相手に伝えて、動かす方法
少し前に、伊藤洋一さんの「1分で話せ」を読みました。
しょっぱなから、「人は相手の話は80%は聞いていない」という文章にびっくり。
上司から意見を聞かれたとき
ミーティング、飲み会の後でさえ
「あんな答えでよかっただろうか・・・」
「検討はずれだっただろうか・・・」
「あの言い方は馴れ馴れしすぎただろうか・・・」
などとクヨクヨ考える私は、「なあんだ聞いてないのか、助かったー!」という気持ちと、「なんだ、聞いてないのか・・・」という気持ちが半々というかんじ。
むろん、本著は人の話を聞かないニンゲンという生き物に、
いかに「話をきいてもらい」、「実際に動かすか」をゴールにしている。
伝える前の整理ノート
なにかを相手に伝えて、実際に動かしたいときには、
まずは徹底した「相手のリサーチ」が必要
【伝える前の整理ノート】
・伝える相手はどんな人か
・相手の立場
・相手の興味はなにか
・自分に求められていることはなにか
・相手がテーマについて理解していること
・相手が何に対してネガティブか
そして、ゴールは何か。
個人的に、ここが一番難しい。
意味がつながっているロジカルなストーリーを考える
伝わる文章で気を付けるのはこれだけ。
①これが結論です
②理由はAでBでCだからです
③OK!
これを本著では「ピラミッドストラクチャー」としている。
主張に対して、根拠は3つくらいは必要。
例えば、
主張: あのお店に一緒に行こう!
根拠① おいしいから
根拠② 安いから
根拠③ 雰囲気がいいから
という具合。
根拠と主張は意味がつながっている必要がある。
「ロジカル」と聞くと難しそうな感じがするが、
つまりは「意味がつながっているか」
実にシンプル。
スッキリ、カンタンに
ここからは、普段の会話だけではなく、「プレゼンテーション」でも使える内容だ。
スッキリ、カンタンに=「言葉を削る」ということ。
意味が重複する言葉は極力けずり、中学生でもわかるレベルの言葉を使うようにする。
ちなみに、テレビ番組では「中学生でもわかる言葉遣い」が徹底されているそうだ。たしかに・・・
超一言で包み込む
覚えやすく、その一言でプレゼン全体を表現するようなキーワードのこと。
伊藤さんが実際にプレゼンしたキャッチフレーズに、
納期にきっちり間に合わす=きっちり来るから、「キチリクルン」
というものがある。
この「超一言」によって、聴き手の印象をつかんだらしい。
目上の人に対しても「私たちは」を使う
「私対あなた」 ではなく、「一緒にゴールを目指す私たち」という認識を忘れないようにするということ。
まとめ
プレゼンにしろ、普段の会話にしろ、「人を動かしたい」と思ったら、入念な準備と伝え方の工夫が必要だということが分かった。
まずは、「意味がつながっている根拠がある主張」をすることから心がけたい。
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