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三浦大知「Nothing is All」個人的解釈

三浦大知「Nothing is All」個人的解釈

曲を文章でどうこうって多分無理なんですよね。なので聴いた人にしか話さん。聴いた人だけが分かるように語ります。私が最初に抱いた感想は「この曲で映画1本撮れるやん」でした。平易な言葉遣いなのに、複雑なんです。そこがドラマチックで映画っぽい。

「ほら重ねた手の中に」とあるのでNothing is Allは個人的には恋愛の曲だと思ってる。シチュエーション的には「まだ進まない 進みたくもない 今を」とある

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アプデに真摯な三浦大知という存在について〜新曲「Yours」コレオビデオ公開に寄せて〜

アプデに真摯な三浦大知という存在について〜新曲「Yours」コレオビデオ公開に寄せて〜

周りが元気になる変態って、いるんだねぇ。

約7ヶ月ぶりの新曲「Yours」のコレオビデオが公開された。

「三浦大知の魅力はダンスとボーカルの高度な両立」というのは、もはや耳にタコが出来る位聞いた切り口である。私が魅力に感じているのは、モテるためのダンスとは縁遠そうな表現者として純度の高い態度と、自身のルックスが生み出すゴリッとした骨太さ。

アーティストとファンとの世界観の共有というのは自動的

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三浦大知『球体』初日@人見記念講堂レポ

三浦大知初の独演ツアー『球体』初日に行きました。三浦大知はいつも何人もダンサーを付けて豪華な感じでライブをしているんだけど、今回はバンドもダンサーも無しでひとり独演。公式から示された本ツアーのイメージはこう。

アルバム「球体」にはNao'ymtプロデュースによる断片的かつ群像劇的短編小説のような17の楽曲が紡がれ時空を越えた物語が描かれる。同名公演「球体」は三浦大知自身が演出、構成、振付し、

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三浦大知のライブを観て悔しくなった話

三浦大知のライブを観て悔しくなった話

2018年2月15日。6年前のRADWIMPSぶりにライブビューイングを観ました。コンサートのライブビューイング、行ったことありますか。手拍子も喝采も無い謎に静かな空間でバチバチにパフォーマンスしている人を観るのは個人的に違和感があります(だから6年ぶり)。

今回は武道館2DAYS。私は1日目に実際に生ライブに参加し、2日目の公演を映画館で観ました。1日目の武道館の帰り道で「ライブ中の映像が良い

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三浦大知の『球体』が刺さって半年(感想)

2018年5月、某女子大の中にあるホール・人見記念講堂の7列目で私はとんでもない公演を目撃しました。三浦大知のアルバム『球体』独演。

リリースから半年近く経った今も、このアルバムが私に与えるインパクトは衰えず、今キーボードを叩いています。

実はこのインパクトはファンに留まらず、いわゆる”音楽玄人”界隈にも爆風を吹かせた作品でした。三浦大知をMステに出るポップスターとしか評価していなかった人々の

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「いいファン」一考

深夜に大音量でライブDVDを観て、ファンが作ったMADを観て、Youtubeで昔のPVを漁ったりしていたらふと思った。「私、このアーティストのこと追いすぎじゃない?」って。

歌い踊る美しい姿を観ると、仕事でどっかにいってしまった自我が正しい位置に戻ってくる感じがある。自宅が肉体的な家なら、アーティストは精神的な家のような感じ。だから、「ハァハァ、かっこいいよハァハァ」と粘度高い視線で見つめている

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邦楽リスナーじゃないかもしれない

自分のツイッターで、「私は10年以上邦楽リスナー」と書いておきながら違和感があったから書く。

私は邦楽リスナーじゃないかもしれない。サブスクを徘徊したり、Youtubeで新曲のPVを自動再生しているわけでもない。ふらっとライブハウスに寄ったこともない。重い歌詞を書くアーティストとそうでないアーティストについてとか、昭和アイドルがいかに美しいかとか、あいみょんに提唱したい改善策とか、自分の好き勝手

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驚くじゃがいもに慣れた人たち

一昨日ライブに行った。
本当に素晴らしかった。

なのに細かな記憶が失われつつある。
そういう刹那な感じも含めてライブは最高なんだけど、それにしても切ない。

あの表情やあの興奮は、あの時の私だけが享受できて、たった2日過ぎただけなのにもう何も残さない。

ホール公演の4列目は本当にアーティストが手に届く距離だった。そのあまりにも近い距離のせいで、実際にご本人が登場すると脳がパニックになる。

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ステージを降りるな!

昨日のCDTVで、コブ〇ロのツアードキュメントをやっていた。ざっくばらんな態度を取る黒田さんと、綿密な打ち合わせを求める小渕さん、そしてスタッフの3者のやりとりは「大人の事情」を感じざるを得なく、ファンでもない私ですらヒヤヒヤした。

黒田さん「セットリストを決めすぎるのは違うと思うねんなあ」
小渕さん「だから、試しに今作ってみただけだよ」

リハーサル最終日に関わらず流れる不穏な空気。トレードマ

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ライブに行き慣れてない人へ、中3から40回はライブに行っている私から伝言

あくまで個人的意見なんですが、ライブ行き慣れてない人の視野が広がればいいなと思って書きます。

①ライブは行きたいタイミングでは開催されていないものだと思え

私が好きになったアーティスト(毎曲ではないが新曲出ればMステに呼ばれるレベル)の話になりますが、ライブは「ツアー」と「ワンマン」に分かれます。大半の場合「ツアー」のライブに行くことが多いのでその話をします。

例えば新曲をMステで聴いて「素

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