル五輪に19歳で初出場。以来、リレハンメル、長野、ソルトレイクシティ、トリノ、バンクーバー、ソチ、平昌と8度の冬季オリンピックに出場。これは史上最多だ。

「レジェンド」と呼ばれ、海外の選手からも尊敬されている存在。五輪で2度のメダルに輝き、世界選手権では7つのメダルを獲得しており、「世界の葛西」と言っても過言ではない。

世界各地を転戦するW杯。その個人出場は「569」試合。個人の最多出場記録だ。ギネス世界記録にもなっている。

そんな葛西選手も最近はW杯メンバーから漏れていた。昨年大会は体調不良者が出たため、大会前日に予選出場が決まった。いきなりのチャンスだったが、「爆食い」していたため体重が増え、調整不足。予選に臨んだものの、51位で本戦出場を逃している。

今年は下部大会のコンチネンタルカップで結果を出して、自力での出場権を手にした。W杯直前の国内大会でもTVh杯で優勝、雪印メグミルク杯で2位に入るなど上り調子だ。

4季ぶりのW杯。16日の予選は一発勝負。追い風による失敗ジャンプだったが、なんとか45位に入った。本戦出場の50位以内をギリギリで突破。予選通過を確認した葛西選手は「危ねえー」と叫んだ。

久しぶりのW杯とあって、周囲の注目がレジェンドに注がれた。「みんなが騒ぐから(本戦の)試合ぐらい緊張した」と苦笑いを浮かべた葛西選手。予選では失敗ジャンプだったが、過度の緊張から解き放たれたから、本戦ではビッグジャンプを見せてくれるだろう。

17日に札幌の大倉山ジャンプ競技場で本戦が行われる。51歳葛西選手はまだまだ空高く舞えるはずだ。レジェンドのビッグジャンプに期待したい。


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