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【ライブラリ】notes

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2021年11月の記事一覧

保苅実と岡村靖幸。

ミノルは音楽が好きだった。博士論文が元になっているGurindji Journeyの謝辞("Author's Acknowledgement")に、お世話になった方々だけでなく、場所やモノも言及している。かなり珍しい、らしい。 Beside the Gurindji Country and Dreaming, I have to acknowledge the things and places that provided me with a wonderful resea

日本語のルーツは9000年前の西遼河流域の黍(キビ)農耕民に!

Natureに日本語のルーツについての新しい研究成果が発表されたと言うことで、さっそく読んでみる。 こちらの論文、"Triangulation supports agricultural spread of the Transeurasian languages(トランスユーラシア語族のルーツは農業にあった)"である。 トランスユーラシア語族というのは聞きなれない言葉かもしれないが、トルコ語、モンゴル語、ツングース語、韓国語、そして日本語の共通のルーツにあたると推定される

やってみる、行ってみる、食べてみる。エンタメ溢れる社会をつくるために、まずは自ら楽しむ。

キッチハイク「ふるさと食体験の準備室」メンバーインタビュー、第8回目はセールス担当の古屋達洋(@tatsuhiro_furuya)さんです。 野菜なら畑を耕してみる、魚なら捌いてみる、新しい地域なら足を運んでみるという古屋さん。「地域 × オンライン食体験」の可能性についてお話を伺いました。 開墾作業を通じて人の輪がどんどん広がっていったー 古屋さんは、野菜づくりにハマっていると聞きました。 4年くらい前から家庭菜園を楽しんでいます。実は、開墾から取り組みました。モット

【旅】本好きが痺れる旅館・蓼科親湯温泉♨️

少し前にTwitterで、こちらの写真を紹介したらいろんな方に見てもらえました。 (岩波書店さんにリツイートいただき、嬉しかった…) 毎年2回通っている蓼科親湯温泉についてもう少しがっつり書いてみます! 蓼科親湯温泉とは?公式サイトはこちらです。もう、トップ画面を見てしまうと行きたくなる。。。 一泊二日でやってきました。11月、週末を利用してやってきました。本当は連泊してみたい。 大好きなラウンジ。親湯温泉に来た!といつも嬉しくなります。 ここでチェックインします

どんなに時代が変わっても、唯一僕らが変えなかったこと

創業者の父が唯一、決めていたこと創業者である親父は、何も明文化しない人でした。 企業理念も言語化しない。期初に会社の方針を発表することもない。目標は売上だけ。 社員はみんなでひたすら売上を追いかけていました。 ただ唯一、明確だったことがあります。 それは「下請けをしない」ということでした。 「戦略」のような高尚なものではなく、「先代の哲学」としてそうだったのです。だから代理店の仕事もしなければ、大手の印刷会社から来る仕事も請けていませんでした。 「自分たちの機械は

美術館で出会った「版権」のはなし

このごろ、ちょっとした時間を見つけては美術館に行っています。 最近見たのはこちらの3つ。 「新版画」山梨県立美術館。 (写真撮影ほぼ自由)(会期終了) 新版画というのは、大正から昭和にかけて、絵師、彫師、摺師(すりし)の協同作業によって制作された木版画のことです。版元である渡邊庄三郎が提唱し、伊東深水や川瀬巴水、吉田博、小原古邨といった絵師たちによって、新しい時代に見合った版画芸術が次々と生み出されました。 最近、とても注目度がアップしているジャンルです! 「山口晃 -

【募集は締め切りました】第二次大戦下のドイツで携帯電話とインターネットが発展し、完全な監視国家を構築していたら? 歴史改変SF『NSA』がゲラで読める! 読者モニター募集キャンペーン実施

早川書房では、ドイツで高い評価を得る作家アンドレアス・エシュバッハの作品『NSA』を、ハヤカワSF文庫にて2022年1月に邦訳刊行! その読者モニターを募集いたします。 NSA 原書書影 本作は、携帯電話とインターネットが発展した第2次大戦下のドイツを舞台に描かれる歴史改変SFです。ドイツのSFのプロが選定するSF賞であるクルト・ラスヴィッツ賞を受賞した本作。ドイツのファンが選んだドイツSF大賞でも2位と、面白さ折り紙つきの作品です! 海外SF、歴史改変SFに興味がある

