SHOKUNIN|Art for Science|理学療法士

理学療法士養成校教員。PhD(保健学)、認定・専門理学療法士として臨床経験20年以上。…

SHOKUNIN|Art for Science|理学療法士

理学療法士養成校教員。PhD(保健学)、認定・専門理学療法士として臨床経験20年以上。医療における多くの領域を経験。メインは運動器・外科術後リハビリテーション。理学療法士という職人を1人でも多く育てたい。そんな思いから、情報をわかりやすく伝達。エビデンスと技術の融合へ🍔

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SHOKUNIN プロフィール

人はどうして生きているのだろう・・・ そう感じたことはないだろうか? 悩まない人はいないだろう。 何も悩まずに生きていける人生、それは羨ましいようでつまらなくも感じる。 もし、そんな人生をおくることができるとしても、自分は望まないだろう。 人は悩むからこそ、人なのだ。 人生は簡単ではないからこそ、生き甲斐がある。そして成長させるのだ。 そして、自らの思考を持って伝えていかなければならない。 そう、人のために尽くせる職人として。 プロフィール私は理学療法士である、とともに養

    • 五十肩の痛みと可動域には神経筋運動がプラスに作用するのか

      こんばんは。 そして、お久しぶりです。 久しぶりの更新です。 大体毎日と思いきや、全くダメでした😅 新年度の準備と対応、授業準備という言い訳をさせてください。 そんな中久しぶりの記事です。 よかったら、読んでみてください。 抄読文献【神経筋運動】五十肩・凍結肩は凍結期freezing stage、拘縮期frozen stage、寛解期thawing stageの3つの段階に分けられます。 凍結段階は9ヶ月から15ヶ月続くことがあり、さらに24ヶ月に渡って顕著な硬直が

      • 春!新入生がやってくる 理学療法士の未来を担うみんな集まれ!

        こんばんは。 そうです。もうすぐ入学式です。 そうです。新年度です。 そうです。全く準備が追いついていません😅 ということで、このMINDという名の、文献読まない会です。 ただただ思いを綴るだけの会です。 すいません。 【新入生】いよいよ4月です。 新入生がやってきます。 今年度は新入生少し少なめですが、それでもやってきてくれる新入生一人一人にはしっかり向き合っていきたいですね。 近年、理学療法士を目指す若者はいろんなことが言われます。 大学全入時代だから 学力

        • 膝蓋腱炎、アキレス腱炎、足底腱膜炎に対して体外衝撃波は有効なのか

          こんばんは。 今日は、最近よく話題に上がる衝撃波のレビューをご紹介します。 一度破壊することによって、回復を促すというこの衝撃波が新たな治療としてかなり認知されてきています。 よかったら、読んでみてください。 抄読文献【腱症状の問題】腱炎は世界的に増加している問題であり、アスリート、労働者、高齢者など幅広い人々に影響を与えています。 膝蓋腱炎(PT)、アキレス腱炎(AT)、足底筋膜炎(PF)は下肢腱症の一般的な形態であり、性別、年齢、職業、身体活動のレベル、スポーツの

        • 固定された記事

          デジタルを用いた肩のリハビリテーションは有効に活用できるか

          こんばんは。 今日は肩の話題で。 Wiiは一時期流行りましたが、同じような形でゲームのようなものを通じてトレーニングするということのトライアルです。 ぜひ、確認してみてください。 抄読文献【デジタルとリハビリテーション】現代の技術を含めて、リハビリテーションにおいても、インタラクティブゲームやバーチャルリアリティ、ウェブサイトの活用、ロボティクスによるデジタル義呪術の活用は新たな機会を提供します。 Nintendo Wiiはオーストラリアで脳卒中後の治療ツールとして定

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          博士号の取得は理学療法士のキャリア収入にとって必要なのか必要でないのか

          こんばんは。 今日は一つお金の話題。 お金の話題は皆さん敏感ですよね。 ただ、これはアメリカの現状なので、本邦とは少し異なる面もあるかもしれません。いや、金額的にはだいぶ異なります。 抄読論文【理学療法士の学位の取得による収入の階級】先に述べておきますが、これはアメリカで行われている研究であり、学位や状況による収入の状況などはアメリカの現状を踏まえたものであることに注意してください。 本邦ではこんな給与水準にはないでしょう。 アメリカは地域によってはハンバーガー1つが40

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          理学療法教育においてタブレットの活用はどのような効果を示すのか

          こんばんは。 今日は日本の研究で、教育に関するものです。 タブレットの使用が教育効果としてどのような影響を示すかという研究になります。 私たちも来週4月からタブレットを導入していきます。 ICT教育が必須となったこの時代に知っておきたい知識かと思います。 抄読論文理学療法教育におけるICTの導入近年の教育現場においては、小学生から高校生までタブレットやPCの導入が進み、ICT教育が常識化してきている。 その中で、高等教育である理学療法の教育においても、ICTの導入は必

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          女性の肩こりに対しては、首肩のトレーニングが有効

          こんばんは。 今日は肩こりに対しての話題をひとつ。 みなさん肩こり、結構ありますよね。 何をしたらいいか、マッサージ?電気治療?運動?ほっとく? 一つの考えを示す論文になります。 抄読論文【肩こりと頭痛】頭痛は世界人口の約52%に影響を与える大きな障害となっています。 その中でも、首の痛みや肩領域の筋肉痛に起因する頭痛は、一般に緊張型頭痛や頸部起因性頭痛と診断されます。 慢性の頸部起因性頭痛、緊張型頭痛、偏頭痛の管理には、力学的訓練、有酸素運動、ストレッチング、リラク

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          慢性腰痛に対して結合組織のマッサージと古典的なマッサージはどっちがいいのか?

