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与えられた時間

中秋の名月が美しかった昨日<令和5年(2023)9月29日>の全校朝礼では、全校生徒の皆さんと一緒に「与えられた時間」というテーマで「いのちと時間」について考えました!
このテーマは、今年の立春(2023.2.4)に発刊した本校オリジナルテキスト『徳育読本<春の編>』陽光の章「生命」チャプターで紹介しています。

スクリーンを使って全校生徒の皆さんと一緒に考え、終わってからは各教室に戻って担任の先生のサポートリフレクション(振り返り)を行ないました。
それぞれが今日のテーマ(「与えられた時間」)について自分のペースで探究してもらいました。


1)命はなぜ目に見えないか…


105歳まで現役の医師として活躍した元聖路加国際病院名誉院長日野原重明先生は、次のような言葉を残しています。

命はなぜ目に見えないか。それは命とは君たちが持っている時間だからなんだよ。死んでしまったら自分で使える時間もなくなってしまう。どうか一度しかない自分の時間、命をどのように使うかしっかり考えながら生きていってほしい。
さらに言えば、その命を今度は自分以外の何かのために使うことを学んでほしい。

「1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」より

先生は小学校に出向いて「いのちの授業」をよく行なっていました。
10歳くらいの子供たちに「いのちってなんだと思う?」と問いかけると、必ず心臓に手を当てるといいます。
すると先生は
それは違います。心臓は生きるために必要だけど、そこに命があるわけじゃない。これから一番、大切なことを言います。

「いのちとは、人間が持っている時間のことです」と答えて、お話を続けられたそうです。たくさんの命と向き合ってきた先生は「いのち」とは「自分に与えられた時間」であるとおっしゃっています。

2)充実感で時間のスピード感は変化する


1日24時間という時間は全ての人に平等に与えられています。
それをどのように使うかは自分次第

皆さんは今日という一日がはやいと感じますか?
それとも遅いと感じますか?

好きなことや楽しいことは時間が過ぎるのをはやく感じ、嫌なことや苦手なことは時間が遅く感じることがあります。

3年生と話をしていると「3年生になるとあっという間に毎日が過ぎていきます。1年生の時より2年生、2年生の時より3年生と、ドンドン早くなっていくんです」と答える人がほとんど…

これまで33年の教員人生の中で「3年生になるにつれてドンドン遅くなる」と聞いたことはありません。

「時間を早く感じること」自体良いことなのです。
「あっという間だった」という感じる日々は、自分の目標に向かって一歩一歩着実に歩んでいると感じていい…

同じ時間でも感じ方に違いが生じるのは充実感の差ではないでしょうか…

本校の先生方は、その重要性を知っていて生徒の皆さんに「充実感を感じてもらいたい」という意識で日々取り組んでいます。

授業でも… 部活動でも…
学校生活のあらゆることで…

3)「光陰矢の如し」


「光陰矢の如し」
という諺があります。

「月日のたつのは飛んでいく矢のように非常に速いので、無駄に過ごしてはいけない

「光陰矢の如し」の意味

一生という与えられた時間の中で、意義のある時間を過ごしていくことができれば、それは時間に「いのち」を吹き込む貴重な積み重ねとなるに違いありません。

「あの時は、人生の中で一番努力したなぁ…」
「あの頃は、よく夜中まで勉強していたなぁ…」
「全国大会を目指して、毎日部活動に頑張っていたなぁ…」

というように、青春時代充実感に満ちた時間「光陰矢の如し」の中にあっても、生きる意味価値を見いだすものとなります。

日常生活を充実したものにしよう!
与えられた時間を大切にしよう!

そのためには「今何をすべきか」を自分で選んでいく必要があるでしょう。

そして… 自分以外の何かのために!

国体に島根県代表として出場する射撃部選手の皆さんと

まとめ


「いのち」とは「時間」…
「自分に与えられた、かけがのない時間」…
「あっという間だったなぁ」
と時間を早く感じられるのは充実感の証…

二度とない青春時代の一日一日を大切にしてください。
その積み重ねの経験は、かけがえのない宝物となって生涯記憶に残り続けるに違いありません。

全校朝礼後に行なわれた新旧生徒会役員のあいさつ


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