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【映画感想】ワイルド・スピード/ファイヤーブースト


ワイスピ最新作「ワイルド・スピード/ファイヤーブースト」を見てきたので、感想を述べていきます。ネタバレ注意です!

率直な感想は、「期待を超えてくるものではなかった.…」。
前作までに可能なカーアクションはすべてやりつくしたのもあって、どの描写も既視感でした。目新しいものがなかったですね。

個人的にワイスピの魅力であるストリートレースをもう少し掘り下げてほしかったところ。レーサーを横から見たカットがめちゃくちゃ好きで興奮しただけに、レース自体がすぐ終わってしまったのが残念。

レースは物語を進める上で無駄な部分かもしれません。ただ、本来のワイスピらしさを見せるなら、この部分をいかに掘り下げられるか、いかにストーリーに直結させられるかだと思います。


逆に、一対一の戦闘シーンを削れたのでは?と思ってしまいましたね。今までだと、ドウェイン・ジョンソンやジェイソン・ステイサムなど、戦闘シーンが見応える俳優がいました。

今作はジェイソン・ステイサムのパートが少なく、彼の良さが出ていないかった印象です。ジョン・シナのファイトは良かったものの、ドウェイン・ジョンソンと重なる部分があり、新鮮さはありませんでした。

サイファーとレティの戦闘も確かにかっこよかったですが、戦っている暇があったら早く逃げなよと思ってしまいましたね。ボロボロの状態でなぜ逃げれたのか疑問。


ストーリーを振り返ると…
序盤のローマのところは、テンポがよく緊迫感があって非常に良かったです。

ワイスピの傾向として、序盤、一発目のところのアクションや見せ方はいいんですよね。どの作品も序盤からエンジン全開って感じで、入りは非常にいいイメージ。

ただ、今作もそうですが、そこから徐々にフェードアウトしていく印象があります。

最後のミッションでファミリーが勝つ、敵がファミリーの一員になるというのが見え見えで予想できてしまっているのもあるかもしれません。
他に気になったのは、ファミリーが違う場所にいて、場面の切り替わりが多いところ。

物語があっちいったり、こっちいったりしており、まとまりに欠けていたと思います。次の作品でファミリーが一同に集まるための伏線だと予想されますが、それぞれのストーリーが薄くなってしまい、記憶に残りにくかったですね。

一同に集まる伏線だとしても、それぞれが一つの方向に向かっている様子はなく、バラバラな印象を受けてしまいました。

最終章を前に盛り上がる展開にはなっているものの、もう少しまとまりのあるものにしてほしかっったですね。

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