          こんばんは。 今日は腰痛の話題で。 マッサージは理学療法の場面でもよく行うし、他の治療場面でも多く用います。 そのマッサージの仕方によってどのような違いがあるのかということを検討した論文になります。 よかったら、目を通してみてください。 抄読論文【慢性腰痛とマッサージ】機械的腰痛は感染症や腫瘍、骨折など特定の原因がないにも関わらず、腰部に生じる緊張、痛み、または硬直などを指します。 54カ国で行われたレビューでは、その罹患率は18.3%にも上りました。 慢性腰痛は日

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          がんの外科治療後のオンライントレーニングは活動を拡大するのか?

          こんばんは。 昨日に続いて、がんリハの話題を持ってきました。 本論文は、がんの部位に関わらず、外科治療を行った後の患者さんを対象として、活動性を上げる取り組みをしています。 よかったら、読んでいってください! 抄読論文【外科治療後の運動の必要性】乳がん、前立腺がん、大腸がんは世界中、特にヨーロッパ(この論文はヨーロッパです)で最も診断されるがんになります。 これらのがんは、がん本来の症状、化学療法、外科治療等によって、負担を生じ、心疾患の発症など関連する合併症が生じるこ

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          乳がん術後のリハビリテーションにおける運動療法の効果

          こんばんは。 今日は、乳がんの術後におけるリハビリの論文です。 システマティックレビューになりますので、いろんな論文を統合したものになります。 乳がんの術後は運動をすることはいいのは間違いないと思いますが、それを実証してくれる論文です。 抄読論文【乳がん術後のリハビリテーション】乳がんは新たながんのうち11.6%を占めるとされています。 乳がんの5年生存率は年々増加しており、根治術、化学療法、放射線療法と様々な治療法が行われています。 乳がんの手術は広範囲なものから低

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          五十肩の動きの制限や痛みに対して後ろ側のストレッチをすることが効果的である

          こんばんは。 今日は五十肩をはじめ、肩の機能障害に対して、後方組織のストレッチを行なって検証した論文を紹介します。 ぜひ、参考にしていただければ幸いです。 抄読論文【後方ストレッチの重要性】肩峰下インピンメント症候群(Subacromial impingement syndrome:SIS)は、肩の痛みや機能不全の最も一般的な原因になります。 近年、肩の痛みやSISの症状に対して、肩後方の硬さ(posterior shoulder tightness:PST)の影響に

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          上半身を中心とした筋バランス不良に対して効果的なトレーニングはこれだ!

          こんばんは。今日も訪れていただき、ありがとうございます! 今日は少しマニアックな話にはなりますが、上位交差症候群の話になります。 いわゆる、ヤンダ先生の提唱したマッスルインバランスの問題に関してのものになります。 この記事は、いつものような研究方法、結果にフォーカスしたものではなく、何をしたかというところにフォーカスしてみたいと思います。 トレーニング方法の一つとして、取り入れていただけたらと思います。 抄読論文【上位交差症候群は】上位交差症候群(Upper Cros

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          呼吸器疾患や心血管疾患患者さんにとってスマホアプリを使用したリハビリは有効か

          こんばんは。 今日もアクセスしてくださり、ありがとうございます。 21時からwebで会議をし、その後記事を書いております。 今日はアプリを使ったリハビリのご紹介です。 韓国のもののようですが、非常に興味深いので、ぜひ見てみてください。 抄読論文【アプリを使ったリハビリプログラム】慢性呼吸器疾患や循環器疾患は、世界中で重要な脂肪および障害の原因となっています。 肺がん、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、下気道感染症、虚血性心疾患は50歳以上の障害調整生命年数の上位にランクイン

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          片側の肩を痛めると歩き方はおかしくなるのか?

          こんばんは。 歩行についてあまり触れていませんが、本日は歩行の話題と肩を絡めたものを一つご紹介します。 肩が悪い人は歩き方までおかしくなるのかという問題に関して調査したものになります。 よかったら、読んでみてください。 抄読論文【肩の障害と歩行】歩行は腕をリズミカルに動かすことが特徴の一つとなっています。 腕の動きは2足歩行になるにあたって、人間の歩行の特徴となり、肩と上肢の筋肉の交互活動によって引き起こされます。 腕の振りは神経制御の中で、円滑に行えるように調整さ

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          肩周囲筋のトレーニングは関節位置覚を向上させる

          こんばんは。 今日もお疲れ様です。 今日は少し前の論文にはなりますが、関節位置覚に関してになります。 関節位置覚とか絡んでくると、ちょっと難しく感じるかもしれませんが、内容的には非常にシンプルなので、ぜひ読んでみてください! 抄読論文【肩のトレーニングと関節位置覚】固有受容感覚(動きを感知する感覚)は体の位置や運動を認識する能力であり、筋、腱、関節などからの情報に基づいています。 この感覚は、特にスポーツ選手にとって、正確な運動の実行と怪我の防止に役立ちます。 肩の固有

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