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自然栽培への道 (1)~緑肥~

わたしの家庭菜園の楽しみ方。

人それぞれ家庭菜園の楽しみ方はいろいろ。
中でもわたしは、小さな区画で試行錯誤しながら楽しみながら無農薬無肥料栽培に取り組んでる。
植物の育て方には様々な環境要素が加わり正解は無いと思うので、関心のある方もない方もこんな世界があるんだと温かい気持ちで読んでもらえると嬉しいです。


自然栽培の試み

自然栽培は、化学肥料や農薬を一切使わない栽培方法
植物が自然な環境の中で本来持つ生命力を活かして野菜を育てるというもの。そのためには、雑草が密集して勢いよく生えるのと同様に、野菜が育ちやすい環境と助け合える仲間たち(植物)を整えてあげる事が重要なんです。

人間社会も同じような気がしますね(笑)


先ずは土壌改良

でも、言うは易し、行うは難し
畑の土壌環境を整えるには5年以上かかるともいいます。

そこで、自然栽培への道、素人ながらわたしが取り組んでいる土壌改良の一部を少しお伝えします。

因みに、4年目のわたしは、これまで第一ステップとして土を耕して黒マルチ(ビニールマルチ)を張って土壌環境を整えていたのですが、来年から深く耕すことも黒マルチも止めて本格的な自然栽培へ移行する予定です。


緑肥による土壌づくり

今回は、緑肥について述べます。
緑肥とは、「緑色植物のに肥料の」、肥料として植物の力を借りること(無肥料と言ってますが💦)。

植物の力は、耕す役目だったり微生物を活性化させたり肥料の役目だったり、草マルチに役だったりと、わたしの代わりに良く働いてくれるんです(笑)

それだけでなく、畑を華やかにもしてくれます。
※ご参考までに緑肥の効果は末尾に記載します。

そこで、わたしが植えてる緑肥の一部をご紹介します。


ヘアリーベッチ(マメ科)

雑草とも言われる植物も力を発揮してくれます。
今年春に植えたヘアリーベッチ。

つる性の植物で地を這って行き、一面に藤のような可愛い花を付けます(別名クサフジ)。
そして、この植物を畑に漉きこむと植物に必要な空気中の窒素を固定して土を肥やしてくれます。
植物にとって大事な葉や茎の栄養素を補ってくれるのです。

ヘアリーベッチ
放っておくとニンジンの葉に絡みついたり

偶然にも「みたまさおみ」さんの昨日の記事で、ヘアリーベッチ(クサフジ)の美しい自然の姿を見ることが出来ました。
やっぱり自然に生えてる雑草と言われる草は勢いがあり元気が違いますね。
雑草の素晴らしい光景、是非ご覧ください。


クリムゾンクローバー(マメ科)

ヘアリーベッチと同様に空気中の窒素を土の中に固定、そして、マメ科に被害を及ぼす害虫センチュウを抑制する効果があります。
また、わたしの畑に綺麗な赤い花(別名ストロベリーキャンドル)を咲かせてくれたので、いろんな方からの問い合わせが殺到しました(笑)

クリムゾンクローバー 益虫のてんとう虫も寄って来てます
畝と畝の間にクリムゾンクローバー


エンバク(イネ科)

イネ科のエンバクは、根を真っ直ぐ伸ばして土を耕してくれ団粒構造をつくる効果があります(100㎝近くの深さになることも)。そして雨で地下へ流れる窒素を地上に吸い上げる役目をしてくれるという。
また、生育が旺盛なことから雑草抑制そして刈り取って草マルチにもなる。
さらに、漉きこむことで有機物供給となり土壌中の微生物繁殖促進、害虫のセンチュウ抑制ともなる。良いこと尽くめのよう。

エンバク


緑肥の効果

わたしが植えてる緑肥植物を紹介しましたが、緑肥植物はまだまだたくさんの植物があります。
大きく分けると、地力アップ効果の高いマメ科耕す効果の高いイネ科
マメ科は、赤クローバーや白クローバーなど、イネ科は、ライ麦やイタリアンライスグラスなど。
それぞれの働きをしてくれる有難い難い存在です。

その効果は、

・土の構造がよくなることで、水はけ・保水力などが高まる
・有機物が増加することで、土壌中の微生物の繁殖が促進される
・土壌中の微生物間のバランスがよくなり、病害虫の発生を防ぐ
・マメ科の植物は共生する菌による窒素固定が可能なため、後に栽培する作物に施肥する窒素肥料を減らすことが出来る
・イネ科の植物は、刈って草マルチにすることが出来る

Wikipedia「緑肥」より、一部加筆


植物学者を主人公とした連続テレビ小説「らんまん」では大切なことを教えてくれてますね。
「雑草という名の草はない」、牧野富太郎の名言です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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