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新古事記 ~日本版宇宙の創世記~

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この新古事記は、 宇宙の根源のアメノミナカヌシを中心に、 僕の観点で創作した物語です 「日本の国だけの神話」ではなく、 「世界が共有できる神話」を作りたい 世界中が共有できる… もっと読む
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「新古事記-結びに」アメノミナカヌシ様からのメッセージ

「新古事記-結びに」アメノミナカヌシ様からのメッセージ

「新古事記-結びに」アメノミナカヌシ様からのメッセージ

私が宇宙の創造を始めたとき
何もありませんでした

しかし宇宙の理を創造していく中で、
神々が誕生していったため、私は神々に
創造を任せていくことにしたのです

私は神々と共にこの創造を今も続けています

私たちは、それぞれを完璧にしませんでした
同じ神は存在せず、同じ人も存在しません
そのすべてが全体の1側面だからです
すべて役割が違うの

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「新古事記-あとがき」

「新古事記-あとがき」

「新古事記」あらすじ

新古事記とは、ある日僕に訪れた
インスピレーションを形にしたものです

それは日本神話「古事記」を
宇宙の根源神である「天之御中主様」の意識で
書いてみるということでした

でも、漠然としていてどうしていいか
わかりませんでした

そもそも、そこまでしっかり
古事記や日本書紀を読んだことはなかったので
まずは戦前の古事記の教科書を入手して
読むところから始めました

戦前の

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「新古事記-追記」日本にとっての神様とは?

「新古事記-追記」日本にとっての神様とは?

「新古事記」あらすじ

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「新古事記-追記」日本にとっての神様とは?

私たちは「多」であり
同時に「一」なのです

という言葉について
読み解けたらいいなと思います
この言葉は神道の本を読んでいる中で
出逢った言葉から書きました。

これを紐解くためには、
日本人が神様を
どう考えてきたのかを補足として
お伝え必要があると感じました

日本人は太古の昔から
何か人智を超えた存

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「新古事記-完」 ククリヒメの告白(新時代への誘い)

「新古事記-完」 ククリヒメの告白(新時代への誘い)

「新古事記」あらすじ

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「新古事記-完」ククリヒメの告白(新時代への誘い)

イザナギとイザナミが言い争っている時
現れたのが、ククリヒメでした。
そして、言い争っている2人に語りだしたのです

私たちは「多」であり
同時に「一」なのです

どういうことですか?
とイザナギは聞きました

ククリヒメは2人に向かって言いました

あなた達はこれまで
あらゆる面で分離を体験してき

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「新古事記⑩」日本建国(神武天皇の願い)

「新古事記⑩」日本建国(神武天皇の願い)

「新古事記」あらすじ

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「新古事記⑩」日本建国(神武天皇の願い)

「世界全人類が共に暮らす家族です」

天から地上に降り立ったニニギの
曽孫のカムヤマトイワレビコは
幼い頃から賢く、15歳で皇太子になりました

そして、
45歳の時に兄と子ども達を集めて
こう言ったのです

「アマテラス神からの神勅を受けて
 ニニギが天から地上に降り立ったとき
 まだ世界は混とんとしていた

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「新古事記⑨」天孫降臨(神から人へ)

「新古事記⑨」天孫降臨(神から人へ)

「新古事記」あらすじ

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「新古事記⑨」天孫降臨(神から人へ)

これまでの物語が示すように
この世界は陽陰に分かれ、
生と死、光と闇などの相対の世界となりました

そして私たちは、この世界に降り立ち
この世界を完成させるために、
地上に降り立つ事にしたのです

アマテラス神は、
孫であるニニギを呼んで言いました

「稲が豊かに実る美しい地球を
 あなたが治らす(しらす)のです

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「新古事記⑧」オオクニヌシの挑戦(天の試練)

「新古事記⑧」オオクニヌシの挑戦(天の試練)

「新古事記」あらすじ

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「新古事記⑧」オオクニヌシの挑戦(天の試練)

ヤガミヒメの求婚に
兄弟達は怒り、オオナムヂ(後のオオクニヌシ)を
殺してしまおうと相談して、
オオナムヂを呼び出し

「この山の上に赤いイノシシがいる
 我々がそれを山から追っていくから
 お前は下で待ち構えて捕まえるように」

と言いました

そして山の上に登ると
イノシシに似た大きな石を火で真っ赤に

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「新古事記⑦」オオクニヌシの愛(神の化身)

