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「勇気」について

「勇気」について

こんにちは、Shihoです。

誰に言われるでもなく、
週1回の更新を目標に最近は頑張っています。

気持ちはありますが、
この暑さのせいなのか、
早速更新をサボるという・・・

いや、暑さのせいにしてはいけません。
元々サボり癖のある人間なのです。
そんな、毎週更新できる人間なんて、
自分をそう見積もる方がおこがましい。

こんなもんなのだから、やらないのではなく、
こんなもんなりに、やるのです

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お喋りというのはなにかを“している”のだ。美しい人というのは“である”だけなの。それも悪くはないけど、ただぼく個人はそれが一体なんなのかがよくわからない。どちらかというとなにかをしている人といた方が楽しいよ (『僕の哲学』p86-87 アンディウォーホール)

みうらじゅんの「マイ仏教」を読んで、ご機嫌マスターになることを志した話

みうらじゅんの「マイ仏教」を読んで、ご機嫌マスターになることを志した話

こんにちは、Shihoです。

10月に入り、気温もぐんと下がり、ようやく秋がやってきた感じがします。
秋、読書の秋。

というわけで、今回はみうらじゅんの「マイ仏教」を読みました。

内容は、仏教伝導文化賞を受賞したみうらじゅんが、どのようにして仏教にハマったのか、というところから始まり、宗教心も薄れた現代において、仏教の教えはいかにして人を導くのかまで展開されます。

堅苦しくなく、みうらじゅ

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村上春樹の「めくらやなぎと眠る女」を読みながら、ワクチンの痛みについて考える

村上春樹の「めくらやなぎと眠る女」を読みながら、ワクチンの痛みについて考える

こんにちは、Shihoです。

ワクチン接種二回目終わりました。
摂取当日はさっさと家に帰り、ひたすら眠ることの繰り返し。

ふと真夜中に目が覚めてしまい、眠りにすぐにつけるようにと、側にあった村上春樹の短編集を読むことにしました。

タイトル、「蛍・納屋を焼く・その他の短編集」

2ヶ月前、友人と会うまでの時間潰しのために入った本屋で見つけた「村上春樹」で「未読」の本。通勤時間でちまちまと読み進

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「実力も運のうち 能力主義は正義か?」感想(挫折しそうな本を読み切る方法)

「実力も運のうち 能力主義は正義か?」感想(挫折しそうな本を読み切る方法)

 こんにちは、Shihoです。

 GWいかがお過ごしでしょうか。せっかくの連休、ということで張り切って読んだのが、マイケル・サンデルの新著『実力も運のうち 能力主義は正義か?』です。

 『これからの「正義」の話をしよう』で有名になったハーバード大学哲学教授・マイケル・サンデルの本です。テレビでその内容がシリーズ物として放送され、話題となりました。

よく知られているのは、例えばトロッコ問題でし

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「簡単な事実から始めよう。時間の流れは、山では速く、低地では遅い。」思わず、そんな訳!?と前のめりでツッコミを入れてしまった第1章の一文。いろんなジャンルの本に触れようと物理に手を出してみたけど、面白い予感しかしない。はやく読み終えて感想文書きたい!

ポケモンの神話学 感想

ポケモンの神話学 感想

こんにちは、Shihoです。

今日も私が読んだ本を紹介しようと思います。

『ポケモンの神話学 新版 ポケットの中の野生』中沢新一

本屋さんでたまたま見かけて、帯に惹かれて買いました。

「現代人はなぜポケモンにハマるのか?」「『ポケモン』というゲームには、私の人類学的想像力を掻き立てる神話的要素が満ち満ちている。」

ここだけ読んで、今まで出たポケモンシリーズの、こういうところがギリシャ神話

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よだかの星は、賢治の星

よだかの星は、賢治の星

こんにちは、Shihoです。

今日は、読書感想文。
今回取り上げるのは宮沢賢治の短編集『銀河鉄道の夜』より「よだかの星」です。

本当は表題の「銀河鉄道の夜」の感想文を先月書いていたんですが、うまくまとまらなかったので、先にこっちから手をつけていきたいと思います。

それでは、レッツゴー

新訳「銀河鉄道の夜」 宮沢賢治

よだかの星のお話を説明すると、こんな感じ。

「よだか」という醜いと周り

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カミュ 『異邦人』 感想

カミュ 『異邦人』 感想

こんにちは、Shihoです。

8月も、もうすぐ終わろうとしていますね。外に立っているだけで汗が流れるような暑さから逃れようと、今月は部屋の中で本を読んで過ごしていました。

何冊か読み終えたので、備忘録代わりに残していきたいと思います。

今回は、カミュの短編小説『異邦人』(1942)について。

異邦人 カミュ

コロナ渦中にある今、カミュの長編小説『ペスト』が再び注目を集めていますね。そんな

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人生って? 「ある一生」 感想

人生って? 「ある一生」 感想

(たった一人の人生を描いた作品が、どうしてこんなにも胸を打つんだろう)

私が実際に読んだ本の紹介と、感想を書いていきます。
今回は、ローベルト・ゼーターラー作、浅井晶子訳『ある一生』です。

きっかけそもそも、この本を知るきっかけとなったのが、ライムスター宇多丸さんのラジオでした。映画が好きなので、毎週金曜日配信の映画評論コーナーをよく聞いているのですが、偶然、翻訳家が集まって、翻訳の面白さを語

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おすすめをシェアできるシートを使ってみた

おすすめをシェアできるシートを使ってみた

こんばんは、shihoです。

noteおすすめに素敵な記事があったので、紹介させてください。

白水さんの「SNSでおすすめをシェアできるシート」です。

これ、いいなと思ったのは、下部にある六つの感情を表す欄です。
単純な喜怒哀楽を表すのではなく、「きゅん」や「ほんわか」といった表現が親しみやすくて、好きです。

ということで、早速やってみました。最近読んだ本の紹介。

「あやうく一生懸命生き

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村上春樹 「ねむり」 感想

村上春樹 「ねむり」 感想

みなさん、こんにちは。

学生のみなさんは春休みで、まとまった時間も多いのでは。また、新型コロナウィルスの影響で、休日家で過ごす時間が増えた人もいらっしゃると思います。

そんな方に向けて、私のおすすめ本を紹介。今回は、村上春樹の「ねむり」の感想・紹介です。

村上春樹というと、「ノルウェーの森」をはじめ、「海辺のカフカ」「1Q84」など、有名な本が多数ありますね。

私も中学生の頃に「海辺のカフ

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