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#61【ネタバレ厳禁】『世界でいちばん透きとおった物語』(著:杉井光)を読んだ感想【読書日記】

杉井光さんの『世界でいちばん透きとおった物語』

ブクログや読書メーターのランキングで上位にランクインしている話題作です(2023年6月時点)。


読んだきっかけ

TBS「王様のブランチ」のブックコーナーの特集で紹介されていたのを見たのが最初のきっかけです。その影響か、放送から数日間はTwitterで本作の読了ツイートをかなり見かけました。そして、特集でも読了ツイートでも感じたいつもと違う感覚。「何週間後ではなく、今読もう!」と僕の心が動いて書店へ行き手に取りました。

このような方にオススメの本です

  • 今注目の話題作を読みたい

  • 話題作ではあるけれど迷っている

あらすじ

大御所ミステリ作家の宮内彰吾が死去した。宮内は妻帯者ながら多くの女性と交際し、そのうちの一人と子供までつくっていた。それが僕だ。「親父が『世界でいちばん透きとおった物語』という小説を死ぬ間際に書いていたらしい。何か知らないか」宮内の長男からの連絡をきっかけに始まった遺稿探し。編集者の霧子さんの助言をもとに調べるのだが――。予測不能の結末が待つ、衝撃の物語。

新潮社より

感想

  • 思わず声が出て鳥肌が立った

  • 帯のネタバレ厳禁の通り、本当に何も書けない


大御所ミステリ作家の宮内彰吾には、多くの愛人がいた。その不倫の末に産まれた子供が、本作の主人公である藤阪燈真。宮内彰吾の死から1ヶ月後、宮内の長男から連絡が入る。死ぬ間際に書いていた小説を知らないか、と。そこから燈真は宮内の遺稿探しに出向くことになるが……。


僕は、普段は感想を長めに書いている方だと思います。しかし、本作は帯にある「ネタバレ厳禁!」の通り、本当に何も書けないです。いや、書けないではなく「書いてはいけない」という表現が合っているかもしれません。
言えるのは、思わず声が出て鳥肌が立ったこと。あとは「今」読んで良かったということでしょうか。

内容についてもあまり触れられないですね。感じたことを伝えられる範囲で書くと、燈真に共感できる部分がある、宮内の長男の態度が気に食わない、ですかね。


もし、迷っているのなら「今」読んだ方がいいと思います。1年後でも1ヶ月後でもなく、今日この時に。そして、読み終わるまではSNSも見ずに無の状態で読むことをオススメします。見る場合でもネタバレ気味のものは見ないように注意してください。

本作について誰かと話したい!
読了後にこれほど思ったのは、きっと僕だけではないはず。

印象的なフレーズ

「読みたいから読む、が小説の幸せな読み方だと思います」と霧子さんはほほえんだ。
それはそうかもしれない。勉強のために苦手なものを読むなんて自分にも小説にも失礼だ。

『世界でいちばん透きとおった物語』

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