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「読書」って言葉、なんかもったいない

読書にハマりました。 めっちゃ楽しい。 本を選ぶ時って、何らかのオススメ情報を見聞きかじって、 「しのごの言わず、とりあえず読んでみっか!」とケチらずに、 著者の…

seravy
3か月前
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【読生感想文】 ネバーランド 【恩田 陸】

これはすごい すんばらしい笑 男子の古い寮。 年末に実家へ戻らないと決めた3人と、 自宅から登校している1人。 たった4人で過ごすと決めた1週間。 知っているようで知…

seravy
4日前
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【読生感想文】 怪物 【坂元裕二・是枝裕和・佐野晶】

あーダメダメ こんなんおもしろ過ぎてダメよ笑 ダメ人間になっちゃう笑 こんなんダイナミックノンストップ読了キメちゃうってば笑笑 なんなんやこのおもしろさ笑 「阪急…

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11日前
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これすげええぇえぇえぇええ笑笑 1981年にカーネギー賞受賞。 イギリスの児童文学だそうなんやけど、、、 これ、児童書なん?笑 主人公の13歳の心理描写がめっちゃ細か…

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2週間前

【読生感想文】 植物図鑑 【有川 浩】

なんやねんコレずるいやろぉ!笑 ラブコメで図鑑でレシピ! なんてお得感!笑笑 エピソードも一つが30ページ程度で区切られて、 日常 → 植物採取 → 調理 → その…

seravy
3週間前

【読生感想文】 夜のピクニック 【恩田 陸】

何も起きない。 何も起きないんです。 350ページくらい読んでも笑 ただひたすらに、 とある高校の全校生徒が、 24時間かけて80km歩く。 修学旅行がわりのイベント。 誰…

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4週間前
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【読生感想文】 幸せになる勇気 【岸見一郎・古賀史健】

まさかあの有名なアドラーの教え、 「嫌われる勇気」に続編があったとは。 しかも完結編ときましたよ笑 とりあえず目次の前のプロローグ的なところ読んでみると、 またし…

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1か月前
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【読生感想文】 反応しない練習 【草薙 龍瞬】

ブッダってキーワードが出てきちゃうと、 「あー、はいはい仏教的なヤツねー」 と、思っちゃうだろうけど、 ちょいと待たれぃ!笑 本書で学ぶのはいわゆる「原始仏教」と…

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1か月前
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【読生感想文】 くちびるに歌を 【中田永一】

最後の1行が、すんばらしぃ笑 先に映画から入っちゃったモンで、 結構アレコレ設定が変わっているとはいえ、 話の大筋は既に理解していたし、 重要な部分については映画で…

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1か月前
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【読生感想文】 カラフル 【森 絵都】

1998年の作品。 どことなく、良き平成のエンタメ感が漂う作品かと笑 いやー何が良いって、 読み終わってみると、タイトルがシンプルで秀逸。 作中に「ホームステイ」とい…

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1か月前
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甘い! あまーい!! あんまぁーーい!!!笑 ベタ甘で良いわ〜笑 いや、そればっかりやないのよ? ちゃんと取材された上で、 現実的な厳しい話もキッチリと書いてある。…

seravy
1か月前
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【読生感想文】 嫌われる勇気 【岸見一郎・古賀史健】

めっちゃ売れてる本やし、 内容について今更どうこう言う必要もないくらいやけど、 この本が売れる理由の一部がわかった気がする。 今年に入っては30冊ほど読書してきたけ…

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1か月前
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【読生感想文】 旅猫リポート 【有川 浩】

猫は好きです。 でも動物にスポットを当てすぎと感じる作品は元来苦手でして。 単純に笑えて現実にはありえないようなデフォルメとか、 ファンタジー的な楽しみ方ならえ…

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1か月前
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前作「倒れるときは前のめり」に対して、 続編に付けるこのタイトルセンスええなー 平凡過ぎず、衒い過ぎずといったところか。 この塩梅さすがやな笑 2019年からの改名の…

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1か月前
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【読生感想文】 一勝九敗 【柳井 正】

とにかく企業とは、組織とは、経営とは、ということが書いてある。 いやーこの企業、そりゃ伸びるよねと笑 父親から継いだ二代目社長、 それも20代からとなると、 あまり…

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2か月前
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【読生感想文】 コンビニ人間 【村田沙耶香】

なにこれおもろ笑 いやまぁタイトルからしてね、 明るく楽しくポップなんて想像はしなかったけどさ。 社会全体の多数派を「普通」とするなら、 「普通」ではない主人公が…

seravy
2か月前
8
「読書」って言葉、なんかもったいない

「読書」って言葉、なんかもったいない

読書にハマりました。
めっちゃ楽しい。

本を選ぶ時って、何らかのオススメ情報を見聞きかじって、
「しのごの言わず、とりあえず読んでみっか!」とケチらずに、
著者の名前の読み方すらわからないまま買うんすよ笑

