【気ままな読書日記】悪と全体主義 第1回 興味津々全体主義
1.はじめに
ここ最近、自分の中で世界史のマイブームが到来しつつあり、あれやこれや読むうちにふと思い出して手に取ったのがこの本。
実は私、全体主義にモーレツに興味がある。
それはもう、メっっチャメチャに。
なぜならば、己の育ってきた家庭の有り様と非常によく似た『何か』を全体主義の中に見てしまうからだ。
大きな集団の中で起こることは、小さな集団や個人の中にも起こる(可能性がある)。だって大きな集団を構成しているのは小さな集団であり、小さな集団を構成しているのは個人であるわけだから。
そこで似たようなコトが起きてたってちっとも不思議じゃない・・・・と、思うのだ。
ドイツの全体主義はヒトラーにムリくり強要されたものではない、あれは大衆自身が望んだ結果でもあったのだ、とアーレント先生は捉えていらっしゃる(たぶん)。
第一次大戦に敗北してボロボロだったドイツの人々は拠り所を求めていた。自分たちを強力に引っ張ってくれる『何か』に縋りつきたい。
そんな大衆の願望を吸い上げて、メリメリと台頭していったのがナチスだったのである、と。
よく似た視線で世界を眺めていた人が書いた本をもう一冊。
こちらは『自由』がテーマ。
宗教改革からの資本主義の発展。革命、独立、人権意識。人々は昔に比べてとても自由になった。
しかし、自由を得ると人はそのぶん孤独になる。孤独に耐えられなくなった人々はせっかく手に入れた自由をポイして、再び束縛を望むようになってしまった。嗚呼。
ーーーみたいな内容。
私が入ったのはこっちからだった。
長くなりそうなので今回はわけて書こうかな。
えーっと、構成はこんなかんじで。
よし。今日はおしまい。
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