「新古事記⑦」オオクニヌシの愛(神の化身)

「新古事記」あらすじ

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新古事記⑦ オオクニヌシの愛(神の化身)

オオナムヂ(オオクニヌシ)には、
多くの兄弟がいました

兄弟達は稲羽(因幡国)の
ヤガミヒメを妻にしたいと思い

ある日、求婚のために稲羽に向かいました。
そしてオオナムヂに
袋を持たせて同行させました

その途中、海辺に皮を剥がれた
裸のウサギが倒れていたんです

兄弟たちは、そのウサギに気付くと

「お

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「新古事記⑥」ヤマタノオロチ(荒魂と和魂)

「新古事記⑥」ヤマタノオロチ(荒魂と和魂)

前回の話

「新古事記⑥」ヤマタノオロチ(荒魂と和魂)

スサノオは追放されて
出雲国の川上に行きました

そこで、箸が川を流れてきたので
川上に誰か住んでいると
思って行ってみると

そこには、
年老いた夫婦が、
1人の少女の前で泣いていました

スサノオは尋ねました
「あなたたちは何者か?
 なぜ泣いているのか」

老人は答え
「私は国つ神で、
 アシナヅチと申します」

「実は、私の娘は8人

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「新古事記⑤」天の岩戸(光と闇)

「新古事記⑤」天の岩戸(光と闇)

前回の話

新古事記⑤ 天の岩屋戸(光と闇)

イザナギが禊をしたときに生まれた
アマテラスの光は
世界を明るく照らしていました

でも同時に生まれたスサノオは
毎日、泣き続けたので
海も河もすっかり乾いてしまい
たくさんの禍が起こってきたのです

イザナギはスサノオと対話し、
彼を追放する決断を下しました

スサノオは、
「アマテラスにお別れを申し上げます」と言って、
アマテラスの元へ向かいまし

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「新古事記④」イザナギの禊(中今)

「新古事記④」イザナギの禊(中今)

(第4話)イザナギのみそぎ(中今)

帰ってきたイザナギは
水には再生の力が宿っているため
枯れた氣を取り戻すために川に入ります

最初に上流で過去に想いを馳せました
イザナミとの思い出は忘れがたく
悲しみに胸を締め付けられました

次に下流で未来に想いを馳せましたが
しかし、これから先どうしていけばいいのか
どうやって1人でどう世界を創造していくのか
心配と不安になりました

そして、どちらも心

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「新古事記③」黄泉の国(生と死)

「新古事記③」黄泉の国(生と死)

(第3話)黄泉の国(生と死の起源)

宇宙は
私たち全員が進化するための
特別な原理で満ち溢れています

私たちはこの宇宙をより豊かに感じるために
惑星の重力から「時間」を生み出し、
有限の「生」と「死」(黄泉の国)
の原理を創りました

イザナギとイザナミの愛は
多くの神々を生み出しましたが、
最後に火の神(カグヅチ)が誕生します

しかし、この火の神によって
イザナミは焼かれてしまい、
肉体を

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「新古事記②」神の国生み(男女)

「新古事記②」神の国生み(男女)

(第2話)地球の誕生

惑星はまだ固まっておらず、
水面に浮かんだ脂のようで
クラゲのように宇宙空間を漂っていました
私はこれを固めていくことにしました

私は
男性性(イザナギ)
女性性(イザナミ)という
二つの補い合う働きをつくりました

そして、愛をそれぞれが与えあい、
男性性と女性性が混ざり合うことによって
創造していく原理を作り上げたのです

例えば、太陽からの男性性の働きと
月の女性性

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「新古事記①」宇宙の始まり(陽陰)

「新古事記①」宇宙の始まり(陽陰)

私はこの宇宙の始まりの意識です
人は私のことをアメノミナカヌシ
または宇宙の根源神と呼んでいます

すべては私の想像から始まりました
私は夢を見たのです。広い宇宙を
その中には美しい光景がたくさん広がっていました

そして、私は真空の何もない空間から
宇宙を創り始めました
私が宇宙の創造を始めたころ
宇宙はただの真空だったのです

そこで私は
たくさんの粒子を生み出しました
しかし、天と地はまだ分

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