そんで本を読み始める時、
著者ってどんな人なんやろって勝手に想像して、
目で聴くラジオみたいな感覚で読み始める。

あとがきや謝辞まで読み終わってから、
著者の名前の正しい読み方や、
公開さ

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【読生感想文】 ネバーランド 【恩田 陸】

【読生感想文】 ネバーランド 【恩田 陸】

これはすごい
すんばらしい笑

男子の古い寮。
年末に実家へ戻らないと決めた3人と、
自宅から登校している1人。

たった4人で過ごすと決めた1週間。

知っているようで知らないお互いのこと。
それぞれの重い過去。

たった4人が会話しながら少しずつ、
お互いの性質や触れられたく無い過去、
意外が一面に気づいていく。

伏線の貼り方や回収の仕方がいちいちオシャレなんよ笑
そんで焦らし方も上手いんよ

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【読生感想文】 怪物 【坂元裕二・是枝裕和・佐野晶】

【読生感想文】 怪物 【坂元裕二・是枝裕和・佐野晶】

あーダメダメ

こんなんおもしろ過ぎてダメよ笑
ダメ人間になっちゃう笑

こんなんダイナミックノンストップ読了キメちゃうってば笑笑

なんなんやこのおもしろさ笑
「阪急電車」以来の一気読みでしたわ

なにがスゲーって、
謎の引っ張り方が絶妙に上手すぎるんよね。

なんならもう、
ずーっと謎のまま話を続けてくれってくらい、
引っ張られてんのが気持ちよくなってくんのよね笑

かと思えば、
細かく散りば

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【読生感想文】 かかし 【ロバート・ウェストール】

【読生感想文】 かかし 【ロバート・ウェストール】

これすげええぇえぇえぇええ笑笑

1981年にカーネギー賞受賞。
イギリスの児童文学だそうなんやけど、、、

これ、児童書なん?笑

主人公の13歳の心理描写がめっちゃ細かい。
いやまぁ、思春期の頃って確かに、
現実とそうでないものがごっちゃになるんよな。

憎しみの対象とそのストレスの発散方法がぐっちゃぐちゃ笑
非論理的で客観的にはわけがわからんのやけど、
本人は急に冷静に公正に事実を受け止めた

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【読生感想文】 植物図鑑 【有川 浩】

【読生感想文】 植物図鑑 【有川 浩】

なんやねんコレずるいやろぉ!笑

ラブコメで図鑑でレシピ!
なんてお得感!笑笑

エピソードも一つが30ページ程度で区切られて、
日常 → 植物採取 → 調理 → その後
っつー流れで、
なんか水戸黄門みたいな安心で読める笑

エピローグも完璧。
ラブコメもしっかり甘くて、
ご褒美デザート感ある笑

これはガチのマジでオススメですわ。
もっと早く読めばよかった笑

少年の前に美少女が降ってくるなら

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【読生感想文】 夜のピクニック 【恩田 陸】

【読生感想文】 夜のピクニック 【恩田 陸】

何も起きない。

何も起きないんです。
350ページくらい読んでも笑

ただひたすらに、
とある高校の全校生徒が、
24時間かけて80km歩く。
修学旅行がわりのイベント。

誰と歩く?
誰と話す?
何を話す?

聞けなかったことを聞く?
言えなかったことを言う?

アイツは俺のことどう思ってる?
私はアイツをどう思ってる?

去年はどうだった?
今年最後だけどどうする?
今年は居ないアイツはどう

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【読生感想文】 幸せになる勇気 【岸見一郎・古賀史健】

【読生感想文】 幸せになる勇気 【岸見一郎・古賀史健】

まさかあの有名なアドラーの教え、
「嫌われる勇気」に続編があったとは。
しかも完結編ときましたよ笑

とりあえず目次の前のプロローグ的なところ読んでみると、
またしても青年がバトルに挑む気満々で笑ってしまった笑
前作から3年後という設定なんやけど、
まだその喧嘩腰の論破マン的な感じでやんのかいと笑

個人的に一番インパクトがあったのは、
「すべての悩みは対人関係の悩みである」に対して、
「すべての

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【読生感想文】 反応しない練習 【草薙 龍瞬】

【読生感想文】 反応しない練習 【草薙 龍瞬】

ブッダってキーワードが出てきちゃうと、
「あー、はいはい仏教的なヤツねー」
と、思っちゃうだろうけど、
ちょいと待たれぃ!笑

本書で学ぶのはいわゆる「原始仏教」というヤツで、
2500年以上前にインドでブッダが説いていた、
最も古い教えだそう。

つまりその後に仏教として伝わって、
延々と続いてきた「宗教」としての仏教ではなく、
仏教の元となった教えを直接参考にしようぜってことらしい。

最近こ

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【読生感想文】 くちびるに歌を 【中田永一】

【読生感想文】 くちびるに歌を 【中田永一】

最後の1行が、すんばらしぃ笑

先に映画から入っちゃったモンで、
結構アレコレ設定が変わっているとはいえ、
話の大筋は既に理解していたし、
重要な部分については映画でもさほど改変されずに残っている。

