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『読書日記』

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読書に関して考えたことや、作家さんや本のことなどを書いています。
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#海外文学のススメ

自分らしい読書の記事について(投稿500記事の節目に…)

be one's self   自分の投稿も500記事を数えました。  "note" を書く中で、500記事はひ…

Small World
2年前
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本に呼ばれるということ②(シェルビー・ヴァン・ペルトの「親愛なる八本脚の友だち」…

 本屋のいい所は、意外な本との出会いがあるとこです。  以前にも書いたことがあるのですが…

Small World
2週間前
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スペインのミステリー(ハビエル・セルカスの「テラ・アルタの憎悪」)

 自分のささやか読書趣向のひとつに、「読書を通じていろんな国を訪れる」というものがありま…

Small World
3週間前
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ディック短篇集ガイド(私の愛するディック本②)

 SF界の "鬼才" と呼ばれる作家、フィリップ・K・ディックに関する記事を書いています。 …

Small World
3か月前
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私の愛するディック本

 映画「ブレードランナー」や「トータルリコール」などの原作者として知られるフィリップ・K…

Small World
4か月前
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ミステリと呼ぶ流れ(トム・ミードの「死と奇術師」)

 駄洒落なタイトルにしてすみません。  公開中の映画「ミステリと言う勿れ」に関する ”note…

Small World
7か月前
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Qの9

 「Qの9」というふざけたタイトルですみません..  何のことはありません。  "特捜部Q" という警察小説シリーズがあるのですが、今年、9作目が邦訳リリースされたので、どうしても韻が踏みたくなっちゃっただけなのです。  まあ、自分にとっては、付き合いの長いシリーズなので、ここで紹介させてもらおうと思います。 +  +  +  +  +  + ■ 特捜部Qシリーズについて "特捜部Q" というのは、デンマークの ユッシ・エーズラ・オールスン という、いかつい名前を持つ

池田真紀子さんへの信頼感(ケイティ・グティエレスの『死が三人を分かつまで』)

More Than You'll Ever Know  大好きな海外ミステリーや海外SFを読んでいると、よく出会う…

Small World
1年前
90

知らない作家との出会い(ジェローム・ルブリの『魔王の島』)

Les refuges  皆さんも同じだと思いますが、まったく知らない作家さんの小説を読む時は、い…

Small World
1年前
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『異常』というタイトルを持つ本の話

L'Anomalie  いつもとは違った感触の本を読みたい…  そう思っている人にはピッタリの本…

Small World
1年前
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ポール・オースターの『リヴァイアサン』に召喚獣は出てきませんが、ソフィ・カルは出…

Leviathan 『リヴァイアサン』(Leviathan)は、ポール・オースターが1992年にリリースした8…

Small World
1年前
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B級映画のような面白さ、ピーター・スワンソン のサスペンス小説

 Peter Swanson's psychological suspense novels.  最近、すっごく好みってわけじゃないん…

Small World
2年前
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私的 "カズオ・イシグロ" の正しい読み方

Sir Kazuo Ishiguro  今回は、イギリスの小説家、サー ”カズオ・イシグロ" について ”note…

Small World
2年前
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誇り高き「オオカミ王ロボ」

「オオカミ王ロボ」って本を読まれたことありますか?  小学生の時、学校の図書館にあった本で、当時、「ファーブル昆虫記」とともに、自分も、よく読んでいた「シートン動物記」の中の一冊です。  先日、シベリアンハスキーと触れ合う機会があって、狼を連想してたら、つられて「オオカミ王ロボ」のことを思い出してしまったのです。  19世紀末、広大な西部の開拓によって、野生動物がその姿を消しつつある時代、カランポー地方には「王」と呼ばれて恐れられたオオカミがいた。  別名ロボ...