子宮頸がん検診に行ったら手術することになりました
卵巣嚢腫摘出のため、11月25日(月)〜生まれてはじめての腹膜鏡下手術+5日間の入院の旅に出ており、無事に昨日退院しました!自分の記録のためはもちろん、同じ症状でこれから手術控えている人の不安がちょっぴりやわらげればと思って、症状発覚から入院生活、そして退院までかきとめますね。
症状発覚から手術にいたるまで
症状は婦人科系のもので、卵巣に液体や脂肪のような腫瘍ができる「卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)」というものでした。
その中でもいろいろ種類がわけられるのですが、わたしのは「漿液性嚢胞(しょうえきせいのうほう)」という、さらさらとした液体が卵巣の中にたまっているもの。
ほんで、その子を摘出する手術を行いました!
この卵巣嚢腫さん、痛くも、かゆくもなく、本人自体も無自覚な症状なので、子宮頚がん検診などで婦人科のお医者さんに指摘されて、気づく方も多いそうです。
わたしもそのひとりでした。
たまたま1年前の11月(当時26歳)に区から無料の子宮頚がん検診のお知らせがポストに届いておりまして、有給消化中だったこともあり、時間有り余ってるし、無料だし、検診行くかー!ってなって行った先にお医者さんから
「もしかしたら、卵巣嚢腫かも?紹介状かくから大きい病院で検査した方がいいかもね。」
といわれた次第です。(ちなみに子宮頚がん検診の結果は問題なし!)
しゅよう?はて?なんや?わたし大丈夫なのか…?
…とかもろもろ不安と心配でいっぱいの中、いわれるがままに後日都内の大きい病院へ。
そこでまた、
「だいたい6センチぐらいの腫瘍があるね。ちょっとMRI検査しないと、良性か悪性かわからないからMRI検査しましょうか。」
と。
MRI検査とは…?えええええーーーー!そんなに大変な症状なの…大丈夫か…
とさらに心臓バクバクの中、後日はじめてのMRI検査もしました。
検査着に着替えて、身体を固定され、まぁるい筒の中におさめられ、その中で、しばし、うー!がー!いー!って音がながれる検査は、
「宇宙人に収容されたときってきっとこんな気持ちなんだろう…」って思いながら乗り切りました。(どんなん)
そして、後日MRI検査の結果を聞きに病院に行ったときに先生からは
・やっぱり右側に6.5センチぐらいの腫瘍がある
・腫瘍の中身はお水のようなさらさらしたもので、良性のものだよ(漿液性嚢胞)
・腫瘍の重さで腫瘍がねじれることがあり、ねじれた場合は卵巣を摘出する可能性もあるよ
・すぐに手術で摘出も可能だけど、薬療法もあるよ
なるほど。お薬飲んで治るかもしれないのであれば、まずは薬で…!
ということで「ヤーズ」(約3000円ぐらい)というピルを毎日飲むお薬療法が始まりました。(これがだいたい3月ぐらい〜)
「ヤーズは副作用で足がしびれたり、気持ち悪くなったりするかもしれないから、そう行った場合はまた相談くださいね。」
と先生からご説明があって、びくびくしてたんですが、わたしは特に問題もなくお薬飲み続けられたのでよかったなと。
ヤーズがなくなるたびに、病院に行って、問診受けて、また次の月のヤーズもらって…
って繰り返すこと数ヶ月。
腫瘍がなくなってますように!!!という願いで病院に検診に行ったのにもかかわらず、
「あー!まだいるね…」
という願い叶わずの結果だったので、手術をすることにしました。(それがだいたい7月とか)
(このとき、夏の予定でライブやら予定とかあったのですが、気が気でないこともあり、万が一のことも考えて、いっぱいお断りしました…申し訳ない…)
先生から
「手術当日は家族の同伴が必要なこともあり、ここの病院で手術するか、地元の病院で手術するかご家族に相談してみてね!」
とあり、一度は地元で手術することも頭にいれたけど、術後の経過検診のことも含めて、急変があった場合などに地元愛知県に帰るのも大変だなという判断で、手術は通っていた病院でそのまますることに。 手術と入院で合計5日間かかることもこのときに教えてもらいました。
そして、手術するって決まってからはあれやあれやと日にちが決まり、それまで安静にしててね!と。 はいっっ!!って感じです。
手術準備
手術20日前には精密検査(血液検査、心電図、レントゲン)、手術1週間前には手術説明が家族同伴で行われました。都内で働いてる姉が一緒に聞いてくれることに。(ありがたや)
・お腹に4箇所穴を開けること
・炭酸ガスを注入し、カメラをいれて、モニターを見ながら、腫瘍を摘出すること
・手術前後は両足に着圧ソックスを履くこと
・手術時間は麻酔も入れて、だいたい1時間半〜2時間ぐらいだよ
・万が一のときのお話
…etc
もともと「迷走神経反射」という症状持ちで、小学校のころから採血含め、生物や保健体育の授業が苦手すぎるわたしは案の定、手術説明で気分が悪くなり、過呼吸を起こし、途中でアウト…。
30分休憩して顔色が戻ってから、手術説明をちゃんと最後まで聞きました。(本人が聞かなきゃだめなんだよね)
そしてあれよあれよで入院初日の11月25日に。
入院1日目
自分の好きな時間に行っていいのかなって思ってたけど、そうとはいかず13時に来てくださいといわれ、午前中はバタバタと入院準備を。
まずはジェルネイルを外しに。(入院することになってはじめて、手術する際はジェルネイル外さなきゃいけないことを知る)
