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読書記録2022年7,8月に読んだ本

こんにちは、せ→る→です。
投稿をサボっておりました💦

本日は7,8月に読了した本の感想を簡単に書いていきたいと思います。本によって文章量に差がありますが、気にしないでくださいっ!

※登場人物は太字にしてあります
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「ななみの海」朝比奈あすか

めっちゃ面白かったです。

主人公は、児童養護施設で暮らす高校生・ななみ
表紙から、最初はもっと爽やかな青春系かと思っていましたが、高校生のリアルな感情や施設の現状などが丁寧に描かれています。

血でつながった家族ではないけれど、同じ施設で暮らす子たちのことを大切に想う気持ち、時に気持ちが爆発してしまうところなどすごく心に刺さりました。

「人生の全部をいちいち言うわけじゃないし、そういうのを友達の条件にするのは違うって思う。」

「ななみの海」p277

この部分とても好きです。
ですが、わかる気持ちもあるし納得できない気持ちもあります。条件にしているつもりはないけれど、友達だったらもっと話してくれても良いのに、とは思ってしまうことがあるので。あまりにも秘密主義だと離れていく感じは体感としてあります。難しいですね。


「新宿もののけ図書館利用2」峰守ひろかず

続編を読みました~
今作も面白かったです!


「世界の美しさを思い知れ」額賀澪

最高に面白かった。泣いた。

読み進めるほど海の底にしずんでいくようにしんどいし、最後の1ページまでしんどいけれど、めちゃくちゃ惹き込まれて自然と涙が溢れました。

主人公の蓮見貴斗が、双子の尚斗が自殺した理由を探すため、色々なところを旅していく物語。尚斗は芸能界で活躍していました。芸能人の自殺に対するSNSの反応がめっちゃリアルです。ほんとに心が苦しい。

ぜひ読んでください。


「ツバサの脱税調査日記」大村大次郎

税務調査官・岸本翼のお仕事ノベル。
三人称視点で進み、税に関する説明が多いですが、楽しかったです。

脱税=悪いこと、と考えるのは普通ですが、その裏での葛藤を知ると、むむむっとなります。税務署の仕事についても色々勉強になるし、もっと読みたかったなぁ。


「青春ノ帝国」石川宏千花

教師をしている主人公が、ある一本の電話がきっかけで14歳のころを回想するストーリー。青春は爽やかで楽しいだけじゃない、みんな抱えているものがあるということを伝えてくれる作品でした。

同じ名前という理由で劣等感を抱いてしまったり、この子は自分より下だと思いながら一緒にいる友達だったり、共感できる部分も沢山あって良かったです。


「コンビニ兄弟」町田そのこ

あんまり期待していませんでしたが、面白かったです。

コンビニ店員とお客さんの群像劇で、章ごとに視点が変わっていきます。特に私は3話が好きです。うるっとしました。

「顔つきとか言葉だけで判断してると、大きな勘違いをすることになる。じゃあどこで判断すべきかと言うと、ぼくは行動だと思ってるんだ。」

「コンビニ兄弟」(p62)

このセリフがお気に入りです。


「水族館ガール9」木宮条太郎

とうとう最終巻。
最後まで最高に面白かったです。

いや、ほんとにね、最高すぎて逆に感想出てきません。読んでみてください。最高なので。


「ひとり旅日和3」秋川滝美

3巻も面白かったです!
いや~好き。

一人旅を通して主人公・日和が成長していく物語。乙女な日和も可愛かったです。人見知りという点や閉所恐怖症という点が自分と共通していて、ほんと感情移入がしやすいキャラです。


「わたしは告白ができない。」櫻いいよ

櫻さんの作品はほわほわしてて好きです。面白かった!表紙も可愛い。

主人公・小夜子は校内でも人気者の風紀部部長・睦月に片想い中でしたが、ある日ラブレターを紛失してしまいます。そこから睦月と交流を持つようになるのですが…めっちゃ良い。

ミステリ色はそこまで強くないですが楽しかったです。小夜子の友人もサバサバした性格で好きでした。


「新米ベルガールの事件簿」岡崎琢磨

ホテルのお仕事をベースに、お客さんたちとの人間ドラマやミステリを楽しめる作品。テンポも良く、とっても面白かったです!

主人公・千代子はそそっかしくてリアルにいたらイライラするかもしれないけれど、読んでる分には可愛くて好きでした 笑 また、千代子の先輩・二宮さんも、ドSなのかと予想していたら、まさかまさかの…!


