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20240513「それぞれの方へ」

行き交うそれぞれの
それぞれの理由と
訳もないそのものを
自分に担って
それぞれを全うしている
何をしてもいいと許し
それでいてそれでは
道理が立たないと
どこかで思う
それぞれの顔が違うように
考え方も様々
ようやく晴れたと思ったのに
また今日は雨
風も吹いて
わたしの抵抗は
削られている

各々の理由を持って
方々へと広げる
今日は何をどこで
いいことがあればいい
なくてもいいが
全部がわたしのこと
集めて閉じて
開いて放す
穴だらけの形容を解き
再度関係性の網目を縫う
ぶつからないように
とぼとぼ歩き
何かを得るだろう
それをどうするのか
委ねられている
尻尾が揺れて小さく鳴く

動作の連続
生きているうちにと
急いではまた沈み
起きて這い上がる
陸にたどり着いたら
眠りからの濡れ衣を脱いで
襤褸を編んで行こう
羅針の感覚を経て
嗅覚を更に更新させる
暗闇を抜け
朝に届く夢の断片
それらのひとつひとつを
検証しつつ宥めている
静かであり
嵐はどこそこに停滞している
あなたは今どこにいるのだろう

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