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憧れの存在が人を大きく成長させる。プロ野球のレジェンド、松井秀喜さんが古巣巨人の臨時コーチに。若手選手は貪欲にアドバイスを求めてほしい

憧れの存在は人を大きく成長させるのに不可欠だ。そんな人から指導を受けられるとなれば、またとないチャンスだろう。プロ野球のレジェンド、松井秀喜さん(49)が古巣巨人で臨時コーチを務めることになった。若手選手には、ぜひとも松井さんに積極的に質問して、アドバイスを求めてほしい。積極的に動くことが飛躍につながるのだから。

松井さんは日米通算507本塁打を放ったスラッガーだった。巨人で10シーズンプレーし、首位打者1回、本塁打王、打点王に3度輝いた。海の向こう米国では2009年のヤンキース時代にワールドシリーズMVPを受賞している。

現役引退後の2013年には、巨人のスーパースターだった長嶋茂雄さん(87)とともに国民栄誉賞を日本政府から授与されている。これまでの功績は計り知れない。

現役時代はパワーヒッターだった松井選手。つけられたニックネームは「ゴジラ」。松井さんの放つホームランは力強く、そのあだなにピッタリだった。

そんな松井さんが2018年以来6年ぶり4度目の臨時コーチを務める。若手の中には、前回の松井さんの指導を受けていない選手も多いだろう。日米で活躍したレジェンドに指導を受けられるチャンスはめったいない。最大限に活用してほしい。

松井さんが指導するのは10日からの4日間。そんな長い期間ではない。この間に待ちの姿勢でなく、どんどん質問していくべきだろう。

春季キャンプ地の宮崎に到着した松井さんは「全員気になります。すべての選手をしっかり見たいなと思っています」と語っている。

特定の選手を集中的に指導するのではない。巨人の誰にでも「ウェルカム」な姿勢の松井さんにどんどん質問攻めしていいと思う。

質問による対話の中から、自分とレジェンドとの彼我の差を見極め、自分の課題を見つけるきっかけとなる。

そして積極的に質問する姿は、チームの指導陣への大きなアピールとなる。うまければ1軍で使ってもらえるという受け身ではダメだろう。どんどん自分を売り込む姿勢が重要だ。

憧れのレジェンドから指導を受け、自らのアピールにもつながる。これこそ「一石二鳥」ではないだろうか。

いかに自らのレベルアップにつなげて、自分の存在を売り込むか。松井選手の臨時指導は、若手にとって、飛躍する最高のチャンスだ。

どんどん前へ出て指導を受けてほしい。積極的な若手の台頭がチームの底上げにつながっていく。

巨人はここ2シーズン連続で、クライマックスシリーズ進出を逃している。今や挑戦者の立場なのだ。

阿部慎之助新監督の下、チームは大きな変革を果たそうとしている。そのためにも若手選手がいかにレベルアップするか。レジェンドの臨時指導も、飛躍のチャンスを最大限に生かしてほしいという願いが込められているはずだ。

巨人の若手選手たちには、レジェンドに積極的にアドバイスを求めてほしい。その貪欲さの積み重ねが、今季のチームに不可欠のはずだ。

松井さんの指導する4日間。若手選手には中身の濃い日々であってほしい。

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