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20240415「白黒と淡い」

白いものを集め
そこここに並べ
それがどこから来たのか類推して
もどかしいどこかを
漠としたものと捉える
確かに形あるもの
それでいて霞んでは
層の厚さで手は届かない
なのにわたしのどこかでは
既に気付いている
一針を進ませ
連結される一筋のひかり
目が眩むようで
薄暗がりを誘って
開けるようで
閉めるような
気配の佇まい

黒いものを集め
そこここにないとするもの
在っては在るが
無いとすることもできる
ただこちらが気づけていないだけ
広大でちっぽけで
晦ますままに漂うだけ
一救いに掴もうものなら
その後に止めどなく続く
網の細かさを拡大縮小させ
手に粟をまぶし
もう一度洗い流す
その先はもう見えてないけれど
最果てまで轟くだろう
鎮魂の類いをもって
空を刻み
累々の宙を充たしている

その間をもって
とりどりの見え方で
淡いを取り持つ
流れゆく物ものをもって
どこへ行くのか
自分でもわかってないとして
与えられた時間を過ごしている
超過した溢れることを
更に邁進させ
同じようにひっそりと
地面に手を着く
転がした時計を
もう一度拾って
発条を廻す
蓄えられた力の放棄
もしくはさんざめく嘲笑
風の中に別の匂いを聴いている

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