だからまぁ、そこまでの感動は来ないだろうなと思ってました笑

最後の1行にヤラレタ笑

本書の構成としては、1〜4章とエピローグ。
ページ数は300強。

既にガッキー主演の映画を観てしまっていると

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【読生感想文】 カラフル 【森 絵都】

【読生感想文】 カラフル 【森 絵都】

1998年の作品。
どことなく、良き平成のエンタメ感が漂う作品かと笑

いやー何が良いって、
読み終わってみると、タイトルがシンプルで秀逸。

作中に「ホームステイ」というキーワードがあり、
これがAmazon primeでのオリジナル映像化の際に使用されている。
過去にもNHKで実写化やアニメ化もされてるみたいで、
それに関連してか、タイトル変更されてるけど、
これも重要なキーワードだしまぁ納得

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【読生感想文】 ラブコメ今昔 【有川 浩】

【読生感想文】 ラブコメ今昔 【有川 浩】

甘い!
あまーい!!
あんまぁーーい!!!笑

ベタ甘で良いわ〜笑

いや、そればっかりやないのよ?
ちゃんと取材された上で、
現実的な厳しい話もキッチリと書いてある。

けど、あんまぁ笑

ネットだろうがテレビだろうが、
胸くそ悪いニュースばっかりなご時世やから、
これぞエンタメという感じで癒される笑

いわゆる短編集ってヤツで、
大体1話が50〜60ページくらい。

老若男女登場人物がみんなキ

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【読生感想文】 嫌われる勇気 【岸見一郎・古賀史健】

【読生感想文】 嫌われる勇気 【岸見一郎・古賀史健】

めっちゃ売れてる本やし、
内容について今更どうこう言う必要もないくらいやけど、
この本が売れる理由の一部がわかった気がする。

今年に入っては30冊ほど読書してきたけど、
自己啓発本ってのは大体300ページ前後ある上に、
専門用語やら横文字の人名やら数字やら、
結構読むのに苦労することが多い。

本書は内容ももちろんスゲー良いんやけど、
対話形式でさほど難しい言葉も使わず、
章も細かく区切ってるか

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【読生感想文】 旅猫リポート 【有川 浩】

【読生感想文】 旅猫リポート 【有川 浩】

猫は好きです。

でも動物にスポットを当てすぎと感じる作品は元来苦手でして。

単純に笑えて現実にはありえないようなデフォルメとか、
ファンタジー的な楽しみ方ならええんやけど、、、

真面目にリアルな作風の作品で動物にスポット当てちゃうと、
単純にあざと過ぎたり、
美化し過ぎだと感じてしまったり、
人間側の都合の良い解釈を押し付けられてるような気がして、
どうしても手放しで好きになれなかったんすよ

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【読生感想文】 倒れるときは前のめり ふたたび 【有川ひろ】

【読生感想文】 倒れるときは前のめり ふたたび 【有川ひろ】

前作「倒れるときは前のめり」に対して、
続編に付けるこのタイトルセンスええなー
平凡過ぎず、衒い過ぎずといったところか。
この塩梅さすがやな笑

2019年からの改名の理由は幼馴染の息子さんと、
旦那さんが調べたインターネット無料姓名判断の結果を受けて。
お、おう。そうなん?笑

児玉清さんの話も前作に続いて書いてくれている。

エロとバイオレンス表現に対する規制に対するお話も、
そうそうそれそれ

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【読生感想文】 一勝九敗 【柳井 正】

【読生感想文】 一勝九敗 【柳井 正】

とにかく企業とは、組織とは、経営とは、ということが書いてある。

いやーこの企業、そりゃ伸びるよねと笑

父親から継いだ二代目社長、
それも20代からとなると、
あまり良い未来を迎えないことをついつい想像してしまう。

零細企業として始まり、
自身あくまでは商売人であって、決して頭は良く無いと思っている。

会社の規模が小さいうちはそれで良かったが、
大きくなるにつれ、ワンマン経営ではなく、
経営

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【読生感想文】 コンビニ人間 【村田沙耶香】

【読生感想文】 コンビニ人間 【村田沙耶香】

なにこれおもろ笑

いやまぁタイトルからしてね、
明るく楽しくポップなんて想像はしなかったけどさ。

社会全体の多数派を「普通」とするなら、
「普通」ではない主人公が、
コンビニを通して社会や人間そのものに対する疑問を感じつつ、
周囲の人間が望む通りの人間になろうと葛藤する。
簡単に言うとこういう話なわけなんやけど、、、

ごく一般的な言動に対して、
不気味なほど冷静に淡々と違和感を持つ主人公に、

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