近畿地方の石造物⑱:願成寺五輪塔(平通盛供養塔)

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名称:願成寺五輪塔

伝承など:平通盛、小宰相供養塔

所在地:兵庫県神戸市兵庫区松本通 願成寺


神戸駅から湊川公園方面に向かってしばらく歩いた所にある願成寺は、『平家物語』ゆかりの寺院である。

境内には比翼塚と呼ばれる二基の五輪塔があり、向かって右側の大型の五輪塔が平通盛(三枚目)、左側がその夫人の小宰相の供養塔とされる。

平通盛は清盛の弟・門脇中納言平教盛の子で、「越前三位」と通称される公達であったが一ノ谷の戦いで戦死した。

『平家物語』によると、その夫人の小宰相は夫の死を悲しんで入水自殺をしたと言う。

五輪塔は二基ともに鎌倉時代末期から南北朝時代の作と考えられる端正な石塔で、仮に伝承が事実だとすれば、『平家物語』普及後に両者を供養するために造立されたのかも知れない。

なお、願成寺にほど近い湊川公園内には、湊川の戦いで自刃した楠木正成の騎馬像がある。

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