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仕事で一番大切にしていること

仕事をする上で、とても大切にしていることは「Accountability」です。

日本語では「説明責任」と言われていて、個人的にはもにょんとするあれです。わたしがITアーキテクト(エンジニアもか)として伝えておきたい "Accountability" は、ある結果の事実に対して、なぜその決断をしたのか、なぜそのアクションを取ったのか、その正当性を証明できること。「責任」ってのが曖昧なのであれですけど、決断について責任をもつことと言われれば、まぁ理解できます。報告義務があるという考え方はあんまり好きじゃないですが、その正当性を証明できないことは非難されても仕方ないかもしれません。

note で書いてる内容は「エッセイ」なので、わたしが普段考えていることや、思いついたこととか、大事にしていることをなんとなく書いてるだけです。そこに私は Accountability は持っていません。「私はこんな事考えてるだけー」みたいなものを他人にとやかく言われはないです。とやかく言われるようなことは書かないようにはしてますけど。

お仕事は、ちがいます。契約をベースにした利害関係や、金銭の授受が発生するものは、全てプロのお仕事として Accountability 重視でお仕事しています。わたしのITアーキテクトとしての仕事では「なぜこの構成(アーキテクチャ)にしたのか」が、常につきまとう問題です。「よくある構成だから」は理由になりますが、正当性を証明するに至らない結論です。同様に「流行りだから」もどうかしてます。さまざまな要求や制約があって、それを実現するために、なぜその結果となったのか。これは「流行りだから」で決まるようなケースは「ない」です。「実績が多いから」というのは制約条件や要求に基づいて提示することはありますが、それはあくまでも事例としての紹介です。要件に合わせてカスタマイズするのは「当然」です。

どのような判断基準を持って、何を定めたか。多くの事例や、過去生まれた原理原則、社会や外部要因。事実をもとにして、論理的に組み立て、正当性を証明できるようになった結果が、アーキテクチャです。似たようなアーキテクチャを作ることは数あれど、まったく同じものを作ることは、ほぼほぼありません。要求や、予算、スケジュールのような制約が、すべてのケースにおいて異なるからです。

はんこ押ししたみたいに。誰か偉い(地位の高い)人が言っていたから。流行りだから。「この構成がいいね」と君が言ったから、7月6日はデザイン記念日。そういうのは、もういらない。

#ITアーキテクト  #仕事の心がけ

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