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【読書note】転職を考えるあなたに贈る、戦略的思考のススメ『転職の思考法』 vol.2

こんにちは、芝本です。

北野唯我さんの著書『転職の思考法』のアウトプット第二弾になります。第一弾は転職の本質や、いつでも転職できる市場価値の高い人間になるための具体的な話を書いています。

第二弾では、転職を考えるタイミングについてアウトプットしていきます。

「やりたいこと」は本当に必要なのか?

個人的な話になりますが、25歳で転職を考え始めたとき、次の仕事は興味のある仕事にしようと思って、そんな仕事をめちゃくちゃ考えました。

「インテリアコーディネーター」

IT業界の会社に入社して丸3年が経ち、将来に対しての不安を覚えたときに、次に自分の興味のある仕事としてインテリアコーディネーターが出てきました。しかし、なにを差し置いてもインテリアコーディネートがしたいかと言われると、圧倒的にNO。ただ単に興味のあるレベルで捻り出した答えでした。

この書籍にも書かれていますが、心底やりたいことがあるのであれば、とっくに好きなことをやっているはずです。つまり、当時のボクは、どうしても譲れない好きなことなんてものは無かったのです。そして、そもそも譲れないくらい好きなことなんて必要ないのです。

・to do(コト)に重きをおく人間・・・何をするのか、で物事を考える。
・being(状態)に重きをおく人間・・・どんな人でありたいか、どんな状態でありたいかを重視する

出典:このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法(P.215)

明確にやりたいことを持っているto do型の人間は、世の中に1%いるかいないかの希少種だと書かれています。なので、ほとんどの人が心からやりたいことを探し求める必要性がないんですね。

実際に世の中で出版されている書籍のほとんどが、上記のto do型の人間が書いているので、心の底からやりたいことを探せと言われても余計に彷徨うわけです。ボクのようなbeing型の人間に必要なものは『どんな状態でありたいか』なんです。自分のゴールを設定することが、まずはじめに取り組むべきことだったんです。

ちなみに、being型の人間は『ある程度好きなこと』は見つかるが、『心から好きなこと』はない場合が多いみたいです。けど、なにも問題はなく、そこにあるのは価値観の違いだけ。being型の人間にとって『心から好きなこと』がないのは妥協ではなく、『どんな状態でありたいのか』が重要だということです。

効果的な目標設定は冒険を伴うかどうか

ボクが小学生のとき、『ドラクエ』や『FF』がめちゃくちゃ流行りました。ゲームなどのエンタメは、生活に余裕が生まれ人生をより楽しもうとする人向けに生まれたものではないでしょうか。小学生のボクは『ドラクエ』に熱中し、時間を忘れてプレイしていました。

つまり、人々を楽しませるためのエンタメを紐解けば、人生を楽しむコツが見えてくると言うことですね。

1、自分の状態:主人公は適切な強さか。主人公は信頼できるか
2、環境の状態:緊張と緩和のバランスは心地よい状態か

出典:このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法(P.217)

1、自分の状態:主人公は適切な強さか。主人公は信頼できるか

全ての人間は、幼少期からいままで『なにかしらの努力』を行なってきているはずです。そして、出来そうで出来ないことを、自分のチャレンジと達成を通して自己実現してきました。『ドラクエ』でも、最初から最後までスライムしか出てこないのであれば面白くないわけです。逆もまた然りで、最初からダークドレアムばっかり出てきても前に進めません。

そして、『ドラクエ』の主人公にはそれぞれ目的があります。その目的のためにラスボスを倒す旅に出るのですが、ラスボスを倒す(全クリ)までには沢山の中ボスがいます。中ボスすらも今のままじゃ倒せないから、ダンジョンの敵と戦って経験値を積み、レベルを上げて、効果的な武器を手に入れて、新たなスキルを体得して、中ボスに挑むわけですね。そもそも『ドラクエ』の主人公は冒険をしていますが、自己実現のためには冒険が絶対に必要なんです。

