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シングルファザー とハラスメントについて

こんにちは。村上です。
今日はシングルファザー とハラスメントについて書いていきたいと思います。

ハラスメントというと、未だにどうしても「女性が被害者」という構図が浮かび上がってきてしまいますが、実はそれだけじゃないという事を「事実」として知ってもらいたいと思い書くテーマにさせて貰いました。

そしてシングルファザー とハラスメントは切っても切れない、関係性が存在しているのです。

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①_イクメンの生きづらさ

イクメンという言葉が通常言語として使われるようになり、現在では育休取得を義務化するような法整備を進める議連もあるように、超少子高齢化に向けて時代は確実に動いています。

良い意味で捉えれば「男性にとっても女性にとっても働きやすい、子育てしやすい社会」へと変化をしようとしている。

そして、それは「父子家庭にとっても、母子家庭にとっても同様に働きやすい、子育てしやすい社会」への変革と同義語に捉えられると私は考えています。

しかし反面、変化には苦痛が伴うのも事実
下記に箇条書きにてイクメンと共稼ぎが一般化した社会から見える化された文言を書き出してみたいと思います。

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②_変化に伴う苦痛、またそこから見えてくる課題

①パタニティハラスメント
・育児のために休暇や時短勤務を希望する男性社員に対する嫌がらせ行為のこと。
上司が社員の希望を妨げるパワーハラスメントの一種。
妊娠した女性社員に対する嫌がらせ行為をさすマタニティ・ハラスメントに対し、父性を意味する英語パタニティpaternityとハラスメントを組みあわせた和製英語。

②パタニティブルー
パタニティ(paternity)は英語で父性という意味する。
パタニティブルーはマタニティブルーの男性版を指します。
子どもができたことによる責任感、将来への不安やワークライフバランスの悩みから、精神的に不安定になってしまう男性が近年増えている。

③フラリーマン
・「フラリーマン」とは、仕事を終えて会社を出た後、ふらふらと飲食店や娯楽施設などに寄り道してから帰路につくサラリーマンのことを言う造語。
社会心理学者の渋谷昌三さんが、2007年に著書の中で、家庭に居場所を見出せず、まっすぐ帰宅しない勤め人のことをフラリーマンと命名したのが始まり。

④イクメンブルー
・育児、家事をしない「免罪符」はなくなった。
最近では、イクメンという言葉が定着したなかで、仕事と家庭の両立に悩んでメンタル面が弱ってしまう「イクメンブルー」なる言葉が使われた。

⑤共同養育権の問題
・共同養育とは 共同養育とは、離婚した父母が、夫婦関係と親子関係を切り分けて、子の利益(子どもの福祉)のために共同して子育てに関与すること。
「離婚するほど険悪な夫婦関係は棚上げし、何の罪もない子どもが健全に成長できるように父母が協力すること」が共同養育です。

⑥ボンディング(対児愛着)障害
・産後1ヵ月時の母親の産後うつと子どもへの愛着指標の関連を調査した結果、産後うつは「育児不安」「母親感情の欠如」といった感情と関連が深いことが分かりました。 また昨今、東北大学の研究結果により男性もボンディング障害に悩むケースが多数存在することが証明されました。つまりお母さんだけの問題ではなくお父さんも含めたパートナーシップの問題から派生した障害と言えるようです。しかし早期の対応により、ボンディング障害を予防できる可能性があります。

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以上のように多々、痛みや弊害が言語化されてきていますが、今回はボンディング障害の要因に焦点をあてて、改めて浮き彫りになった課題を深掘りしていきたいと思います。

ボンディング(対児愛着)障害の要因は、必ずしもお母さん・お父さんの精神障害だけではなく、以下のような様々な要因が影響していると考えられます(吉田分類)。

① 環境の要因
母児分離・周囲のサポート不足・ひとり親家庭・不仲な夫婦関係・配偶者からのDV等。

② 母親の要因
妊娠期および産後のうつや不安・辛い妊娠出産体験・予期しない妊娠・以前の死産体験・母親自身が未成熟等。

③ 子どもの要因
早産児・病気や障害・望まない性・子どもの気質等。

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③父子家庭になった理由「育児放棄する妻」という理由について

私はこのボンディング(対児愛着)障害という障害を初めて耳にしたとき父子家庭になった方々の離婚理由に思いをはせました。

そう言えば「育児放棄・子どもに関心が無い・うつ病」って良く耳にしていたなぁ。

つまり、環境要因や母親の要因については婚姻時の夫婦関係がどのようなものであったのかが、非常に重要なポイントになるのでは無いかと思ったのです。

そこでフッと頭を過ぎったのは「産後クライシス
簡単に説明をすれば、妊娠・産後・初めての育児で夫婦関係のバランスが崩れて、最悪離婚を選択してしまうというケースです。

対応策は産前に産後の役割分担をして置く事や、育児用品を一緒に買いに行く、また父親学級への参加、立ち会い出産をする等により産後クライシスという名の弊害は難易度を低下させていくことが可能であるといいます。

下記のグラフをご覧ください。
育休を取得する。妊娠直後から一緒に準備をするなど前述した内容も含め共に行った夫へたいする愛情曲線と、しなかった夫へ対する愛情曲線は大きな差が生まれていることが理解できると思います。

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④仮説として職場においてのハラスメント行為は社員のみならず家族を追い詰め、離婚を増加させている一因となっている。

職場においてパタニティ・パワー・セクシャルハラスメント行為は、夫婦・家庭生活を壊そうとする外部からの害悪であり、離婚要因を増進させる嫌がらせ行為以外の何者でも無いという事が医学的にも、学術的にも証明されたのでは無いだろうかと考えるに至りました。

共に働く同僚の女性・男性、上司に至るまで誰もが皆、自分達の生活をより良くする為に、また家族や愛する妻のために頑張って働いているはずです。

その職場で父親になる、母親になるという人間社会において自然な事柄に対して異質な受け止め方をすること自体が異常事態であり、異質だなと私は感じてしまいます。

お互い様の気持ちを持って、我が身に振り返って思いを馳せてみれば良いのになと思いますが、「違いの理解」はここでも「無関心」の病に負けてしまうのでしょうか。

結果、お互い様が当たり前の優しい社会になることが、1番の「離婚の未然防止」へと繋がり、また「産後うつの防止」や「ボンディング障害の予防」へも、「産後クライシスへの準備」にも繋がっていく理想が、一刻も早く現実のものとなるようにと願うのです。

合わせて、こうした知識をもっと、より多くの男性・女性達が知ることが急務でもあるように思えます。

忙しい毎日、気の休まらない日の方が多いことは重々承知していますが、私が今日書かせた貰った記事を、1人でも見てくれれば、一つの家庭を救う事になるのではないかと祈って投稿させて頂きました。

そして一刻も早い「男性性へ対する専門の相談窓口の設置の全国展開」が急務であるともいえると思います。

知らない情報、知らない価値観、第三者評価を得られる場所、現状把握を行うためには専門性のある相談員に相談をし、自身の思考の最適化を行い、そして最善の選択肢を選択できるよう支援する必要があるのではないかと思うからです。

同時に支援者、ケースワーカーの研修等においても男性性の特性や支援方法などの研修を必修科目として取り入れ対応するような体制が早期に構築されるよう、社会に期待したいのです。

男性社会も行政社会もトップダウンの指令が必要不可欠なものなのであれば、ある意味、政治力の力を持ってリーダーシップを取り制度化・義務化・鯛生フローの構築に努めてもらいたいものです。

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