しゃみずい

TRPGやマーダーミステリーのシナリオを書いています。商業でも同人でも。 好きに作って…

しゃみずい

TRPGやマーダーミステリーのシナリオを書いています。商業でも同人でも。 好きに作っていたらジャンルを逸脱することもままありまして。 なんだかよく判らないジャンル、ストーリープレイングができました。 たくさんの人に遊んでほしいです。何卒何卒。

最近の記事

センシティブと体験との距離感

マダミス界隈で、センシティブについて話題になる出来事がありまして。 ここでその出来事についてピックアップすることは、指差しの非難になってしまうなという思いが、しゃみめにはございます。 よって、その出来事については言及しません。 ただ、やはりといっていいのでしょうが、 マーダーミステリーというコミュニケーションゲームにおいて、人と人とが面と向かって交流する体験において、心の鋭敏な部分に触りにいく作品というのは誰かを傷つける可能性がある。 ということです。 とはいえ、遠慮

    • 文体ごとの書き分け、使い分け

      お題を頂きまして先日、Twitter(今はもうXですが、しゃみめにとってはいつまでもTwitterなのです)で、note記事のテーマを募集したところ、大変に興味深いお題を頂戴しまして。 こちらのminさん、個性的なマダミスを量産する九州のマダミス作家様でいらして。代表作は『白と黒の狭間に』『赤の導線』などです。人の心を絞めつける、苦しくも美しい物語に定評のある作家様でございますね。皆様も是非、御体験ください。 ともあれ、大変に有意義なテーマです。早速取り掛かってまいりましょ

      • ストーリープレイングの定義

        釣られましたね?はい、いらっしゃいませ。 しゃみずいでございますよ。 タイトルに釣られてやってきましたね? しゃみめが偉そうにストーリープレイングの定義について話をすると思って来られたのでしょう。 残念。 しません。 定義付けなんて、しゃみめはしません。 言葉というのは、必ず意味を変えます。 変わらない意味を持つ言葉なんてありません。 蒲鉾と竹輪 その昔、『蒲鉾(かまぼこ)』という加工食品がありまして。 白身の魚をすり身にし、細かい竹に塗り付けて焼いたのが、蒲(がま)の穂

        • ロミオとジュリエットと恋愛と死

          物語とは?物語ってなんでしょうね? いや、定義はいろいろあるんです。 世の中には、物語を構成する要素を学問する人たちもいますのでね。 なので、しゃみめが「何をもって物語というのか?」という持論を展開していこうというのが、今回のnote記事となります。 まあ、例によって益体もない噺でございます。 暇をもてあましているという方だけ、どうぞ。 ヘミングウェイの最高傑作"For Sale: baby shoes, never worn."  「売ります:赤ちゃん用の靴、未使用です」

        センシティブと体験との距離感

          TRPGとマーダーミステリー

          よく似た双子のような2つのゲーム皆さんは、TRPGという遊びを知っていますか? https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AFRPG 参加者同士の会話と、作品ごとに決まっているルールに従って、物語の当事者として振る舞うことを楽しむゲームです。 じゃあ、皆さんは、マーダーミステリーという遊びを知っていますか? https://rab

          TRPGとマーダーミステリー

          美女と野獣と創作活動

          皆さんは『美女と野獣』という物語をご存知でしょうか? ディズニーによるアニメ映画化、そして、近年はエマ・ワトソン主演による実写映画化もされましたね。世界中の少年少女の心に残る、偉大な作品です。もちろん、しゃみめも大好きです。 今年の6月には金曜ロードショーで放映された時に、つらつらと考えたことをnote記事として出力してみましたので、お暇な方はどうかお立ち寄りくださいませ。 美女と野獣とストーリー『美女と野獣』は永く語り継がれてきた物語です。時代ごとに改変を繰り返してきま

          美女と野獣と創作活動

          たったひとりに向けて

          どうも、しゃみずいです。 最近、他人様の創作論をお話しいただく機会がとみに増えまして。 どなた様の方針も、実に具体的で、実に実践的で。 それに比べますと、しゃみめのやり口というのは、 どうにもフワフワしておりますね💦 ただ、しゃみめのやり口のいいところも見つけました。 あるんですよ。ちゃんといいところも。 今回は、そのあたりをお話しいたします。 コンセプトとターゲットしゃみめの創作といいますと、もちろんシナリオです。 TRPGのシナリオだったり、マダミスのシナリオだったり。

          たったひとりに向けて

          ソメイヨシノ について

          ソメイヨシノってご存じ?お立ち寄りいただいた皆様は、ソメイヨシノをご存じでしょうか? ええ、そうです。 春になれば爛漫に咲き誇る、あの桜の木です。 では、あの桜の木が、何故ソメイヨシノという名前なのか? 諸説ございますが、しゃみめにはきっとこれこそ真実に違いないと信じて疑わないエピソードがございます。 今日は、とあるふたりの男女の御噺をいたしましょうね。 ふたりの男女の御噺昔々あるところに、農学者の卵がおりました。今でいう植物学者でしょうか。この男の名前を染井 健吾《そめい

          ソメイヨシノ について

          メリバについて持論を語る

          殺すキャラクターはね、「大好き」なキャラクターなんだ トップ画像は、しゃみめのTwitterアイコンで使われているものでご覧になった方も多いかと思います。これは、しゃみめの信念のひとつです。 堅苦しい言い方をすれば、これはつまり、 『キャラクターの死』と『物語の山場』は相関する ということです。勘違いしてはならないのは、 キャラクターが死ねば物語が盛り上がるわけではない ということです。 キャラクターが死にさえすれば、悲劇的で劇的な物語になるわけではないのです。因果

          メリバについて持論を語る

          しゃみずいの提灯記事

          ようこそのお越しをこんにちは、しゃみずいと申します。 TRPG界隈、マーダーミステリー界隈、ストーリープレイング界隈の 隅っこで、シナリオを書いたり公演をしたりと、細々と楽しく過ごして おります老爺でございます。 非才無能の身でありながら、あちらこちらからお話を向けていただく うちに、経歴といえるようなものがなんとなく溜まってまいりました。 有り難いことです。 ですが、しゃみずいに何かさせるにしても 「こいつに何ができるんだ?」 というのが判らないうちには、話の振りようも

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