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いかにOTJで上司の時間をかけずに効果効率的にできるかが、SESにおける能力開発のキモ!

みなさんこんにちは。
本日は、私がSESの能力開発のキモだと考えているOJTのお話をさせていただきます。
ネットビジョンシステムズの経験から見出したOJTのポイントは、
「上司の時間を使わない」でした。

現場が離れているからこそ、マイクロマネージメントによって若手を成長させる必要があるが、
上司も多くの時間は割けない…。
そんなSESにありがちな悩みを解決できる方法です。

弊社はこの方法でOJTを行ったことで、エンゲージメントにも好影響がありました。

ぜひ過去の我々と同じように能力開発に悩むSESの経営者の方、人事担当者の方に
参考にしていただければと思っています!

1,能力開発は現場でのOJTに限る

能力開発というと、OFFJT(研修や自己啓発)に取り組みがちですが、
正直あまり効果がないですよね?

これまで6000万円ほど能力開発に投資しましたが、どれも大した効果は得られませんでした。

では、何が効果的なのかというとやはりOJTです。
「7・2・1の法則」では、人の成長の7割は経験からと言われていますが、皆さんの経験則としても腑に落ちると思います。

また、理論的な背景もありますが、実際に成長する若手とそうでない若手を比べると現場での仕事の仕方に差があると気づきました。

未経験で入ると仕事は作業が中心ですが、その中で頭を使って工夫をしながら仕事に取組む社員は、能力も伸びていたんです。

ここから若手を育てるにはOJTがキモだと思い、重視するようになりました。

2,OJTは上司の仕事!この発想が間違いだと気づく

OJTの重要性に気づいたのは良かったのですが、ここでまた大失敗を経験します。

マネジャーに「若手を教育して」と何の武器も与えずに、任せっぱなしにしたことで、
マネジャーから不満が出て、マネジャーのエンゲージメントは27.6まで下がりました。

プレイヤーの割合も多い中で、マネジメントに多くの時間を割くことはできないし、やるべきでなかったんです。

3,上司の時間を使わないOJTの仕組み スキルマネジメントとは


上司の時間を極力使わずに、OJTの中で若手が能力を伸ばす仕組みとして始めたのがスキルマネジメントです。

スキルマネジメントとは、週に1回エンジニアに必要な能力への到達度合いを自己チェックし、自分でPDCAを回すという手法です。

4,スキルマネジメントのポイント

①    エンジニアに必要な能力を可視化する


まずは、エンジニアに必要な能力を可視化したスキルマップを作成してください。

※スキルマップの作り方は下記のnoteでご紹介しております!

②    成長実感を得られるようなしかけを入れる


できることが増えると成長実感が得られます。そのために、チェックした結果を点数化し、「できているか」「できていないのか」が明確に分かるように設計しました。

③    適切な頻度で実施する


おすすめの頻度は週に1回です。
2週間に1回や1カ月に1回だと、伸ばすべきスキルの項目を忘れてしまい、日々の仕事で意識できません。
それだと意味がないため、週次チェックがおすすめです。
弊社では毎週メンバーに週報の代わりとして提出してもらい、上司がフィードバックをするようにしました。

④    継続しやすいツールを使う


週次のチェックは大変だと思った方も多いと思います。
まさにその通りで、社員が「大変だ、面倒だ」と感じると形骸化します。
通勤時間やスキマ時間にスマートフォンで入力できるようにすることをおすすめします。

5,スキルマネジメントを始めて得られた効果

スキルマネジメントを実施してから様々な効果があったので、共有します。

①    マネジャーの負担が減り、エンゲージメントスコアが回復した。
②    若手の成長への意識が変わり、能力が上がった。セルフマネジメントができるようになった。
③    上司の指導力のムラという問題が解消された。
④    ②③の結果、若手のエンゲージメントスコアに好影響を与えた。

さて今回はここまでといたしましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました!


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