「銭湯ランニング」で国際交流はそもそも失敗だったか?
自分の趣味である「ランニング」で国際交流グループをつくって、ついでに自らの英会話の上達にも繋げてしまおう!
ふとそんなアイデアを思いついた2018年夏。
私はMeetupというWebサービスを利用して意気揚々と「銭湯」をランニングステーションとして利用する「銭湯ランニング・グループ」を立ち上げました。
そもそも「銭湯文化」がまだまだ外国人には根づいていない事も知らずに…。
全然人が集まらない!
私が人生で初めて立ち上げた国際交流のためのグループ「東京ハイキンググループ」は、立ち上げ当初から多くの方にご登録頂き、おかげさまで順調に登録者数を順調に延ばしています。
大変ありがたいことに、現在は新しいイベントを企画するとほんの数時間で満員になってしまうような状態が続いています。
しかし、この私にとって人生二つ目のグループ「東京 銭湯ラン・グループ」に関しては、当初全く人が集まりませんでした。
考えてみれば「銭湯」自体が外国人には馴染みがない文化です。
まして、その「銭湯」を利用して「ランニング」をする「銭湯ランニング」は、そもそもまだ日本人にすらまだ浸透していません。
とはいえ勢いで既にグループは立ち上げてしまいました、嘆いていても始まりません。
「銭湯文化」自体は多くの日本に住む外国出身の方々に体験してほしい素晴らしい日本文化の一つです。
その「銭湯」を舞台に特色ある東京の町を走る「銭湯ランニング」はきっと世界中の人々に「日本」を知ってもらう良い機会になるはずです。
不安な気持ちを抱えつつ、私は第一回目となる「銭湯ランニング・イベント」を立ち上げてみました。
初めての「すっぽかされ」体験
記念すべき第1回目のイベントは、銭湯ランナーを受け入れて歴史の古い千代田区は半蔵門の銭湯「 バンドゥーシュ 」を会場としてイベントを企画してみました。
「バン・ドゥーシュ」は「銭湯ランニング」の草分け的存在の銭湯で、古くから「銭湯ランナー」の受け入れを行ってきた老舗です。
グループの登録者もまだまだ50名以下だったので、はじめてのイベントの参加者は0名で中止になってしまうことも考慮にいれつつ、イベントページをアップロードしたところ、なんと予想外に速攻で1名の参加者が申し込んでくれました。
初参加者はサムネイル写真とハンドルネームから判断するに中東系の男性のようでした。
私がはじめて企画した「ハイキンググループ」も初めのイベントは中国の女性1名のみの参加だったので、この「ランニンググループ」も「ここから少しづつメンバーを増やすぞ」と意気込みつつ、会場である半蔵門に向かったのを覚えています。
私は心配性で気が小さいのでイベントの「下準備」はケッコーしっかりします。
イベントの1週間前には必ず会場を一人で下見し、当日と同じ時間から1人でランニングをした上で、本番の当日も早めに会場に来ます。
この日は初めてのイベントだったので3時間前には既に会場である半蔵門のカフェに到着して、ひとり黙々とこの日の「英語でのガイド」をシュミュレーションしていました。
参加者の方がもし日本語がまったく話せなかった場合、「皇居」や「銭湯」について最低限の情報を英語で伝えなくてはいけません。
私はカフェでノートを広げ自分なりのへたくそな英語でこれらの情報を整理しました。
ところが…。
結果として約束の時間になっても参加者の方は現れませんでした。
Meetupのメッセージ機能を利用して何度かメッセージを送ってみたのですが返信はありませんでした。
そんなわけで第一回目の「銭湯ランニング・イベント」は参加者0名で中止の切ない結果となりました。
Meetupで「すっぽかし 」はあるある?
実はこの「すっぽかし」はこの後も3回程経験しています。
しかしその後経験した「すっぽかし」は他の参加者の方々も何名かいたためショックはあまりなかったのです。
しかしこの日のようにたった1名の参加者にすっぽかされてしまうと、当然その日の参加者は0名です。
0名ではイベントは成立しません、
そのためオーガナイザーである私はトボトボとひとり会場を後にするしかありません。
この日はそのまま帰るのはあまりにも悔しいので、私は東京タワーまで歩いて別の銭湯に入って帰りました。
ネットで調べたところこの東京タワー周辺にも「銭湯ランナー」を受け入れてくれる銭湯があるとのことでした。
皇居から東京タワーはかなり距離がありましたが、私は「すっぽかされてしまった時間」を自分なりに「意味のある時間」になんとかして変換したかったんだと思います。
それなりに時間をかけてイベントの準備をしているので「すっぽかし」はショックではありますが、グループ立ち上げ当初は人数も認知度も少ないのである程度仕方ないことかもしれません。
不屈のアラフォー「銭湯ランナー」
しかし実は、
この後もたて続けに「銭湯ランニング・イベント」を企画してはみたのですが、4回連続で見事に「参加者0名」が続きました。
(前述した東京タワーの銭湯イベントも結局0名で中止となってしまいました。)
自分なりに苦労して企画したイベントがことごとく中止になり、さすがの私もちょっと心が折れかけました。
しかしここで現状の打開策として一つのアイデアが思いつきます。
ちょっと長くなってしまったので、そのアイデアについては次回以降の記事で触れさせていただきます。
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