オフだけお願いするためにはじめて予約したネイルサロンだったのに、ネイリストさんに
「手術がんばってくださいね!」
といわれ涙目に。みんなやさしい。またネイルしに行くね。
そして、前びらきのパジャマでお願いしますと言われたので、GUで探して買ったり、その他にも
・タオル
・ティッシュ
・ウェットティッシュ
・バスタオル
・イヤホン
・入院中に読む本
などなどを準備して、スーツケースにいれて、いざ病院へ。
手続きもおわって、病棟に案内されて、パジャマに着替えて、着圧ソックスもはいて、ベッドに。(14時)
そっからはずーっとひまでひまのひまで、夜ごはんに出たお魚がとてもおいしかったです。
22時以降は水分補給もNGだったので、もうすぐ寝ました。
入院2日目&手術日
そして次の朝からは朝ごはんなしで、点滴による栄養補給を。
手術は14時ぐらいになるとのことで、それまでは本読んだり、ごろごろしたり。
母も立会いのために途中で来てくれて、いよいよ手術室へ。
いざ手術室へというときに、また迷走神経反射を起こし、車いすにのって、手術室にインしました。(ありがとう看護師さん)
車いすに乗って、緊張の面持ち顔こわばりマックスなわたしをみかねて、担当のお医者さんと看護師さんたちが
「大丈夫ですよー!」「安心してねー!」
って笑顔で声をかけまくってくれて、なんてここの人たちはやさしいんだと、うるっとなりました。 そして手術台へ。
このときの脳内BGMは土曜日に見た「アナ雪2」の挿入歌『イントゥジアンノウン〜心のままに』。未知の旅へぇ〜踏み出せとぉぉ〜と。
酸素マスクをつけられ、
「今から麻酔かけますね、だんだんともうろうしてきますよー!」
の声を聞いたのが最後、
「手術おわりましたよー!」
の声が。
ええええええ?おわったの?はやくないかい?
とまじで思いました。麻酔ってすごいね。お医者さんってすごいね。
と同時にお腹がぴりぴりと痛む。それで、そっか!わたしお腹を切られたのか…!ってようやく気づくレベルでした。
病室に戻って、両足にシュコシュコ空気を送る装置がつけられ、ベッドに。
そっからはもう「おなかがいたい」って人に聞こえない、ちいさい声でずっとつぶやいてました。5年ぐらい前に1泊して親知らずを抜いた感覚と一緒。
お腹の傷を治すためにがんばらねばと、体温も37度前後になるらしく、身体は熱いし、お腹痛いわで、うぅ…誰か…ってなってました。(誰もいない)
手術当日の夜はお腹が痛いし、足はシュコシュコしてるし、熱いし、ちょっとしか眠れなかったです。うぅ…痛かった。
入院3日目
でも次の朝にはお腹の痛みも落ち着いて、くしゃみしたり、笑ったり、せきするときだけに、いてててってなるレベルに。
お昼ごはんから水分補給と食事も解禁されたのですが、胃がびっくりしないようにメニューは
・鶏肉のネギ塩焼き味の寒天
・豆とカリフラワーと味の寒天
・ほぼ水のおかゆ(味なし)
とかで、当たり前なんですが、普段かたくて、おいしいごはんが食べられる喜びをまじで感じました。
ただデザートのプリンがとってもおいしかった、ありがとう明治。
お昼ごはん食べたあとは、足のシュコシュコもとられて、自由に歩行も可能に。病院の中を適度に歩いて、本読んだりして過ごしてました。
先生の検診もあり、順調に進んでいるので金曜日には退院できそうだと。やったー!と。 ただシャワーはまだ控えてねといわれ、ちょこっと落ち込み。お風呂入れず、3日経過。
入院4日目
点滴も外されて、ごはんも普通のごはんに。おいしいごはんって本当にありがたい。
前職の同期がお見舞いに来てくれたけど(これまたありがたい)、お風呂入れてなくて、髪の毛が天然トリートメントで申し訳ないよって話をしたりしました。笑うとお腹が痛い、でもそれがおもしろくて笑ってしまう。
入院5日目(退院日)
そして、とうとう金曜日。午前中に先生の検診があり、今日退院していいよと。同時にシャワーしていいよ、といわれたのが一番うれしかったです。
そして病院でシャワーして、お会計して無事に退院しました。おつかれさま自分。
お医者さんからは2週間後の検診までは
・しばらくはシャワー浴のみね
・アルコールはひかえようね
・油ぽいものや香辛料が強い料理は避けようね
・下腹部に圧力をかける動作は控えようね
といわれており、退院して、2日ほどたちますが、
・ちょっと疲れやすい
・早く歩けない
・笑うと、お腹がいててってっなる(続)
は感じてるので、気をつけながら行動範囲増やしていこうかなと。とはいえ、無事に手術はおわったのでよかったよかったです。
お医者さんと看護師さん、本当にありがとうございました!
婦人科系の検診にいく大切さ
婦人科って何年たっても本当に行きづらさMAXなんですが、もし手元に無料の検診が届いていたら、行ってみてもよいのではと!実際わたしは今、あのとき行ってよかったなって、検診って大事だなって実感しております。
何事もなければそれでハッピーだなって、なんてたって無料だし。
今、同じ手術を控えてる人、これから何年後に控えてる人がこの記事になんらかにたどりついて、ちょっとでも不安や心配が解消されたらうれしいです。
同じ手術受けたことがある人から「あっという間だよ!」っていわれて、本当かな…って疑心暗鬼だったけど、本当にあっという間でした!(まじ)
ひとまずわたしもまだ退院して1日目などで、しばらくは身体に無理させないように最大限に自分を甘やかしてご自愛しようと思います。
最後までよんでいただき感謝です٩( 'ω' )و