「図書室のはこぶね」名取佐和子

あぁ…めっちゃ良かった…

劇的な展開がなくとも、こういう日常に起きた小さな不思議をゆっくりと紐解いていく系すごく好きです。

「みんなで楽しむためには、みんなが楽しめる環境を整える必要がある」

「図書室のはこぶね」(p129)

「数の少なさを理由に”わがまま”と決めつけるのは、危険だよ」

「図書室のはこぶね」(p151)

好きな部分を引用してみました。すごく胸に刺さります。

物語の主人公・百瀬は部活で怪我をしてしまい、最後の体育祭に参加できなくなってしまいます。怪我だから仕方ない、で片付けるのではなく、他の競技を考えるなど、参加したいという気持ちに寄りそわないといけないなと考えさせられました。


「なぞとき遺跡発掘部 2巻」日向夏

一巻を読んだときは主人公・灯里の口調が気になったのですが、ふと読みたくなって借りちゃいました 笑 今回はそこまで気にすることなく読めて楽しかったです。

灯里の勘が冴えわたってて、相棒(?)である先輩よりも先に真相に辿り着いていたのが気持ち良かったです。


「アリバイ崩し承ります 2巻」大山誠一郎

相変わらず淡々としてるけど面白かったです。

死亡推定時刻でさえも疑いを持って捜査しないとならないなど、今回も複数の視点を持つことの大切さを知れました。ただ、アリバイ崩し後の犯人の様子がもうちょっと見てみたい…


「怪異探偵の喰加味さんは悪意しか食べない」半田畔

めっちゃ面白かったです~表紙からかっこよくて好き。私はどうやら妖怪作品が好きみたいです。

それに、バディものはやっぱり超楽しいですね。はポンコツでお人好しだけど文字通り優しい子だったし、喰加味さんも適当だけど嫌味な感じがしないのが良き。

お気に入りの部分はこちらです。

「物事を疑いもせずに信じ、受け入れるのは、責任の放棄と変わらないよ」

「怪異探偵の喰加味さんは悪意しか食べない」(p80)

「サクラ咲く」辻村深月

めっちゃくちゃ良かったです。
まじです。好きです。

三篇が入っていて、全部が少しずつ繋がっています。こういう繋がりがある作品大好きなんです…!

学生たちの友達付き合いに悩む姿に共感を覚えたり、頑張れと応援したくなったり、とても爽やかで心温まる物語でした。

辻村さんはもちろん名前は知っていましたが、お初だったので他の作品ももっと読みたいと思いました。


「竜の木の約束」濱野京子

“竜の木”の下で、主人公・は不思議な少年・マコトと出会う。その少年は、クラスメイトの麻琴にそっくりな顔。でも本人ではない。

落ち着いた雰囲気の作品なのに、内側からメラメラと燃えるような作品だなと感じました。(語彙力)

特に、過保護な母と放任主義の母の対比がとても好きでした。あー、いるいる、ってなります 笑


「まなの本棚」芦田愛菜

ずっと読もうと思っていて、やっと読めました~面白かったです!

愛菜ちゃんの読書量もすごいし、小説から図鑑、エッセイ、日本書紀や古事記まであらゆるジャンルを網羅していて、もう「すごい!」しか言葉が出ません。

本への愛がすごく伝わってきて、読んでいてとても楽しかったです。


「京都はんなりカフェ巡り」柏てん

この物語の主人公は、小さい頃から病弱なまき。ネットで相談に乗ってもらっていたkentoに会うため、親に内緒で一人京都へ旅に出る。

始まりが今風で良きでした。けど、ネットで知り合った人と安易に会うのはダメだよ…危なすぎる。共通の趣味があって一緒にイベントやライブに行く人は多いですが、会いたいから会いましょうはちょっと怖すぎる 汗

とまあ、そんなことを言っておりますが、私は結構好きな作風でした。京都で出会った青年・幸生にカフェを案内してもらうなど、全体的にほっこりした作品です。


以上、2022年7,8月に読了した本の紹介でした。7月はさぼってしまったので8月とまとめて書きました。

今回は楽しんで読書をしている割に、読了後は余韻に浸るまでもなく、次の本!と飢えていたので、全然感想をメモしていませんでした…汗

9月は読了後すぐ感想を書きとめようと思います 笑

最後までお読みいただきありがとうございました。

6月の読了本はこちら↓


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