柳宗悦の辛辣な「お叱り」と、事なかれ主義トート

先日、国立近代美術館で絶賛開催中である『民藝の100年』に行ってきたのだけれども、書きたいことがありすぎたので忘れないうちに書いておきたい。 1988年10月生まれの自分にとって、民藝活動の中心人物であった1889年3月生まれの柳宗悦はちょうど100学年違い……という雲の彼方の存在なのに、彼らの蒐集品や活動記録を鑑賞するのはまるで今日買ってきた雑誌を読むくらいに身近で素敵。故に展覧会を鑑賞するというよりも、本屋でずーーーっと雑誌の立ち読みをしているような感覚になって、結果4

身の丈にあった走り方。

左ききの道具店、前進しています。 9月に発売した2022年版の左ききの手帳も順調に動いており、おかげさまで今年も昨年の売上は越えられそうです。まだ4年目なのだから、そうでなくっちゃ困るのですが、本当にありがたい限り。もうすぐ年末ですが、気を抜かず駆け抜けていく所存です。がんばるぞっと。 さて、そんなわけで今年を振り返りつつ、久しぶりのnoteで思うことを書き残しておくことにします。 冒頭に、前進している、と書きましたが、つまり見てくれる人が増えているわけで。ほしい!とか、

【総目次】 新科目「歴史総合」をよむ【みんなの世界史】 関連年表付き

0. 歴史の扉0-1.歴史と私たち ◆「自分は歴史なんて関係ない」って、本当? 0-2. 歴史の特質と資料 ◆ 大昔に起きたことなんて、確かめようがないんじゃないの? 1. 近代化と私たち 1-1. 近代化への問い ◆「近代化する」って、何が、どうなること? 1-1-1. 労働と家族/1-1-2. 産業と人口/1-1-3. 交通と貿易/1-1-4. 移民/1-1-5. 権利意識と政治参加や国民の義務/1-1-6. 学校教育 5つの観点から考える問い 1-2.

はじめまして、ヒラギノフォント公式noteです

はじめまして、私は「ヒラギノフォント」を株式会社SCREENグラフィックソリューションズで担当している、正木(まさき)と申します。 私は日々お客様のフォントにまつわる課題解決に携わりながら、「もう一歩だけフォントを知っていただけたら何倍も良くなるのに…!」と感じるシーンが多々あります。 これはフォントに携わる人が常々感じていることだと思います。 例えば街中や映像、ウェブで見かける案内や広告、ソフトやハードに組み込まれるフォント、資料やプレゼンに使われる文字、そして企業

J-ROCK史オモテ面:桑田佳祐史観

日本のロック史をどの視点から見るか。個人的には「はっぴぃえんど史観」と「ニューロック(内田裕也、と言ってもいいかも)史観」の二つが大きな流れかなぁと思ったりするのですが、今回は「歴史が長くて知名度もある割に、あまりJ-ROCK史の文脈できちんと語られない(ような気がする)バンド」、サザンオールスターズ、ひいては桑田佳祐を通じてJ-ROCK史を見てみようと思います。いわば「桑田佳祐史観」ですね。僕はサザンファンでもありますが、いわゆる「サザン史」ではなく、「日本のロック史」をサ

なぜドット絵作家が、海外ファンからの課金支援で生活できるようになったのか?

どこかノスタルジアを感じさせるドット絵・GIFアニメを発信し、国内外から支持されるイラストレーターの豊井さん。 彼が主に扱うモチーフは、特別で非日常的な何かというよりは、日本で暮らす人なら日常的に見かけるような、生活の中にありふれた景色です。 *画像は全て豊井さんのTumblrアカウントより引用* アニメーションの動き自体は単調なようで、思わずついじっと見入ってしまい、いつの間にか時間が経ってしまっているような、人を惹きつける作風が魅力です。 そんな作品を描いて生活す

ワクチンを公平に分配するための国際的な枠組み「COVAXファシリティ」

チャーリーです。 1年間、ビジネス誌「THE21」で連載した内容を特別に公開許可いただいたので、1つずつ記事にすることにしました。 この記事では、ワクチンを公平に分配するための国際的な枠組み「COVAXファシリティ」という枠組みについて紹介します。 COVAXファシリティCOVID-19ワクチンを世界中に分配するために 2020年9月、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンを複数国で共同購入し、世界中の国々に適切に分配するための国際的な仕組みである「CO