つまり、いま自分がいる状況に対して、適切な強さがゲームを楽しむ上ではとても大切だということですね。人生も同じだと書かれています。そして、その主人公の強さというのが、自分自身の市場価値ということです。そして、目的や目標設定を決めて、そこに向かっておこなう冒険が面白さを決定づける訳ですね。

もうひとつ大切なことは、「正直である」ということです。自分の求めているものに対して、効果的なことを行なっているかどうかもとても大切な要素です。

そういえば昔、保険の営業をしている友人が「良心の呵責」と呪文のように言っていました。手数料売上を上げるために、顧客にとっては全く必要のない株や投信に乗り換えさせる仕事の仕方に葛藤していた姿がとても印象に残っています。

まさにこれが「正直ではない」状態かと思います。自分のやっていることに確信があるという状態が大事だということですね。

「良心の呵責に苛まれる」は、「悪いことをしてしまった自分を強く責めて苦しむ様子」を意味します。人から言われて、のことではなく、あくまで自分自身の心の声として胸が痛む状況であるのがポイントです。

出典:「良心の呵責に苛まれる」の「呵責」とは?読み方、意味、使い方など覚えておきたい基礎知識をおさらい!【大人の語彙力強化塾214】

2、環境の状態:緊張と緩和のバランスは心地よい状態か

仕事のプレゼンに向けて入念に準備をして、終われば打ち上げをする。試合に向けて入念に練習をして、終われば一息つく。人生にとって、緊張と緩和のバランスはとても大事です。

上述しましたが、ずっと敵がスライムだけでは面白くないわけです。ザコキャラとボスが繰り返し出てくるからやりがいがあるし、時間を忘れて没頭するんです。この緊張(ボス)と緩和(スライム)のバランスが大事なんです。

仕事において考えるなら、「どんな時に強い緊張を感じるのか」を書き出してみることです。例えば、重要なプレゼンを控えているとか、大型顧客の担当に立候補したとか、苦手な上司が出社して顔を合わせるとか、ですね。

その緊張の矛先が「社外」なら良い緊張であるケースが多く、「社内」なら悪い緊張であることが多いです。ここ半年で良い緊張が多いのであれば、緊張と緩和がいいバランスかもしれないですね。一方で、悪い緊張が10個以上あるのであれば、転職を検討し始める必要があるかもです。

転職を通して実績を作っていくためには、、、

まず、これからの時代に大切になってくるものはブランディングです。
それは自分の「強み」や「キャッチコピー」のようなもので、働き方が多様化し、自分で自分のキャリアを選択できる世の中だからこそ、自分を明確にブランディングする必要があります。

コモディティを脱出するためには、自分をブランディングして自ら価値をつけていく必要があります。自分自身のキャリアの棚卸しや、なりたい状態(BE)・やりたいこと(DO)・欲しいもの(HAVE)を書き出すことは自分をブランディングするためにとても重要です。

転職とは、人々に次のチャンスをもたらすものなんです。
今よりも良くなりたいと思うからこそ転職という選択肢が入ってくるはずです。しかし、それでも足を踏み止める理由は「見栄」と「恐怖」です。

誰しもが、失敗はしたくないと本質的に思っています。恥ずかしいことは避けたいと思っています。しかし、大事なことは捉え方で、実績を作ってしまえば、当時失敗と思っていた出来事も『必要な経験だった』になるんです。もっと言うと、『必要な経験だった』となるまで努力すると腹を括った人が成功するんだと思っています。

唯一の失敗は、腹を括るタイミングで腹を括らないということです。

このタイミングで本末転倒ですが、転職をしても、転職をしなくても、ぶっちゃけどっちでも良いです。この不確実な世の中に正解を求めることは難しいです。だからこそ、正解にするために腹を括ってやり抜くということです。意思決定の最大の真理はこれです。つまり、腹括れということです。

自分のチャレンジと達成を通して自己実現するビジネスパーソンで溢れる社会を創造するために、ボクも腹を括って仕事をしていきます。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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