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20231218「六花の頃」

物ものと情報が
そこここに溢れ
拾うこともなく
流れを過ぎて
怠惰な感情で
それを見逃している
追いかけるでもなく
それでいて気にしてないようで
どこかで気にしては
わたしは確かか
自分に聞いている
埋もれ過ぎないようにと
誰かが囁き
相槌をしたが
それもまた嘘だと
わかるだろう
最小に近づき
膨大さを返って慄き
小さなわたしに手紙が届く

そういえば初雪が降ったと
知らせが来ていた
降り積もる白さを抱え
解けない問題を更に上乗せして
撓う枝先で力を蓄えている
重さの反力で構成が変化して
地に着きそうな位まで曲がり
土に届いたのなら
小さな根も成長するかもしれない
含まれた雪片を覗き
むつのはなを薄切りにして
ガラスの上に乗っけてしまう
どれもが解けるのなら
問いなど無いけれど
降り積もる嵩増しで
遠くも見えない
色付く頃には
違う様相を示し
その時を準備しておこう

余計なものは要らないが
どれが必要なのかが
どうにもわからないから
その確かさなどないのだとしても
わたしのどこかでの同調と
差異の蒼黒
夜が少しだけ明るくなり
発酵の仕草を蓄えつつ
白い息で吠えている
まだ眠っている子らを静かに
準備をしておこう
切り分けた塊を分解して
元に戻すようなら
簡単にそして負荷ないように
できるだけのことをしておく
新しい意味を描き
今までとは違う選択を
そここに見出せたのなら
白さを流し聞き耳を立てている

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