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”国際系” note まとめ

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This magazine curates notes relating to stuffs between globalness and localness.
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2020年6月の記事一覧

HIPHOPの魅力 ②貧しさから生まれた創造性

HIPHOPがどのように始まりどのような精神性を持つ文化なのか、前回の記事でなんとなくはこれで理解いただけたかなと思います。 次にHIPHOPにより生まれたスタイルについてに少し説明を加えていきたいと思います。 HIPHOPは貧しさや白人社会からの差別の中からクリエイティブな発想により文化として発展していきました。 今アメリカで起こっている #BlackLivesMatter のデモでの訴えからも黒人の奴隷や差別の歴史の根深さを感じ取れると思いますが、直接的に訴えると捕

ルワンダ知るならまずこのnote〜生活・歴史・教育・ビジネス編〜

ルワンダ講座(概要)〜アフリカの中でもルワンダが注目される理由とは?〜あなたがここにたどり着いたということは、「ルワンダ」という国について少なからず興味をお持ちだからだと思います。ルワンダについて、どんなイメージをお持ちですか?虐殺の起こった国、テクノロジーが発達している国、コーヒーが有名な国ーー。あるいは「ルワンダってそんな国なんだ!」と驚いた方もいるかもしれません。そんな方でも大丈夫。これさえ読めばあなたのお友達の誰よりもルワンダに詳しいレア人材になることが可能です(需要

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中国系妻、祖国江南を旅する(4)~杭州編~

◎「アーバン」という単語の使用を禁止~その理由と今後

(本作・本文は約11000字。「黙読」ゆっくり1分500字、「速読」1分1000字換算すると、22分から11分。いわゆる「音読」(アナウンサー1分300字)だと37分くらいの至福のひと時です。ただしリンク記事を読んだり、音源などを聴きますと、もう少しさらに長いお時間楽しめます。お楽しみください) ~~~~~ ◎「アーバン」という単語の使用を禁止~その理由と今後 【Republic Records Bans “Urban” : What Will Come Next?】

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「これからのリーダー」の10カ条:COVID-19が明らかにした市民とガバメントの新しい「信頼」のかたち 【NGG Research #6】

「blkswn NGG Research」第6回目のテーマは、COVID-19のパンデミックによって、大きな注目を集める「リーダーシップ」。危機の時代に求められる「リーダーシップ」とはなにか。計算可能性、科学的合理性にもとづいた問題解決が不可能になる社会において、リーダーに求められるアプローチとは、必要な資質とはなんなのか。ニュージーランドのアーダーン首相や、ドイツのメルケル首相などの行動を題材に紐解いてみよう。 Photo by Jens Herrndorff on Un

非ネイティブ日本語話者と会話する時に、気を付けていること

最近、個人的に日本語の非ネイティブの人と話す機会が増えました。多くは取引先の会社の通訳さんや日本語ができる業務担当の人、日本語学習者の友人などです。とても上手に日本語を操る人もいれば、うーんちょっとしんどいなというレベルの人も当然います。 どちらにしても、普段は中国語を使って生活している者としては「外国語で話す」ということにかかる心理的負担をそれなりに理解しているつもりでおります。この記事ではどうやって彼らの負担を減らしてあげられるかという観点で、非ネイティブの日本語話者と

第5回 ラテンアメリカ文学概説——カルペンティエール『失われた足跡』を読みながら③(柳原孝敦)

※「ラテンアメリカ文学概説——カルペンティエール『失われた足跡』を読みながら②」(第4回)はこちら テクストの縦の連関1:クロニカ 前回述べたように、アレホ・カルペンティエール『失われた足跡』は人類学・民俗学の調査旅行に同行した経験を発想源のひとつとしている。友人にして国立民俗学研究所所長フアン・リスカーノやカメラマンのフランシスコ・ペレスらとともに企てたバルロベント地方への調査旅行をヒントにしているのだ。余談だが、こうした研究成果が発表された翌1948年には前回名の挙がっ

