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T_ADS TEXTS 02 もがく建築家,理論を考える【東京大学出版会】

東京大学建築学専攻 Advanced Design Studies 編
新書判/304頁/1,500円+税

ふたつの東京オリンピックのはざまで,時代の大きなうねりのなか形作られた現代日本建築の多様性を「理論」「技術」「都市」「人間」という四相から見直すシリーズの第1弾,「理論編」.日本を代表する建築家自身による作品解説とインタビューによる現代日本建築入門.

本書では6名の建築家(磯崎新,香山壽夫,藤森照信,大野秀敏,妹島和世,隈研吾)の代表作に訪れて行なわれたインタビューをもとにして,建築をつくる上での理論が語られる.
世代や思考の異なる彼らの話をまとめることで,戦後の日本建築の多様性と,それらを支える言葉による理論を理解するための枠組みを示すことが試みられた.

時代の要請と共に理論の持つ役割は変わるが,6名それぞれが独自に「内と外」,「具体と抽象」など,建築をかたちづくるさまざまな「境界」に着目し,それらの境界を人が往来できる理論を探求する姿が示されている.(ro)


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