『相手の立場にたつ』をやめてみた結果

ブエノスアイレスで、アルゼンチン人に囲まれて暮らしていると、「ちょっと考えてくれたらわかるのに…」と思うことが頻繁に起こる。 約束の時間より遅くなっていたら、「相手が心配しているだろうな」とか、何かが仕上がらない時に、「予定通り取りにきたら二度手間になってしまうな」とか、普通思うでしょう? 相手の立場に立って考えることが当たり前の日本人には、びっくりなのだけど、それって教わらないと分からないことだったのだ。日本の道徳教育ってすごいよね。 ところが一方で、この相手の立場にな

ブックデザインの女王 イルマ・ボームの意思の力

先日、縁あってオランダのグラフィックデザイナーであるイルマ・ボームさんの通訳をさせていただく機会があった。イルマさんによるレクチャーやインタビューを見るにつけ、本作りへの強い意思と、彼女の生み出す本の美しさに、何度も何度も恋に落ちるような思いだったから、調べたメモをもとに彼女のことを少し書きたいと思う。(Photo credit: Ilvy Njiokiktjien for The New York Times) ブックデザインを志したきっかけ1960年にオランダ東部の街

国際協力の仕事 日本による技術協力の概観

はじめに1991年、アフリカのザンビアという国に青年海外協力隊員として派遣されてから、去年(2019年)までの28年間、日本政府による援助の実施機関であるJICA(国際協力機構、Japan International Cooperation Agency)から継続的に仕事をいただいていました。よく、国際協力を仕事にしていると説明すると、「素晴らしいお仕事をなさって」といった、嬉しいけど、ちょっと違うかなと感じる反応を受けることがありました。これを生業としているものとしては、き

ドイツのコロナアプリはどこまで普及するのか

ドイツ政府が提供する「コロナ警告アプリ」のダウンロード数は6月30日現在で1400万回を超えました。 日本は500万回弱ということなので、日本よりも利用が進んでいるようです。 ドイツのコロナアプリについてはそのPR戦略を詳細に紹介したこちらのNoteの投稿が参考になるのでぜひ読んでみてください。 筆者は前回の投稿でドイツのアニメファン向けイベントにおけるコロナ対策ルールについて取り上げました。(リアルイベントのコロナ予防ルールを今試す理由=ドイツ発) そこで気になった

ゲームを活用したヘルシンキ行政の共創文化の醸成

ヘルシンキ市のビジョン/戦略と市民参加 早く行きたければ一人で行け。遠くまで行きたければみんなで行け これはアフリカのことわざです、今、混沌とした時代において、わたし達はどのように進みたいのか、どこへ向かいたいのか。問いかけられているように感じます。 フィンランドの首都ヘルシンキではこのことわざの通りに、みんなで遠くへ行くという実践を見ることができます。行政と、市民が手を取り合っていく。人々は行政になんでも「お任せ」ではなくて、自分たちでどうありたいかを考えていく。そうし

週刊外国人就労関連ニュースまとめ(20.6.21-20.6.27)

報道内容が気になったらせめてネタ元ひとつぶんは遡ってみるマンこと俺、今週は「人身売買に関する年次報告書」PDFを見に行ったら全570ページだったので、よっしゃ、今日のところはこれぐらいで勘弁しといたらあ。と日本の記述(5ページ)だけ読んですごすご帰ってきました(めだか師匠リスペクト)。 人身売買問題を担当するリッチモンド大使は記者会見で、「技能実習制度の中での強制労働は長年懸念されてきたことで、日本政府はこの問題にもっと取り組むことができるはずだ」と指摘した。 ネットでの

6月27日「新しくも長すぎる首都?!・スリジャヤワルダナプラコッテ」#あの素敵なセカイをもう一度

*** 3月19日 スリランカ全土に外出禁止令。 5月1日 コロンボ県、ガンパパ県を除く、23県の外出禁止令が夜間外出禁止令(夜8時から翌朝5時までの外出禁止)に移行される。 5月11日 段階的に経済再開。 8月1日観光客の受け入れを再開する予定。 *** 「リプトン」など、紅茶の有名な聖地としておなじみのスリランカ。 何気に、日本とのかかわりも深い歴史あり⁉ そして、幾数もの美しい自然が世界自然遺産に登録されている。 いつの日か、それをこの目で拝める日が来ることを